マグラシア探索
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/20 09:27 UTC 版)
「銀河ヒッチハイク・ガイド」の記事における「マグラシア探索」の解説
アーサー達を救出したとき、ザフォドは伝説の星マグラシアを探している途中だった。マグラシアは伝説の工業惑星で、ザフォドが発見するまで誰もその実在性を信じていなかった。伝説によると、マグラシアの住人は「男は真の男で、女は真の女で、アルファ・ケンタウリのむくむくした獣は真のアルファ・ケンタウリのむくむくした獣であった」ほど大昔には、金持ち達のためにオーダーメイドで惑星を作っては出荷していた。 彼らはマグラシアを見つけることに首尾よく成功し、マグラシアに降り立つ。マグラシアでアーサーはマグラシア人スラーティバートファーストに出会った。スラーティバートファーストは昔話をするためアーサーにビデオを見せる: 「昔、超知性を備えた汎次元生命体が『この宇宙の時空で2番目にすぐれた』コンピューター、ディープ・ソートを設計し、ディープ・ソートに『生命、宇宙、そして万物についての究極の疑問の答え』を計算させる。ディープ・ソートは750万年かかって答えを計算する。ディープ・ソートはこの偉大なる日のために集まった人々の代表達に言った『答えは……「42」です』」。 「皆は当然ディープ・ソートの答えに納得がいかない。ディープ・ソートは言う:『「究極の答え」に対応する「究極の問い」が分からないから答えの意味が分からないのです。しかし残念ながら私には究極の問いを計算する能力はありません。そこで代わりに究極の問いを計算する「この宇宙の時空で最もすぐれた」コンピュータを設計しましょう』」 「ディープ・ソートの設計したコンピュータは生命体を取り込んだもので、その名は『地球』。あまりに大きいのでよく惑星と間違えられる。汎次元生命体達は地球で言う『ネズミ』に姿を替え、『問い』が得られるのを待っていた」 トリリアンは地球からペットとして2匹のハツカネズミを連れて来ていた。実はこの2匹のネズミも汎次元生命体なのだ。2匹はアーサーに言う。「残念ながら、地球(=コンピュータ)は破壊されてしまった。しかし破壊直前まで地球にいた君の脳には『問い』を知るための鍵が擦り込まれているはずだ。そこで君の脳を買い取って細切れにしたい」 命の危険に晒されるアーサーだったが、そのとき警官2人がザフォドを捕まえようと突然乱入してくる。アーサー達は混乱に乗じてうまくネズミ達から逃げのびる。 アーサー達を追いかける警官2人。だが2人は何故か突然ばたばたと死んでしまう。不審に思いながら外に出ると、根暗ロボット・マーヴィンが待っていた。マーヴィンと話しているうちに、警官が死んだ理由が分かってくる。マーヴィンはいう。「暇だったので、警官の宇宙服についてる生命維持装置を制御するコンピューターに私の人生観を聞かせてました」 「それで?」フォードが聞く。 「コンピュータは自殺しました」 こうして間一髪マグラシアから逃れることができた一行は次なる目的地「宇宙の果てのレストラン」へと旅立っていったのだった。
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