南西太平洋軍とは? わかりやすく解説

南西太平洋軍

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/21 09:39 UTC 版)

リチャード・サザランド」の記事における「南西太平洋軍」の解説

マッカーサーこののち南西太平洋軍最高司令官の座におさまりサザランド引き続き参謀長として従うが、それは同時に、「憎まれ役としてのサザランド役割増えたことを示した実際アメリカ陸軍オーストラリア陸軍下級将校からは、「マッカーサーサザランド過保護にしている」との認識広まり、悪いニュースマッカーサー自身よりサザランド経由のものが多かった。やがて、衝突も始まるようになったマッカーサーと南西太平洋軍航空部隊司令官ジョージ・ブレット英語版中将との間に亀裂作りブレット後任であるジョージ・ケニー(英語版少将作戦会議でのいさかい無地の紙に点々描いたことが元でサザランドに不満であったケニーは言う。「点々貴殿サザランド)が航空作戦について知っていること示し、私はその残り部分知っている」、「(サザランドは)エゴイストであり、空軍作戦について生半可な知識かもっていない。」。 ケニー航空知識について斬られたサザランドだが、実際に1940年フィリピン軍訓練施設アメリカ陸軍航空部スタッフから講習を受け、航空協会から民間パイロットとして免許与えられていた。以降航空機操縦サザランド趣味となり、オーストラリア移ってからもしばしば飛行楽しんだ1943年3月サザランドは非戦闘任務限定でもよいから軍のパイロットとして認めるよう要求したが、陸軍航空軍司令官ハップヘンリー・アーノルド大将年齢理由にこれを許可しなかった。1945年にいたり、フィリピン軍許可範囲内でのものとい条件付きながら、公式のパイロット免許与えられた。 1943年サザランドケニーは、来る大統領選挙へのマッカーサー出馬アーサー・ヴァンデンバーグ上院議員画策し陸軍省からの横やりが入らないよう根回し行ったマッカーサー自身大統領職興味津々だったこともあり、ルーズベルトの「恐ろしい対抗馬」 とも噂されたが、焚き付け役のヴァンデンバーグマッカーサー戦争終結先決説いたため、出馬話はそれっきりとなったサザランドまた、統合参謀本部などでの打ち合わせに、マッカーサ代わる代表をしばし務めたまた、マッカーサー宛て通信にすべて目通し行い選別してマッカーサーのもとに届けた。南西太平洋軍の進撃路はニューギニア島沿岸部が主であったが、サザランド作戦策定にも多くかかわり例えミンダナオ島攻略取り消してレイテ島直接取りつくかどうか決定は、マッカーサーではなくサザランドが行ったものであるそれ以外場面対日主要反攻路の策定でもサザランドマッカーサー分身としてアメリカ海軍大い翻弄した。1944年1月27日から28日サザランドケニー第7艦隊司令長官トーマス・C・キンケイド海軍中将南太平洋参謀長ロバート・カーニー海軍少将ウィリアム・ハルゼー海軍大将代理)が真珠湾集合して検討会議開いたが、サザランド開口一番南西太平洋方面からフィリピン目指すことが中国大陸への最短経路」と説けば、対案マリアナ諸島攻略案についてケニーが「長距離爆撃機日本爆撃するのは曲芸だ」と一笑に付し海軍側も思わずこれに同調したサザランドはこの流れ見て南西太平洋進撃案が通ると判断しマッカーサー報告電報送った。ところが、太平洋艦隊作戦参謀フォレスト・シャーマン大佐から会合中身知らされ海軍作戦部長合衆国艦隊司令長官アーネスト・キング大将激怒し紛糾の末にマリアナおよびニューギニアからの二方作戦カイロ会談決定よるものであり、またアーノルドキング味方したこともあって、二方作戦本決まりとなった。この検討会議開かれた翌月1944年2月20日サザランド中将に昇進する。

※この「南西太平洋軍」の解説は、「リチャード・サザランド」の解説の一部です。
「南西太平洋軍」を含む「リチャード・サザランド」の記事については、「リチャード・サザランド」の概要を参照ください。

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