創作年代と書誌とは? わかりやすく解説

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創作年代と書誌

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/05/29 09:04 UTC 版)

終わりよければ全てよし」の記事における「創作年代と書誌」の解説

この作品初出1623年刊行され最初シェイクスピア全集ファースト・フォリオであり、それ以前単行本化されることはなかった。作品雰囲気スタイル矛盾見られることからシェイクスピア自身によって後年改訂されたのではないかという説もあるがむしろフォリオシェイクスピア自筆草稿底本にしており、その後の修正反映されなかったための矛盾ではないかという推測一般的である。

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創作年代と書誌

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/01/05 10:12 UTC 版)

マクベス (シェイクスピア)」の記事における「創作年代と書誌」の解説

四折判での刊行はなく、1623年ファースト・フォリオ最古テキストであり、現存するテキスト全てこの版による。 全2,477行、その98%が韻文である。シェイクスピア劇としては『あらし(テンペスト)』・『間違い続き』に次いで3番目に短く成立年代接近しているとされる『ハムレット』の4024行(これはシェイクスピア作品中最長)、『オセロー』の3560行、『リア王』の3499行と比較する短さ著しい。 また、上演記録後述のように1611年より遡れない。従って創作年代テキスト内証よるしかないが、何度も書き直されたうえ、初期テキスト残っていないため、その確定は困難である。 現在知られる内容『マクベス』ファースト・フォリオ収録されたもの)の推定執筆年代1606年頃である。これについては、バンクォーを祖と考えステュアート家スコットランド王ジェームズ6世1603年イングランド王位継承ジェームズ1世したことが大きく影響している。さらに、第2幕第3場門番セリフが、1605年発覚した火薬陰謀事件関与して裁判かけられイエズス会士ヘンリー・ガーネット (Henry Garnet) を念頭に書かれているとの推定から、本作成立裁判はじまった1606年中頃以降考える説が有力となっている。 更に、この作品シェイクスピア悲劇としてはあまりに短いこと、また内容的に幾つかの点で飛躍省略思われる箇所存在することから、初めに長い版の『マクベス』があって、これをシェイクスピア自身短縮した考える者もいる。この短縮改訂説はデンマーク王クリスチャン4世1606年ロンドン訪問した際に宮中本作上演され可能性考えることから生じる(次節参照)。宮中の上演には通常の上演は長すぎるので、そのために大幅にカットされたとするのであり、これも1606年現在の『マクベス』成立したとする根拠とされるその場合には現在のものより長い『マクベス』先行して成立していた可能性考えねばならないが、スコットランド王であったジェームズ賛美する劇の基本骨格動かないことから、ドーヴァー・ウィルソンなどは1601年頃にシェイクスピア劇団宮内大臣一座」がスコットランドエディンバラ赴いた際の成立主張している。 また、この作品トーマス・ミドルトン、またはミドルトン作品を知る無名作家による加筆があることは定説化している。その加筆部分は、ヘカテ登場する場面、すなわち第3幕第5場の全部と、第4幕第1場ヘカテセリフ(6行)と付随するト書きを含む10行程度だけだとされるいずれもミドルトン戯曲魔女』(1615年)に出てくる歌の抜粋挿入されていることからの推定である。なおこの変更加筆だけでなく、いくらか削除をした可能性があるが、シェイクスピア自身の手によって大幅な短縮化なされた可能性もある以上、この際削除部分具体的に推察することは不可能である。

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