マグメル・エリン関連
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/01/09 16:55 UTC 版)
「群青のマグメル」の記事における「マグメル・エリン関連」の解説
マグメル(聖洲) 連載開始時点の35年前に突如として大洋上に出現したとされる大陸。既存の概念には当てはまらない環境、生物、資源が手付かずで広がっており人類を熱狂させた。しかし人間には対処困難な事態も数多く待ち受けており、出現から数十年を経ても外縁の極一部に築かれた要塞都市を除いて通常の人間の進入を阻んでいる。 マグメルに関して一般に知られる事柄の殆どは神明阿一族の情報操作を経たものである。いわゆるマグメル出現も、実際には以前は島だったマグメルが突然数十倍に拡大し、隠蔽が不可能になってやむを得ず新大陸として周知させたものだった。この巨大化現象は「マグメル新生」と呼ばれるが、原因などの詳細は不明。拒絶する力 正式名称は「万無斥力」。外界のものを分解する力。特に無機物を激しく劣化させマグメル深部ほど効果が強まる。そのため猛獣などの危機を避けることのできる航空機でも、通常の物質でできているものではマグメルに立ち入ることが出来ない。マグメル産の材質でのコーティングで腐食を大幅に遅らせることはできるが、超空間移動プレートの内側では人界の技術そのものさえ拒絶の対象となる。最深部ではすべてマグメル産の材質で製造したとしても文明の利器の使用は不可能。基本的には有機物や生物、構造の能力でつくられた物には作用しない。だが聖心では聖心の放つ敵意によりこれらの物体はもちろん光さえもが分解されてしまうという。 拒絶する力を中和する力は「受絶する力」と呼ばれ、完全構造力による構造物などに宿る。 外縁(外区) 45の区に分けられある程度開発が進んでいる。拒絶する力による腐食の加速は数十倍程度。各区の要塞都市は探険や開発の拠点として多くの人間に利用されているだけでなく、裏では全てが神明阿一族の管理下にある。 深部(内区) マグメルの大部分を占めるが人類による開発はほとんど進んでいない。フォウル国の民や聖国真類など、マグメル原住者であるエリンたちが居住している。 神明阿一族が秘密裏に築いた大規模な要塞が5つ存在し、浅い場所から順に第1から第5までの番号が振られている。いずれも圧倒的な人材と物資が配備され重役が統治しており、資源収集の前線基地となっている。駐屯する構造者の合計は1000人弱にもなる。 超空間移動プレート 人間から見たマグメル深部を進んだ先に存在する大転生の河で囲まれたプレート。エリンたちにとってはその内側こそが深部であり真のマグメルだとされる。超常的に歪み拡張された空間が広がっており、その土地の面積は人界の五大陸の合計面積を凌ぐと言われる。1つの生命体であるかのような奇妙な性質を持ち生命活動にも似た地形の移動や変化も起こり続ける。地形の変動による地震は発生しないが、一般にいう深部にも増して過酷な環境と気候の土地。 聖心 マグメルの最深に位置する聖地。聖国真類が他種族の進入を固く拒んでおり、聖国真類自身もむやみに立ち入ることはできない。聖国真類の信仰ではマグメルに宿る精神体が造物主と見做され、その休息地とされる。マグメルの精神体・意識とは多くのエリンにとっても推論上の存在だったが、神明阿一族の擬神構造により実在が証明される。 無限に近い完全構成力が存在するため複数の勢力が侵攻を目論んでいる。 ダーナの繭 マグメル深部のみでまれに自然発生する空間で、マグメル深部に比較的類似しているがそれからも独立した環境を作り上げる。かりそめの生物さえもが構造される。マグメル自身が構造者となり、その構造力が凝縮した種と呼ばれる状態を経て、やがて自己構造を起こすことで生み出される。内部は濃密な構造力がうごめいていて、構造者の素養がある者は影響を受け能力が目覚めやすい状態になる。数日から長くても数ヶ月で自然消滅する。 ダーナの繭が人界のクスク諸島市街地で発生した事件の原因は拾因の幻想構造にあると見られている。 念動結晶 マグメル産の希少な鉱物。1つの結晶体が1つの個体として成長し、成熟すると高い硬度を持つようになる。 接触した者の脳波に反応する性質があり、重力に逆らって思い通りに動かすことができる。接触時間と精神力に比例して精度と速度が増す。1つの個体は分割された後も引き合い、一部を精神力で浮かせておくと自然に他の部分へ向かって行く。
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