医師会代議員選挙・会長選挙
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/06 22:57 UTC 版)
「日本医師会」の記事における「医師会代議員選挙・会長選挙」の解説
日本医師会の会長は医師会員の代表決議機関である日本医師会代議員会で、代議員による選挙により選出され、任期は約2年間である。この代議員の選挙は都道府県医師会に委託される為、代議員会は比較的高齢の会員(平成14年1月現在平均年齢68.7歳)で構成されている。 1957年から連続13期25年間と歴代最長期間会長を務めた武見太郎は、医師会代表として保険医総辞退、全国一斉休診(事実上のストライキ)を強行するなど、開業医らの利益のための圧力団体の長として、膨張し続ける医療費削減・勤務医と開業医の格差是正を目指す厚生官僚との対決を辞さない強い姿勢から喧嘩太郎と呼ばれた。 2006年、前年の第44回衆議院議員総選挙で郵政民営化反対派を支援して当時の内閣総理大臣(自由民主党総裁)小泉純一郎らから「抵抗勢力」と見なされた会長植松治雄が、政府与党との関係修復を強調した東京都医師会長唐澤祥人に敗れ、一期のみで退陣した。 2020年、新型コロナウイルス感染症の世界的なパンデミックの最中、政権与党とのパイプがあり調整型の会長として5期目を目指した横倉義武を、政府に対する批判も辞さない論客と言われた中川俊男が破り、会長となった。中川は任期中は新型コロナウイルス対策に忙殺されて目立った実績を残せず、加えて新型コロナウイルス対策を巡って数々の発言が物議を醸した上に自身の醜聞などもあり、世論や政財界から医師会への信頼低下を招く要因となり、また医師会が強硬に抵抗していたリフィル処方箋導入が決定したことで、運営手腕に対する疑念や反発から医師会内部で支持を失ったことで、一期のみでの退陣を余儀なくされた。
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