UX
「UX」とは、商品やサービスを利用することでユーザーが得られる体験のことを意味する表現である。「User Experience(ユーザーエクスペリエンス)」の略。読み方は一般的に「ユーエックス」である。
「UX」とは・「UX」の意味
「UX(User Experience)」を日本語に直訳すると「ユーザー体験」である。つまり、製品やサービスを利用することでユーザーが得られる体験のことである。具体的には、たとえばECサイト(オンラインショップ)を利用した際に「求める商品が探しやすかった」「商品画像や説明文が魅力的だった」「購入までの操作がしやすかった」という印象が得られる体験を指す。数えきれないほど多くの製品やサービスが存在する現代のマーケティングにおいて、性能や価格といった価値だけでは他社の同じような製品やサービスと差別化を図ることは難しい。そのような中でユーザー満足度の重要性は非常に高い。そのため、UXは、今や業種を問わず意識しなければならない要素と位置づけられている。
ちなみに、いわゆる「DX」「Digital Transformation(デジタルトランスフォーメーション)」の略であり、おおむね「ITの浸透があらゆる面で生活をより良い方向に変化させる」という概念である。DXの概念の中でもUXは重要な位置を占める要素である。
「UX」の由来
「UX」という言葉は、米国のApple社に在籍していたドナルド・ノーマン(Donald A. Norman)博士が提唱したとされる。彼の著書「誰のためのデザイン?―認知科学者のデザイン原論」では、「正解を持っているのは常にユーザーとなる人々」であるとされている。つまり、設計を行う際には、ユーザーの目線になることが重要となる。例えばデザイナーが英語を多用したWEBサイトを作成しそのデザインに対して満足していても、ユーザーが英語ばかりで何が書いてあるのかわからないと不便に感じてしまえば、UXを意識しているとはいえなくなる。使ってみてどのように感じるかというのは、ユーザーの属性や環境からも影響を受けるため、しっかりとした調査や分析を行いターゲットとなる対象の心理を理解しなければならない。それらの情報を基にユーザーへ配慮した、より満足度を高められる設計をすることが重要である。UXは「UI」と深い関係にあり、セットとして考えられる場合が多い。UIとは「User Interface(ユーザーインターフェース)」の略である。Interfaceには「接点」という意味があり、UIは機械とユーザーを繋ぎ情報のやり取りを行う窓口のような役割を果たしている。ユーザーが目にするもの、操作するもの全般がUIに含まれ、例えばパソコンでWEBサイトを閲覧する場合、入力を行うキーボードやマウス、情報を表示するモニターや音声を出すスピーカー、サイトのデザインもUIの一種となる。他には、自動車のハンドルやアクセル、ブレーキ、家電製品のリモコンなどもUIに含まれる。優れたUIは、UXを高めるため大切な要素といえる。
「UX」の熟語・言い回し
UI/UXデザインとは
「UXデザイン」とはユーザーが製品やサービスを通し良い体験ができるように設計することを指し、「UIデザイン」はそれを実現するためのデザインのことを指す。見た目の良さや使いやすさはUXに必要な要素であり、それを高めるためには優れたUIが求められる。「UI/UXデザイン」はユーザー満足度向上において、切り離すことのできない役割を果たしている。
UX向上とは
「UX向上」とは、製品やサービスを利用することでユーザーが得られる体験を向上させることを指す。ユーザーに対して「ニーズに応える」「不快な思いをさせない」ことが重要で、実際に利用してどう感じるかを考慮しなければならない。
docomo live UXとは
「docomo live UX」とは、ドコモのスマホのホームアプリのことを指す。デフォルトで設定されているが、ウィジェットなどの削除やアプリのアンインストールも可能。
ユー‐エックス【UX】
読み方:ゆーえっくす
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