医師免許・技術
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/16 03:27 UTC 版)
「ブラック・ジャック (架空の人物)」の記事における「医師免許・技術」の解説
無免許だが、ポン骨(ぽんこつ)大学[要出典]という地方大学の医学部(本人及び同期生が言うには三流大学)を卒業している。大学在学中には周りからは「医局の天才」とも言われていた。原作のエピソードの中には、かつては大学病院に勤務していたものもあり、その頃は医者免許を所持していた描写もあるが、細かな設定がエピソード毎に異なっているケースも多く、実際に過去に医者免許を所持していたかどうかは明確ではない。免許を取得しない理由についてはさまざまな描写があり、明確ではない。作中で紹介された限りでは、肩書やルールが嫌いといった性格的なもの、あるいは日本医師連盟の姿勢に反発している、法外な治療費を要求するためにあえて免許を取得しないなどの理由の他、ある病気を前にするとトラウマから手が震えてメスを持てなくなるのでとれないという心理的な理由などがあった。ただ原作の連載初期には、世界医師会連盟から「「技術と数々の業績により、特例で医師免許を与えたい」という申し出を受けたときには快諾しようとし、結局それがご破算になり、ガッカリする様子を見せる」というエピソードも描かれている。テレビアニメ版では、大学病院の勤務医時代に日本では禁じられている移植手術をするかしないかで上層部と対立したため、医師免許を剥奪されたというオリジナルエピソードが描かれている。 医師としての専門は外科だが、一般外科だけでなく特別な知識と技術の必要な心臓外科や脳外科もこなせる。外科以外にも、内科や眼科、薬学、果ては獣医学までも含めて医療全般に精通しているらしく、それら専門外の治療も行うことができる。さらには、中国人医師からもらった本で針麻酔を勉強し(第55話『ストラディバリウス』)、自身の患者に対して催眠術までをも使っていた(第9話、第10話『ふたりの修二』)。また、コンピュータ(増刊号『U-18は知っていた』)や宇宙人、数千年前のミイラや幽霊など医者の仕事の範疇を超えた存在をも「治療」しているが、患者が何者であろうとその態度は終始一貫しており、宇宙人に対しても高額の治療費を請求していた(第211話『未知への挑戦』)。一方で、内科など専門でないことを診察の断りの口実にすることもある。処置や判断の速さもかなりのもので、複数の患者を同時に治療することもある(第73話『こっぱみじん』、第239話『流れ作業』)。なお、ブラック・ジャック自身が負傷している場合であっても患者を優先する(第48話『電話が三度なった』、第181話『通り魔』)。また、局所麻酔を打ち、鏡を見ながら自分自身を手術したことも作中で数度あるが、それを最初に行った際には自分の手の届く範囲に十分な数の止血鉗子を置くことを忘れるというミスを犯したため、危うく失血死するところであった(第16話『ピノコ再び』)。以降の自分自身に対する手術についてはミスは無い(第123話『ディンゴ』、第233話『骨肉』)。 病理学に関しても関心があるようで、強く好奇心をそそられた珍しい症例に対しては無報酬で手術を引き受けることもある(第206話『山猫少年』)。また、手術で稼いだ報酬を投入して個人的な研究を行うこともあるようである。恩師の本間丈太郎を引退に追い込んだ謎の血腫「本間血腫」を治療するために7000万円もつぎ込んで研究を重ね、人間の心臓のサイズと変わらない精密な小型の人工心臓「ブラック・ジャック式人工心臓」を開発したり(第163話『本間血腫』)、本職の技師顔負けの見事な義手・義足を作り上げたこともあった(第142話『盗難』)。
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