丞相就任後とは? わかりやすく解説

丞相就任後

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/18 16:10 UTC 版)

賈似道」の記事における「丞相就任後」の解説

開慶元年1259年10月賈似道陣中右丞相任じられ翌年臨安凱旋した賈似道丞相として中央政界参画する戦後賈似道功績のあった人物の顕彰並行して戦利品横領戦費着服を行う将軍処罰による、軍紀引き締め行った規律引き締めの中で向士璧・曹世雄ら大きな武功立てた人間免職流刑対象とされ、賈似道論功行賞公正性を疑う、あるいは苛烈さを咎める声も出た一方文官に対して過去過失問わない柔和な態度接し、彼らに将来協力約束させた。政府に対して強硬な抗議辞さない臨安学生に対して学費援助試験易化という手段用いて、彼らを懐柔する事に成功する賈似道の下では宦官外戚勢力抑制され、前から横行していた猟官運動厳しく取り締まられた。猟官運動禁じた一方で隠逸的な学者出仕乞い、「猟官運動のためには山に入って座禅をしなければならないのか」とまで言われた。馬廷中国語版)・江万里らの著名な学者文人起用されたが彼らは実務能力欠け廷臣たちは賈似道留任懇願した景定5年1264年)には理宗崩御して度宗即位した咸淳元年1265年)に太師加増され、魏国公に封じられる賈似道西湖俯瞰する嶺に集芳園と呼ぶ園を置き、園内建てた半閑堂と称する屋敷政務を執った。南宋末期朝廷では賈似道私邸書類決裁下し賈似道の館客である廖瑩中が大小政務取り仕切り宮廷大臣執政届けられ書類内容検討することなく署名し、判を押す体制ができていた。 咸淳4年1268年10月から南宋と元の最前線であった襄陽が元軍の包囲を受けるが(襄陽・樊城の戦い)、賈似道度宗襄陽包囲受けていることをひた隠しにしていた。賈似道度宗から襄陽状況下問受けて女婿范文虎救援派遣して度宗襄陽戦況密告した人物殺害したと言われている。襄陽接続されていた樊城陥落した時、賈似道は自らが救援に向かう事を申し出た受理されず、代わりに高達率い部隊を向かわせた。咸淳9年1273年3月襄陽の守将の呂文煥元に降伏し呂文煥縁戚関係にあった廷臣多く辞職願い出たが、賈似道は彼らの申し出をすべて却下した徳祐元年1275年3月賈似道蕪湖艦隊停泊させ、元軍の司令官バヤン和睦提案するが、バヤンは元軍が長江を渡る前に和平提案するべきであったこと、使者ではなく賈似道自身交渉の場に赴くべきだと提案一蹴する賈似道夏貴・孫虎臣艦隊与えて元軍を攻撃するが、蕪湖近辺丁家洲の戦い南宋軍は大敗する敗れた賈似道は淮東の李庭元に逃亡し恭帝避難進言する手紙朝廷送った臨安留守を預かっていた賈似道腹心の陳宜中(中国語版)は賈似道党派見なされることを恐れて恭帝退避反対し、恭帝退避主張する殿帥の韓震を暗殺する敗戦報告受けた朝廷では、賈似道弾劾する廷臣たちが彼を極刑処すように主張したが、太皇太后謝氏(中国語版)の取り成しによって循州流罪となった漳州木綿庵において、賈似道会稽県尉の鄭虎臣中国語版)に殺害される。鄭虎臣私怨、あるいはかつての腹心だった陳宜中の指示などが、殺害動機として挙げられている。 賈似道武官たちから怨まれていたが、クビライ元に降伏した将軍たちに、なぜ容易く降伏したのかを尋ねたことがあった。将軍たちは口々に賈似道が我々武官軽んじたからだ」と恨み言述べた。それを聞いたクビライは「お前たち軽んじたのは賈似道であって、宋の皇帝ではない。それなのにお前たちは宋の皇帝忠節尽くそうとしなかった。賈似道お前たち軽んじたのも当然であろう」と応じたと言う

※この「丞相就任後」の解説は、「賈似道」の解説の一部です。
「丞相就任後」を含む「賈似道」の記事については、「賈似道」の概要を参照ください。

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