任天堂統合開発本部とは? わかりやすく解説

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任天堂統合開発本部

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/05/06 20:22 UTC 版)

任天堂統合開発本部
現地語社名
任天堂統合開発本部
元の種類
事業部門
業種 ビデオゲーム
その後 任天堂システム開発本部と統合
後継 任天堂技術開発本部
設立 1970年 (55年前) (1970)(任天堂開発第三部として)
2000年 (25年前) (2000)(任天堂総合開発本部として)
創業者 竹田玄洋
解散 2015年9月16日 (9年前) (2015-09-16)
本社
主要人物
竹田玄洋(本部長)
岡田智(開発技術部部長)
製品 各種任天堂製ゲーム機
親会社 任天堂
部門 任天堂統合開発部
任天堂開発技術部

任天堂統合開発本部(にんてんどうとうごうかいはつほんぶ、: Nintendo Integrated Research & Development、IRD)は、かつて存在した任天堂の開発部門であり、任天堂の据え置き型ゲーム機のハードウェアおよび関連周辺機器の生産に関わるあらゆる業務を担当していた部門である。1970年代に設立され、エンジニアの竹田玄洋が本部長を務めた。当初は任天堂開発第三部(R&D3)として製造本部に所属しており、様々なハードウェア技術の開発を担い、さらにアーケードゲームや家庭用ゲームタイトルの開発も行った。

統合開発本部は、2つの部門が併存していた。統合開発部が任天堂の据え置き型ゲーム機のハードウェアおよび関連周辺機器の開発を担当し、開発技術部(Research & Engineering Development、RED)は任天堂の携帯型ゲーム機のハードウェアおよび関連周辺機器の開発を担当していた。両部門はさらにいくつかのグループに分かれていた。ソフトウェア部門とは異なり、ハードウェアグループはたいていのプロジェクトで協力して作業を進めていた。

歴史

1980年12月、竹田玄洋は任天堂開発第三部の部長に昇進した[1]

2000年、技術が3Dの時代に進化する中で、竹田のチームは事業部門として独立し総合開発本部を設立した。この部門では、次世代任天堂コンソールの基盤となる急速に進化するハードウェアを研究・テストするため、長期間にわたる取り組みが行われるようになった。

2013年2月16日、任天堂は開発技術本部が統廃合され、総合開発本部を基盤に新設された統合開発本部に吸収されると発表した[2][3][4]。2015年9月16日、統合開発本部は任天堂システム開発本部と統合され、任天堂技術開発本部(PTD)となった[5][6]

開発されたハードウェア

本部長:竹田玄洋

統合研究開発部門は、任天堂の据え置き型家庭用ゲーム機および関連周辺機器のハードウェア開発チームであった。この部門は5つの異なるグループに分かれており、ほとんどのプロジェクトで協力しながら作業を進めていた。各グループは一般的に製品設計の異なる側面に焦点を当てていた。部門長の竹田玄洋およびほとんどの主任エンジニアは、任天堂の開発第三部ハードウェア部門出身であった。先述のように、開発第三部(R&D3)として設立された当初はアーケードゲームや家庭用ゲームの開発も行っていた。

タイトル プラットフォーム
1982年 ポパイ アーケード
1984年 パンチアウト!! アーケード
スーパーパンチアウト!! アーケード
1985年 アームレスリング アーケード
1985年 ファミコン/NESカートリッジ ファミリーコンピュータ
1986年 プロレス ファミリーコンピュータ
1987年 マイクタイソン・パンチアウト!! ファミリーコンピュータ
1990年 StarTropics ファミリーコンピュータ
1994年 Zoda's Revenge: StarTropics II ファミリーコンピュータ
スーパーパンチアウト!! スーパーファミコン
1996年 NINTENDO 64 ハードウェア
パイロットウイングス64 NINTENDO 64
コントローラパック NINTENDO 64
1997年 64GBパック NINTENDO 64
振動パック NINTENDO 64
1998年 拡張パック NINTENDO 64
1999年 64DD NINTENDO 64
2001年 ニンテンドー ゲームキューブ ハードウェア
ニンテンドー ゲームキューブ コントローラ ニンテンドー ゲームキューブ
メモリーカード ニンテンドー ゲームキューブ
2002年 メモリーカード251 ニンテンドー ゲームキューブ
ワイヤレスコントローラー WaveBird ニンテンドー ゲームキューブ
2003年 ゲームボーイプレーヤー ニンテンドー ゲームキューブ
2006年 Wii ハードウェア
2006年(2010年) Wiiリモコンプラス Wii
2006年 ヌンチャク Wii
2006年(2009年) クラシックコントローラPRO Wii
2006年 Wiiコンポーネントケーブル Wii
2007年 Wiiザッパー Wii
2008年 Wiiハンドル Wii
Wiiバランスボード Wii
Wiiスピーク Wii
2009年 Wiiモーションプラス Wii
2012年 ニンテンドー3DS LL ハードウェア
Wii U ハードウェア
Wii U GamePad Wii U
Wii U PROコントローラー Wii U
2013年 ニンテンドー2DS ハードウェア
2014年 Newニンテンドー3DS ハードウェア
Newニンテンドー3DS LL ハードウェア

脚注

出典

  1. ^ Nintendo's Genyo Takeda Announced As 2018 Lifetime Achievement Recipient”. Academy of Interactive Arts & Sciences. 2019年1月15日閲覧。
  2. ^ Steve, Dent. “Nikkei: Nintendo to launch unified console and handheld division by February 16th (update: confirmed)”. Engadget. 2014年3月23日閲覧。 “That's why it's allegedly bringing the brain power from all its divisions together to inaugurate the unified division by February 16th of this year -- transferring in 130 console and 150 handheld engineers, to start.”
  3. ^ Report: Nintendo to Restructure Hardware Divisions”. IGN. 2013年1月16日閲覧。
  4. ^ Nintendo Confirms Hardware Development Reorganization”. IGN. 2013年2月1日閲覧。
  5. ^ Kohler, Chris. “Nintendo Consolidates Its Game Development Teams”. Wired. https://www.wired.com/2015/09/nintendo-ead-spd-merge/ 2015年9月15日閲覧。. 
  6. ^ Nintendo Reveals Restructuring Plans”. IGN. 2015年9月15日閲覧。



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