レギュレーションとの戦いとは? わかりやすく解説

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レギュレーションとの戦い

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/19 02:37 UTC 版)

岡部孝信」の記事における「レギュレーションとの戦い」の解説

学生時代無名だった岡部飛躍する一因として、1994年夏に導入された「57%ルール」への驚異的な適応挙げられる57%ルールとは、スキー板と足を固定するビンディング位置スキー先端から57%以内位置取り付けなければならないというルールであった空中での浮力カギとなるのはスキー板ビンディングより前の部分であるため、このルール施行される以前58%から60%の位置ビンディング付け選手多くスキー板浮力を受ける部分短くされたことで苦戦する選手続出した岡部57%ルール対応するためのテクニック変更に、いち早く取り組んだ深く腰を落とした助走姿勢や、カンテ踏切台)を踏みつけるようなテイクオフなどの工夫重ね94年夏のサマーグランプリでは全戦優勝という圧倒的な強さ総合優勝を手にしている。(なお、前シーズン日本エースであった葛西紀明は、このルール影響深刻なスランプに陥っている)。 その一方で岡部は、1998年長野オリンピック直後施行された「146%ルール」によって、最も不利な影響受けた一人である。 146%ルールとは、スキー板長さ最大身長146%までとするというルールであり、このルールでは身長の高さに比例してスキー板長くなる長いスキー滑走増加による助走速度向上や、空中での浮力増などの恩恵得られるため、結果として身長の高い人ほど有利になった。逆に低身長選手が多い日本チームなどは、助走速度空中浮力減少するため、以前より不利な条件で戦うことになった施行直後の夏の国内大会こそ上位入り同年のサマーグランプリ代表に選出されたが、98サマーグランプリの第2戦プレダッツォ大会の9位を最後に成績下降線たどった以後苦し戦い続き海外遠征からは遠のいた。成績が出なかったこの時期について、2006年インタビューでは「自分でいろいろ考えて崩れていったと思う。」と岡部語っている。 146%ルール施行後は短いスキー板対応するため、岡部技術変更取り組んだ1998-1999シーズンは「V字ジャンプの幅を少し広くすること」。1999年の夏からは、空中スキーからの浮力減りスキー身体から離れていってしまうことへの対策として、「テイクオフ方向上向き修正以前より高い飛行曲線描き落下の力でスキー身体一体感持たせること」などに取り組んでいた。この成果もあってか、2000年スキー板形状規格変更いわゆる四角スキー」の登場)による浮力増にも後押しされ徐々に復調気配見せはじめた2001年ラハティ世界選手権に代表復帰。翌2001-2002シーズン国内強さ見せた。しかし2002年ソルトレークシティオリンピックの代表からは外れている。その後もなかなか海外遠征メンバーには選ばれなかったが、2004-2005シーズンスキージャンプ・コンチネンタルカップ連続2位入り自力ワールドカップ舞台復帰したこの年世界選手権オーベルストドルフ大会の代表にも選出されている。 2005-2006シーズンは、2005サマーグランプリ終了後取り組んだジャンプスタイル変更復活遂げ、再び日本エースの座に返り咲いた。この35歳岡部復活は特にジャンプ本場ヨーロッパで大きく紹介され奇跡的であり、また脅威的であるといわれた。オーストリア雑誌岡部特集組まれたほどである。シーズンジャンプ週間総合6位、札幌ワールドカップでは8季ぶりに表彰台上った。このときの35歳3か月27日での表彰台は、当時ワールドカップ史上最年長記録となり、後に上記2009年優勝によって自ら記録更新した2007年2月世界選手権札幌大会では、ラージヒル団体銅メダル獲得し当時史上最年長世界選手権メダリストともなった2年後2009年2月世界選手権リベレツ大会では、ラージヒル団体で2大会連続となる銅メダル獲得し自身の持つ最年長世界選手権メダリスト記録更新した。このときの岡部ジャンプは、2本ともグループトップであった

※この「レギュレーションとの戦い」の解説は、「岡部孝信」の解説の一部です。
「レギュレーションとの戦い」を含む「岡部孝信」の記事については、「岡部孝信」の概要を参照ください。

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