十二騎将
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/05 01:31 UTC 版)
グレイワース・シェルマイス 詳細は「#グレイワース・シェルマイス」を参照 ルーリエ・リザルディア 契約精霊:聖精霊、魔精霊〈モーンブレイド〉 首の後ろでくくった黒髪と、眼鏡の奥に光る理知的な紺碧の瞳が特徴の美女。〈十二騎将〉の第八位で〈奇跡〉のルーリエと呼ばれており、治癒の術式を専門とする、最高位の〈治癒師(ヒーラー)〉。 9巻では〈神儀院〉からの連絡で、絶剣技の継承で倒れたグレイワースの治療にあたった。 実は、神聖ルギア王国の政治組織〈聖法機関(デ・ゼッサント)〉の主と呼ばれる者の配下であり、ミレニアと共に〈魔王殺しの聖剣〉の奪取を命じられていた二重契約者(ダブル・コンダクター)。 その正体は、15年前の〈精霊剣舞祭〉の優勝者ユグドレア・セイント・アソリーテス。かつて辺境の村に生まれたユグドレアには、生まれつき〈癒し〉の才能があり、多くの負傷者を救った。しかしある時、ランバール戦争によってユグドレアの救済行為は更なる死を生むだけの行為だと気付いてしまい、世界の憎しみを消す為に〈精霊剣舞祭〉に出場し優勝した。しかし、〈精霊王〉の〈奇跡〉の力をもってしてもその願いは叶わず、失意に沈んだユグドレアに〈聖王〉アレクサンドロスが語りかけ、ユグドレアの手によって〈聖王〉は玉座から解放された模様。その後、自らの望む世界を実現する為に〈聖王〉に従うことになり、自身の能力で顔を変えて「ルーリエ・リザルディア」という偽名でオルデシア帝国に潜入していた。そして、17巻でヴォルカニクスの力で〈アルカザルド〉と〈ピラミッド〉の結界を焼却させると、ミレニアと共に〈ピラミッド〉に侵入し、〈天魔の大伽藍〉でカミトと交戦する。しかし、カミトの〈絶剣技〉虚ノ型〈破魂絶壊〉によって〈神威〉の循環を司る肉体の経路を斬り裂かれ、二度と精霊使いとしての能力を使うことが出来なくなった。そして、カミトに〈聖国〉に与する理由を語った後、隠し持っていた〈精霊王の血〉による〈霊爆〉を決行し、死亡した。 ヴィレイ・ブランフォード ボーイッシュに切られた短い黒髪と刃のような光を放つ薄紫の瞳が特徴の少女。 〈十二騎将〉の第九位でオルデシア帝国の諜報機関〈暗部〉に所属する特務騎士。火錬粉(パイロマター)と神威を反応させることで精霊鉱石を高速で射出させる拳銃を使う〈魔装騎士(アーティフィサー)〉。 12巻でルーリエと共にアレイシア精霊学院を訪れて、カミトの腕を試そうと戦いを挑むなど、カミトに対して厳しい態度を見せる。 デュネイ・ランバート 〈十二騎将〉の第四位で大地の精霊と契約している精霊騎士。性格は実直であるが厳格であり、フィアナは苦手としている。 レシュキル・ハーシュキルト 契約精霊:重力精霊〈テュポーン〉 〈十二騎将〉の第三位で、〈重力の女王(グラヴィティ・マスター)〉の異名をとる精霊騎士。 皇帝暗殺未遂事件では、デュネイと共に〈冥府の伯爵〉の影を退け、フィアナを捕えた。実はルーリエの手駒の一人であり、聖国に内通している。〈冥府の伯爵〉の影を捕えて〈精霊王の血〉に封じたのも彼女で、フィアナが〈隔離世の宮〉から脱獄した後、フィアナを追い詰めて殺そうとしたが、駆け付けたカミトによって倒された。その後、ミレニアに役立たずと断じられ〈異界の闇〉を注ぎ込まれて狂乱しフィアナを追撃するが、重力精霊を制御できなくなって動かなくなった。 セフィーラ 〈十二騎将〉の第一位。カミトたちがフィアナ救出の為に帝都に潜入した際には、アルネウスの警護についていた。 アーヴィン 〈十二騎将〉の第二位。カミトたちがフィアナ救出の為に帝都に潜入した際には、デュネイと共に帝都近郊に現れた国籍不明の軍用艇の迎撃に向かった。 アラキール 契約精霊:鍛造精霊〈ウルカヌス〉 精霊魔装:名称不明の籠手 〈十二騎将〉の一人。階位は不明。実直な性格の精霊騎士だが融通が利かず、フィアナからは「脳筋の石頭」と評されている。 カミトたちがドラクニア竜公国に亡命しようと軍用艇〈レヴァナント〉で国境付近に接近した際、〈空戦騎士団〉を率いて迎撃し乗り込んできたカミトと交戦し、カミトの説得にも耳を貸さなかったが二刀流から両手剣に形態変化した〈魔王殺しの聖剣〉に籠手を砕かれ、首筋に剣を突きつけられて敗北した。 レフィルカ・サーゼ 〈十二騎将〉の一人。階位は不明。短編『精霊舞踏祭』では、学院都市で開催された〈精霊舞踏祭〉の特別来賓席に姿があった。 アレンドラ・イーヴァ・アーバイン 契約精霊:虚無精霊 精霊魔装:〈虚無の剣(ネザー・ヴォイド)〉 〈十二騎将〉の第七位。アーバイン公爵家の血を引いており、〈アレイシア精霊学院〉を首席で卒業している。 アレイシア・ポート(学院都市)の駐屯部隊の司令官を務めており、ミレニアを疎ましく思っている。 ロザミア・アシュール 〈十二騎将〉の第二位で、〈天眼〉の異名を持つ最高位の特務騎士。年齢は25歳で、最年長の〈十二騎将〉。 フィアナたちが帝都オストダキアを陥落させた後、〈聖都〉アレクサンドリアが消滅したとの報告を受けて緊急招集された帝国議会に呼ばれて、〈千里眼〉の精霊魔術で〈聖都〉が消滅した後の様子を投影していたが、託宣が降りてくると絶叫した後に意識を失った。
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