出演番組や各団体への影響
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「お笑い芸人による闇営業問題」の記事における「出演番組や各団体への影響」の解説
宮迫が準レギュラーを務めている毎日放送制作『痛快!明石家電視台』では、謹慎処分発表当日である2019年6月24日放送分はすでに収録済みであり、毎日放送は謹慎処分発表直後に宮迫が未出演の回の再放送への差し替えを急遽決定し、再放送の素材をデータサーバへの転送を正常に行ったが、当日に毎日放送局内で番組を管理する自動番組制御装置において、放送運行データが正常に切り替わらない不具合が発生したため、5分39秒の間当該回を放送し、事態に気づいた毎日放送局員がシステムの手動操作により再放送へ切り替え、毎日放送はこの放送トラブルを放送事故とした。毎日放送は放送終了直後に機器メーカー立会いのもと原因の調査を行った。毎日放送は翌6月25日にトラブルの原因がデータサーバと自動番組制御装置の放送運行データがそれぞれ異なっていたことを明らかにしたと同時に、この放送事故に関して謝罪した。6月24日放送分は、再編集を行った上で7月8日に改めて放送した。 週替わりの司会も務めていた日本テレビ制作の『行列のできる法律相談所』は7月7日、7月14日放送分は収録済みであったが、出演部分に可能な限り配慮し放送。7月19日に降板が発表された。TBSテレビ制作『炎の体育会TV』、テレビ朝日制作『雨上がり決死隊のトーク番組アメトーーク!』、フジテレビ制作『世界の何だコレ!?ミステリー』(7月初旬放送分まで収録済み)は宮迫の出演シーンを編集でカットして放送。関西テレビ放送制作『雨上がりのフォトぶら♪』は、謹慎処分発表を受けて6月29日の放送を中止し『もしもツアーズ』(フジテレビ制作)に差し替えとなり、翌週の7月6日からはタイトルを「フォトぶら」に改題し、2020年3月28日まで放送された。朝日放送テレビ制作の『松本家の休日』は、謹慎処分発表を受けて6月30日(6月29日深夜)の放送を中止して『家事ヤロウ!!!』(テレビ朝日制作)に差し替え、7月7日(7月6日深夜)放送分は宮迫の代役に宮川大輔が出演した上で、最初から撮り直して放送した。朝日放送テレビの山本晋也社長と大島尚制作担当取締役は、7月17日に行われた定例記者会見において宮迫の出演を当面見合わせた上で、7月28日(7月27日深夜)放送分から「新たな流れとなるのでお楽しみに」とコメントし、宮迫の正式な代役を立てることを発表。同日放送にて宮迫の相方である蛍原徹が務めることになった。 謹慎中の宮迫がレギュラー出演していた番組に、先輩タレントがゲスト出演する事例も現れている。2019年12月28日放送の『ワイドナショー』でこの件に触れ、「ノーギャラで僕ができることがあったら、テレビに出ます」と有言実行したことを東野幸治は称賛、これについて松本人志が「宮迫のためにやってるんじゃなくて。テレビ局のみなさんに、すごく迷惑かけたんですよ。もう宮迫の番組を収録してるにもかかわらず、宮迫を謹慎させることある程度わかってたのに、(吉本が)収録させてた部分があったんですよ」「それは違うだろうと。吉本がもうちょっと誠意見せないといけないから」と当時の状況を説明した。 亮が出演しているテレビ朝日制作の『ロンドンハーツ』は、収録済みの放送については亮の出演シーンをカットし再編集して放送された。関西テレビ放送製作の『おかべろ』では、7月6日の放送分は亮の相方の田村淳が、13日の放送を陣内智則が、20日の放送分は麒麟の川島明が代役を務め、それ以降も吉本所属タレントが代役を務めていたが、同年12月7日放送分からNON STYLEの石田明が2代目MCに就任することが決まった。NHKのBS1にて放送している『ラン×スマ 街の風になれ』は8月28日放送分まではアナウンサーが代役を務め、それ以降の放送は未定であることを広報局が発表している。なお、毎年年末に放送される『クイズ☆正解は一年後』は事前収録された出題パートに亮が出演していたため、生放送となる回答パートでは使用することができず、静止画での対応となった。 2700が金曜レギュラーとして出演していたTOKYO MX『アイドルゾーン20時』では、6月24日週をもっての番組終了が決定した。残りの週は月-木レギュラーの全力じじぃが金曜も担当。YouTube・TOKYO MXチャンネルでのアーカイブは金曜分のみすべて削除された。 スリムクラブの真栄田が出演していた『探偵!ナイトスクープ』は、謹慎処分後に出演者紹介から名前と写真が削除された。真栄田は2019年8月19日に処分が解除され芸能活動を再開したが、2019年9月に行われた朝日放送テレビによる番組改編に関する記者会見では真栄田の出演は当面見合わせると発表している。その後、2020年4月10日放送分(同3月13日収録)から復帰している。 この問題の発覚直後から、主に都市銀行や消費者金融を中心に該当芸人がレギュラー出演している各番組へのCM出稿自粛が相次ぎ、謹慎処分を発表した6月24日以降はほぼ全ての提供スポンサーがCM出稿を取り止めた為、その代替としてACジャパンのCMが連続して放映される番組が発生する事態となった(後に一部スポンサーは復帰するも、現段階では全社PT扱い)。また、番組によっては当該芸人が出演する番組(通常編成または特番)の放送時は提供クレジット自粛やCM出稿を取り止め、出演しない番組(特番または通常編成)放送時は通常通りの番組もある。 この問題は政界にも波及し、2017年に「住みます芸人」活動で吉本興業と包括連携協定を結んでいる大阪府大阪市の松井一郎市長(日本維新の会・代表)が「大阪の皆さんを笑顔にさせる会社なのに、イメージがガラッと変わったと捉えられている。芸人さんがイベントに出席しても市民が素直に笑えない」と苦言を呈す一方で、同社との協定は引き続き継続する意思を示している。さらに、内閣府特命担当大臣(クールジャパン戦略)の平井卓也衆議院議員(自由民主党)は吉本興業とNTTが行っている事業に官民ファンドのクールジャパン機構(海外需要開拓支援機構)が資金を出資していることについて、「吉本興業はクールジャパンのコンテンツ制作者として非常に有力な企業の一つである」とし、「法令順守の徹底や説明責任を期待せざるを得ない」と述べた。
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