三国同盟の成立と破綻とは? わかりやすく解説

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三国同盟の成立と破綻

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/22 01:48 UTC 版)

早川殿」の記事における「三国同盟の成立と破綻」の解説

後北条氏駿河今川氏はもともと後北条氏始祖である伊勢盛時北条早雲)の姉北川殿今川義忠正室であり、義忠北川殿の子今川氏親盛時家臣として補佐していたことから同盟関係(駿相同盟)にあった。しかし、天文6年1537年)に氏親の子今川義元北条氏敵対関係にあった甲斐武田氏と駿甲同盟結んだことから敵対関係入り富士川以東をめぐる争奪戦が約10年にわたり繰り広げられていた(河東の乱)。 武田北条今川氏の間で甲相駿三国同盟結ばれると、早川殿はその婚姻政策一環として天文23年1554年7月今川義元嫡子氏真(17歳)の許に嫁いだ行列行程婚儀具体的な様子についての史料残されていないが、甲斐記された『勝山記妙法寺記)』には、輿入行列見事さ伝聞として記されている。 .mw-parser-output .templatequote{overflow:hidden;margin:1em 0;padding:0 40px}.mw-parser-output .templatequote .templatequotecite{line-height:1.5em;text-align:left;padding-left:1.6em;margin-top:0}駿河屋形様へ相州屋形様御息女迎い申し候、御供人数煌めき、色々の持ち道具、我々の器用ほど成され候、去るほどに見物先代未聞御座有る間敷く候、承け取り渡し三島にて御座候、日の照り申し候事は言説及ばず余り不思議さ書き付け申し候 —『勝山記北条家から供奉した家臣は、きらめくような武具持ち道具)で婚姻行列飾り沿道見物人前代未聞というほどの賑わい見せたという。花嫁受け渡しは、境目である三島行われた。この日はことのほか天気良かったという。 伊豆駿河の国境を流れ境川けられた農業用水千貫樋は、北条氏康からの聟引出物として建設されたという伝承がある。 永禄10年1567年前後長女吉良義定室)を儲けた永禄11年1568年11月11日付で、同年3月没した寿桂尼所領であった笹間上河内村の峯叟院(島田市)に寺領安堵朱印状発行しており、寿桂尼所領少なくとも一部継承している。 永禄11年1568年12月甲斐国武田信玄駿河侵攻を行うと、氏真とともに遠江国掛川城逃れた。この逃避行の際、武田氏早川殿保護怠ったために、早川殿徒歩逃げ羽目になった。このことに父の北条氏康激怒し武田との同盟破棄して長年宿敵だった上杉謙信との同盟切り替え越相同盟)、今川氏支援するために駿河出兵した。 翌年5月今川北条家徳川家の間に和睦成立し掛川城開城。氏真・早川殿と長女は、在城衆とともににより北条家迎えられ、おそらく海路蒲原城引き取られた。今川家臣は北条家軍事指揮下に置かれ駿河支配北条氏政委任されることになり、早川殿の甥の国王丸(のちの北条氏直)が氏真の養子として今川家名跡譲渡された。 氏真・早川殿夫妻沼津移った後、伊豆国境に位置する駿東郡東南端の大平郷(今川家御料所であった)に移り大平城築いて拠点とした。早川殿元亀元年1570年4月には小田原近郊早川郷へ移った。「早川殿」の称はここから来ている。氏真は大平城とどまっていたが、大平城攻撃さらされる戦況となり、8月までに同城を退去し、妻のいる早川郷に移住した。この元亀元年1570年)、早川殿長男今川範以生む。氏真が33歳得た嫡男である。 元亀2年1571年10月、父氏康が死去した甲相同盟復活し北条家駿河武田領国承認することで、氏真の駿河帰国頓挫することになった最終的に氏真夫妻小田原出て浜松徳川家康を頼ることになるが、出国時期明らかになっていない従来甲相同盟受けて間もなく小田原退去したとされてきたが、史料確認される限り、氏真はその後早川暮らしており、元亀3年1572年5月には早川の久翁寺今川義元十三回忌法要行っている。

※この「三国同盟の成立と破綻」の解説は、「早川殿」の解説の一部です。
「三国同盟の成立と破綻」を含む「早川殿」の記事については、「早川殿」の概要を参照ください。

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