ミサイル化とガスタービン化とは? わかりやすく解説

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ミサイル化とガスタービン化 (1950-70年代)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/13 04:04 UTC 版)

駆逐艦」の記事における「ミサイル化とガスタービン化 (195070年代)」の解説

大戦通じて駆逐艦防空・対潜戦能力の強化図られていったが、この時期には、高速機動する空母機動部隊おおむね潜水艦の脅威回避できていた。しかし大戦末期UボートXXI型のような水中高速潜が登場したことで、戦後には、これらの艦隊護衛艦でも対潜戦能力求められることになった一方で経空脅威引き続き増大していたが、戦後アメリカ海軍検討では、大戦駆逐艦船体規模では対空兵器維持しつつ対潜戦能力強化を図ることは困難であることが判明した雷撃戦の重要度低下対潜兵器性能向上に伴って船体規模抑制する必要性乏しくなっており、新世代高速艦隊護衛艦プロトタイプとして1948年度計画発注されミッチャー級では、満載排水量4,800トン強まで大型化した。しかし流石に高価すぎて量産化断念され、1953年度計画からは、フレッチャー級系列元に発展させたフォレスト・シャーマン級建造開始された。また1959年からは、フレッチャー級以降大戦駆逐艦に対して艦齢延長対潜戦能力の向上を主眼とする近代化改修 (FRAM) を開始した。 この時期には新し対空兵器として艦対空ミサイルSAM)が登場し当初大戦巡洋艦改装して搭載されていたが、後には上記ミッチャー級元に大型化した嚮導駆逐艦Destroyer leader, DL; 後のフリゲート)に搭載されようになった。更に1957年度計画からは、コンパクトなSAMシステムとして新開発されたターター・システム搭載ミサイル駆逐艦DDG)として、チャールズ・F・アダムズ級の建造開始された。また各国競ってミサイル導入図ったものの、高性能とはいえあまりに高価であり、導入一部ミサイル駆逐艦限られたイギリスでは大西洋の戦い記憶鮮烈であり、大戦直後水上戦闘艦としては船団護衛のためのフリゲート建造優先されたため、艦隊駆逐艦建造はしばらく途絶えていた。その後1955年度計画では同海軍初のミサイル駆逐艦としてカウンティ級建造開始されたが、同級では機関軽量化などのためにガスタービンエンジン導入されたほか、艦載ヘリコプター運用にも対応したその後第二世代ミサイル駆逐艦として建造され42型駆逐艦では、21型フリゲート準じたCOGOG方式機関搭載されたが、搭載機小型リンクスとなった駆逐艦へのヘリコプター搭載という点ではカナダ海軍が熱心で、まずサン・ローラン級を端緒として、護衛駆逐艦シーキングを1機ずつ搭載したのち、イロクォイ級では同型機2機の搭載対応した。また同国製の着艦拘束装置導入した海上自衛隊では、イロクォイ級とほぼ同時期に建造したはるな型同型機3機の搭載対応したが、駆逐艦これほど強力な航空運用能力備えるのは、世界的にも他に例がないものであった冷戦構造のもとで西側諸国への対抗図っていたソ連海軍も、初の新造ミサイル駆逐艦として61型(カシン型)を開発し1962年より配備開始した。また同型は、世界初のオール・ガスタービン推進大型艦でもあった。ただし同型駆逐艦とするのは西側による分類であってソ連海軍自身大型対潜艦BPK)と類別していた。これと並行してカシン型と同じSAM加えて射程艦対艦ミサイルSSM)も搭載した58型(キンダ型)の開発進められており、こちらは駆逐艦とされていたが、後にミサイル巡洋艦RKR)に類別変更された。 アメリカ海軍ミッチャー級異例大型駆逐艦であったアメリカ海軍アダムズ級。初のターター搭載DDGであったソ連海軍61型(カシン型)

※この「ミサイル化とガスタービン化 (1950-70年代)」の解説は、「駆逐艦」の解説の一部です。
「ミサイル化とガスタービン化 (1950-70年代)」を含む「駆逐艦」の記事については、「駆逐艦」の概要を参照ください。

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