リジェ・JS21とは? わかりやすく解説

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リジェ・JS21

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/12/29 05:18 UTC 版)

リジェ・JS21
カテゴリー F1
コンストラクター リジェ
デザイナー クロード・ギャロパン英語版
ミシェル・ボイジョン
先代 リジェ・JS19
後継 リジェ・JS23
主要諸元
シャシー モノコック
エンジン フォード コスワース DFV, 3.0リッター, 495馬力 90度 V8, ミッドエンジン, 縦置き
トランスミッション ヒューランド FGB 5速
重量 540kg
燃料 エルフ
タイヤ ミシュラン
主要成績
チーム エキップ・リジェ ジタン
ドライバー ジャン=ピエール・ジャリエ
ラウル・ボーセル
初戦 1983年ブラジルグランプリ
出走 優勝 ポール Fラップ
15 0 0 0
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リジェ・JS21 (Ligier JS21) は、リジェチームが1983年シーズンF1世界選手権用に開発したフォーミュラカーである。最高成績は7位。

概要

1983年になるとチームはドライバーのラインナップを変更する。ジャン=ピエール・ジャリエラウル・ボーセルがJS21をドライブすることとなった。

前年限りでマトラが撤退。チームオーナーのギ・リジェとホンダとの長年の関係により、当時リジェは新型ホンダ製ターボエンジン供給先の第一候補であったが、チームはそれを使用することを辞退した[1]。そのため再びDFVエンジンを使わざるを得なかった。DFVでハイパワーのターボエンジン勢に対抗するためには徹底した空力処理が必要となった。その結果、JS21のサイドポンツーンは「アロウシェイプ」として話題を呼んだブラバム・BT52よりもさらに小さいものとなっており、リヤタイヤ前にラジエターを斜めに配置した部分がある以外、ほとんどサイド部が無い特異な形状となった。これはターボ機器が不必要になったために可能になったアイデアでもあった。フラットボトム規定発効に対するもっとも極端なアプローチであったが、成績で見るとマシンそのものは失敗作に終わった[2]

サスペンションにはシトロエン製のハイドロニューマチックシステムを搭載し、意欲的なマシンとして投入されたJS21であったが、目立った結果を残すことはできず、チームはF1参戦開始以来初のシーズン獲得ポイント0となった。

F1における全成績

(key) (太字ポールポジション

シャシー エンジン タイヤ No. ドライバー 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 ポイント 順位
1983年 JS21 フォード コスワース
DFV
3.0 V8
M BRA
USW
FRA
SMR
MON
BEL
USE
CAN
GBR
GER
AUT
NED
ITA
EUR
RSA
0 -
25 ジャリエ Ret Ret 9 Ret Ret Ret Ret Ret 10 8 7 Ret 9 DNS 10
26 ボーゼル Ret 7 Ret 9 Ret 13 10 Ret Ret Ret DNQ 10 DNQ 15 NC

参照

  1. ^ Motors TV. “The Ligier Saga”. YouTube. 2024年12月29日閲覧。
  2. ^ 1983 デザイナーに新たなる課題・ベンチュリーからフラットボトムに LIGIER JS21 M.ボイジョン&C.ギャロバン作 F1グランプリ特集 Vol.75 129頁 ソニーマガジンズ 1995年9月16日発行

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