吸血鬼としての能力
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/11 09:31 UTC 版)
「ディオ・ブランドー」の記事における「吸血鬼としての能力」の解説
気化冷凍法 波紋法とは対極にある技。肉体の水分を気化させて熱を奪い、触れた相手を一瞬にして凍らせる。 波紋エネルギーは血液の流れと密接に関係しているので、血管ごと凍らせることで波紋を起こせなくするために編み出した。ディオの独自考案による技であり、他に使用した吸血鬼はいない。ディオは攻略不可能と言われた技「稲妻十字空烈刃(サンダー・クロス・スプリット・アタック)」を持つダイアーを気化冷凍法で破り、凍った彼を冷酷に砕いた。 Part1でのみ使用された。『ジョジョの奇妙な冒険 オールスターバトル』でPart3のDIOがPart1のディオに勝利した際には、「懐かしい技だ」と語っている。 『OVER HEAVEN』にて、Part3でDIOが「気化冷凍法」を使わなかったことについての言及があり、この技はジョナサンの肉体ではコントロールが難しい上、スタンド使いとの戦いでは役に立たない「過去の技術」ということで封印したとされている。 空裂眼刺驚(スペースリパー・スティンギーアイズ) 眼球内の体液に高圧力をかけて圧縮し、弾丸のように飛ばす攻撃。Part2では吸血鬼化したストレイツォも使用し、彼により命名された。 ジョナサンに肉体が崩壊するほどの波紋疾走を食らわせられたディオが執念で咄嗟に編み出した技であり、作中で使用した吸血鬼はディオと、その場面を目撃していたストレイツォのみ。直線に進むのみなので1度目は外し、2度目はジョナサンに致命傷を与えた。実は波紋を応用すれば防御でき、第2部でストレイツォが使った時は予備知識を持っていたジョセフの対策(波紋を帯びた底部が湾曲しているグラスによる反射)により破られている。 気化冷凍法と同じくPart3では使用されないが、対戦型格闘ゲーム『ジョジョの奇妙な冒険』『ジャンプスーパースターズ』『ジャンプアルティメットスターズ』では技として実装されている。原作では連射していないが、ゲームでは連射できる。ドラマCDにおいても名前を発して使用したことがあるが、実際にそうやって使用したのはストレイツォが最初である。 他生物の屍生人(ゾンビ)化 牙や指先、血管針などから他の生物の血液を吸収する際、「吸血鬼のエキス」を注入してゾンビ化し、支配する能力。配下となった生物は理性が低下し、多くは凶暴な怪物となるが、まれに知能を残したまま屍生人になる者もいる。 凶暴化しても変化前の記憶や嗜好は多少残っているが、嗜好については理性のタガが外れて強くなる傾向がある。また、死体にエキスを注入することで屍生人として復活させたり、人間と動物を合体させた屍生人を作ることもできる。屍生人は屍生人を産み出し感染が拡大していくが、祖たるディオに支配力がある。 屍生人は吸血鬼の能力で生まれた存在なので、波紋や太陽光を受けると消滅する。また石仮面で吸血鬼になった者と違い肉体の再生能力が無い。 エキスに対しては、波紋使いならば注入されても、少量なら体外へ排出する等での防御が可能。 Part3でも屍生人を作っているが、人数は少ない。Part3作中では「吸血鬼」と称され、かつての屍生人とは多少性質が異なっている(再生能力がある点が大きく違う)。 なお、人間の女性との間に作った息子たちには、吸血鬼の能力や特徴は受け継がれていない。 肉の芽 DIOの細胞から作り出された物体。額に植え付けて脳を刺激し、洗脳する。植え付けられた者は、DIOにカリスマを抱き配下となることを望む。肉の芽は脳を喰らい、数年で死ぬという。 引き抜こうとすると動いて脳を傷つけたり、逆に執刀医に触手を伸ばして脳支配を図るため、まず摘出不可能。承太郎の何事にも動じない精神力と、高速かつ精密な動作が可能なスタープラチナがあって初めて摘出できる。波紋や太陽光も有効だが、額に植え付けた肉の芽は、植え付けられた者の肉体と一体化するため、太陽光を浴びても消滅せず、引き抜かないことには対処できない。 DIOが死ぬと暴走する。虹村兄弟の父は、暴走した肉の芽に脳と肉体を乗っ取られて、知性が低下した異形の生物(怪物)と化した。不死性が上がり、何をやっても死ななくなる。 テレビアニメ版では肉の芽をジョセフの脳内に植えつけたラバーズが逃亡した後、ジョセフが自分の脳に波紋を流し込んで肉の芽を消し去っている。OVA版では、アヴドゥルのマジシャンズ・レッドの炎で焼き払われている。
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