ロータス・92とは? わかりやすく解説

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ロータス・92

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/01/22 06:40 UTC 版)

ロータス・92
ドニントン・グランプリ・コレクションに展示される
ロータス・92
カテゴリー F1
コンストラクター ロータス
デザイナー コーリン・チャップマン
マーティン・オジルビー
先代 ロータス・91
後継 ロータス・94T
主要諸元
シャシー カーボンファイバー/ケブラー モノコック
サスペンション(前) アクティブサスペンション
サスペンション(後) アクティブサスペンション
全長 2799 mm
全幅 1786 mm
全高 1672 mm
エンジン フォード・コスワース・DFV 2,993 cc (182.6 cu in) 90度 V8
トランスミッション ロータスヒューランド製 5速
重量 580 kg
燃料 エルフ
タイヤ ピレリ
主要成績
チーム ジョン・プレイヤーチーム・ロータス
ドライバー ナイジェル・マンセル
初戦 1983年ブラジルグランプリ
出走 優勝 ポール Fラップ
8 0 0 0
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ロータス・92 (Lotus 92) は、チーム・ロータス1983年のF1世界選手権参戦用に開発したフォーミュラ1カーで、F1マシンとして初めてアクティブサスペンションを搭載した。

基本的に92はナイジェル・マンセルが使用し、8レースのみ出場した。エリオ・デ・アンジェリスルノーエンジン搭載の93Tを使用したが、スペアカーとして持ち込まれた92に乗車することもあった。

シーズン後半には、両ドライバーともルノー・ゴルディーニ製ターボエンジン、パッシブサスペンション94Tに乗り換えた。

概要

前年の91をベースに開発された92は、ロータスにとって1967年以来17年間に渡って協力関係にあったフォード・コスワース・DFVエンジンを搭載する最後のマシンとなった。前年より他チームで搭載され勝ち始めていたターボエンジン勢に対して、フォード・コスワースエンジンは出力不足であったが、92は創立者コーリン・チャップマンの生前から開発が始められた、油圧アクティブサスペンションを装備していた。ただし、アクティブサスペンションはマンセルの92/10のみ、しかも第3戦フランスGPから旧来のパッシブサスペンションに変更された。

アクティブサスペンションのコンセプトはロータスのエンジニアにとって初めてではなかった。ロードカーのエスプリエクセルをベース車両として、アクティブサスペンションを試作したことがあったからである。

92の成績は振るわず、マンセルのドライブで8戦を走り、リタイア4回、獲得ポイントは1だった。ブラジルGP決勝にはデ・アンジェリスもスペアカーの92で出走したが、予選と決勝レースで異なるメーカーのエンジンを使用したことがレギュレーション違反となり失格となった(予選はルノー・ゴルディーニ、決勝はフォード・コスワース)。

F1における全成績

(key) (太字ポールポジション

エンジン タイヤ ドライバー 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 ポイント
1983年 フォード・コスワース・DFV V8 P BRA USW FRA SMR MON BEL USE CAN GBR GER AUT NLD ITA EUR RSA 1
ナイジェル・マンセル 12 12 Ret. 12 Ret. Ret. 6 Ret.
エリオ・デ・アンジェリス DSQ

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「ロータス 92」の例文・使い方・用例・文例

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