郊外線
郊外線
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/06 04:11 UTC 版)
アラド市電はアラド市内を走る路線網に加えて、伝統的なガラス工芸で知られるポドゴリア(Podgoria)地域を結ぶ郊外路線を有している。この路線はハンガリー時代の1906年に開通し、当初はスチームトラムが客車を牽引する非電化路線であったが、効率の悪さから電化が決定し、1913年に東ヨーロッパ初、世界全体でも8番目となる都市間電気鉄道(インターアーバン)となった。ルーマニアへの併合以降も国営化を経て運行を続けたが、1960年代以降都市の発展の障害となるという理由でアラド市内の区間をはじめとする一部路線が廃止され、1983年以降はアラド市電の路線網に編入されている。 電化開業時に導入されたハンガリー製の大型電車については、アラド市電への編入やルーマニア民主化を経た1991年まで営業運転に使用された後、1995年に残存車両の動態復元が実施され、2020年現在も現存する。路線の愛称であった「グリーンアロー(Sagetii Verzi)」は現役時代のこの電車の塗装が由来であったが、復元以降は灰色を基調とした開業当初の塗装に改められている。 郊外線向け車両(1995年撮影) 車内(2017年撮影)
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