北陸鉄道発足と延伸とは? わかりやすく解説

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北陸鉄道発足と延伸

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/10 13:40 UTC 版)

北陸鉄道金沢市内線」の記事における「北陸鉄道発足と延伸」の解説

金沢電気軌道1932年高岡電灯社長菅野伝右衛門社長に就任したのが示すように、1930年代には富山県高岡市電力会社高岡電灯傘下入っていた。また1921年より兼営電気供給事業手掛けていたが、この事業1930年代後半にかけて徐々に大型化した。日中戦争深刻化し1940年代に入ると、北陸電力業界では富山県日本海電気主唱電気事業統合急速に具体化され、翌1941年昭和16年)には日本海電気高岡電灯のほか金沢電気軌道をも含む計12社の合併取りまとめられた。そして1941年8月1日12社の新設合併により新会社北陸合同電気成立金沢電気軌道を含む旧会社解散した。 この再編より金市内線を含む旧金沢電気軌道鉄軌道・路線バス事業北陸合同電気引き継がれるが、配電統制令によって北陸合同電気は翌1942年昭和17年4月1日付で国策配電会社北陸配電吸収された。このとき付帯事業北陸配電持ち込まないようにするため、設立同日付で交通部資産現物出資により新会社・(旧)北陸鉄道株式会社立ち上げられた。その後富山地方鉄道発足刺激され石川県内でも交通事業戦時統合目指す動き促進され、(旧)北陸鉄道を含む石川県下の交通事業者7社の合併実現1943年昭和18年10月13日現在の北陸鉄道発足した郊外線金石電気鉄道もこの合併参加し浅野川電気鉄道遅れて1945年昭和20年10月合併されている。 北陸鉄道発足当時太平洋戦争下であったことから、出征した男子従業員替わって18歳前後女性構成される女子勤労報国隊市内線にも配属され車掌業務次いで運転士業務を受け持つようになった1944年昭和19年)になると軍港所在地呉市広島県)を走る呉市電木造車3両の譲渡強制され、また金属製ブレーキシュー配給細りセメント木材など代用品利用余儀なくされた。同年10月1日にはラッシュ時対策として10か所の停留場廃止された。 1944年4月18日北陸鉄道対し金沢市白銀町 - 木ノ新保金沢駅前)間0.82キロメートルならびに山ノ上町3丁目 - 小坂町間1.7キロメートル軌道敷設の特許下りた前者金沢駅への輸送強化のための路線で、翌1945年昭和20年5月17日付で白銀町停留場から六枚町停留場経由金沢駅前停留場へ至る区間開業金沢駅前ループ線出現した既設白銀町 - 金沢駅前間は単線化)。後者東金沢駅周辺位置する軍需工場への通勤輸送強化目的とした路線で、ループ線開通同日付でまず南半分小坂神社停留場から鳴和停留場までの区間開通した。これら新線資材供出するため1944年11月松金線野町駅前 - 野々市間が廃止されている。この部分廃線に伴い1920年より行われていた市内線松金線直通運転野町 - 野々市間を石川線振り替え継続されたが、1945年8月取り止められた。 1945年終戦直前時期には福井市富山市空襲激化し、次は金沢市対象となるとの噂が広まったため、市内線毎晩20時で運転を打ち切り車両車庫から出して分散疎開させる措置が採られた。ただし実際に直接的な空襲被害を受けることはなかった。

※この「北陸鉄道発足と延伸」の解説は、「北陸鉄道金沢市内線」の解説の一部です。
「北陸鉄道発足と延伸」を含む「北陸鉄道金沢市内線」の記事については、「北陸鉄道金沢市内線」の概要を参照ください。

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