北朝鮮からの石岡の手紙とは? わかりやすく解説

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北朝鮮からの石岡の手紙

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/22 04:47 UTC 版)

松木薫」の記事における「北朝鮮からの石岡の手紙」の解説

松木石岡欧州失踪してから8年後の1988年昭和63年9月札幌市石岡亨実家航空便届いたエアメール消印ポーランドであった封筒には、手紙のほか、石岡亨1983年欧州失踪した有本恵子氏名住所旅券番号署名、そして写真3枚入っていた。手紙の内容は「私と松木薫さんは元気です。途中で合流した有本恵子ともども3人で助け合って平壌暮らしております」「衣服面と教育教養面での本が極端に少なく、3人とも困っています」など、3人の生存窮乏とを伝えるものだった松木住所は「熊本市」としか書かれていなかった。手紙小さく折りたたんだ跡があり、便箋代わりに使われレポート用紙折りたたむと "Please send this letter to Japan(Our adress is in this letter)." とボールペン小さく書かれてあった。写真は、石岡亨有本恵子赤ん坊写ったスナップそれぞれ1枚ずつ計3枚であった手紙の内容差出状況考えると、3人は北朝鮮自由に郵便物出せない監視下の生活を強いられていたことは疑いなくまた、北朝鮮国内投函して日本届かないため、こうした手紙外国人外国投函しなければならなかったことを示している。「北朝鮮生存」という手紙受け取った石岡の母は驚き、すぐに有本の母に電話連絡した有本の母も驚いて家族今まで恵子の件で相談してきた人びと連絡した。しかし、松木住所は単に「熊本市」とあるのみで、しかも、当時松木実家家庭の事情で薫の育った家を手放し何度も引っ越しをしている最中のことだったので、その後2年間も連絡がとれなかった。 1990年初め松木薫の父はこの手紙の存在知らぬまま、クモ膜下出血倒れ帰らぬ人となった松木家が、石岡有本両家連絡がついたのは1990年12月のことであった。翌1991年1月三家族は初め神戸市一堂会した。そこでは、世論アピールするための会見を設定していたが、NHK記者から紹介された、北朝鮮パイプをもつと称する遠藤忠夫という人物の不確かな情報惑わされ会見事実上中止追い込まれた。 なお、石岡の手紙のなかの「衣服面と教育教養面での本が極端に少なく、3人とも困っています」という部分着目したのが西岡力であった。もし、自分たちが何かを学ぶための本が必要というのならば「学習ということばを使うはずであり、「教育」という言葉使っているのは、拉致被害者3人は北朝鮮で何かを教え立場、すなわち工作員日本人化教育を担当させられたのではないか推測したまた、1991年1月17日付「産経新聞によればこの手紙を受け取った3人の家族は、そののち外務省警察機関相談をしたが、その際外務省より「表面化すると、3人の命に保障がないので公表しないように」と助言されたという。西岡はこれに対し、「もしそれ事実なら、日朝国交交渉が始まるかなり前の時点で、外務省は『北朝鮮という国は日本人自分意思反して国内とどめておき、そのこと家族日本公表すると、その日本人の命に危害加えかねない国だ』という認識持っていたことになる」として外務省姿勢疑念呈し、「そのようなに対して、なぜ国民税金使って経済協力コメ支援をしなければならないのか、日本政府は当然その疑問答えるべきだろう」との見解示している。

※この「北朝鮮からの石岡の手紙」の解説は、「松木薫」の解説の一部です。
「北朝鮮からの石岡の手紙」を含む「松木薫」の記事については、「松木薫」の概要を参照ください。

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