プラチナ8
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/22 15:50 UTC 版)
明蘭学園の中でも絶対的な権力を持つ8人組の生徒。親が学園に多額の寄付金を収めている関係で権威を振りかざし「生徒会の裏執行部」とも呼ばれていたが、実際にはメンバーたちの両親が利己的な要求を過剰に突き付けていた影響もあった。メンバーはその枠の証として南から贈られた特製の指輪をはめていたが、第7話では全員ツバメに心を動かされ指輪を外した。南・美森・夏樹・波留は2年1組生徒で、ツバメのクラスメイトである。宣戦布告したツバメを学園から追放するべく様々な嫌がらせを行っていたが、ツバメの真摯な姿勢に共鳴して改心してからは協力的になる。 麻生 南(あそう みなみ) 演 - 石橋杏奈 プラチナ8のリーダー格で学園の女王として君臨していた。ラクロス部に所属している。音楽家として活動している母親が世界中を飛び回っているため、他者からの愛を実感できないまま、幼少時代より一人自宅で過ごす孤独な生活を強いられてきた経緯から感情を失い、自分の立ち位置を他者にかき乱されることを嫌うようになった。 美森と夏樹など他のメンバーたちが心を動かされていくのを目の当たりにして、次々と仲間を失うことに恐れを抱き、ツバメが彗の力を借りていたことを突き止め、ツバメの今までの演説が偽物だと他の生徒たちに吹聴して、学園からの追放を図り、さらには彗の正体も暴露しようとした。それでもツバメを信じ続ける美森と夏樹に失望し、彗からの冷酷な言葉で、誰にも愛されず、孤独になっていく自分を自覚していき、ツバメの誠実な言葉に心を動かされ、これまで失っていた笑顔を取り戻し、8人中最後にプラチナ8を抜けてからはツバメと協力的な関係になる。 香田 美森(こうだ みもり) 演 - 杉咲花 ラクロス部所属。学園の女子生徒でも、言論の面で強い影響力を持っている。かなりの演技派で、当初南とは仲が良いようなそぶりを見せていた。ツバメからは「みもりん」と呼ばれる。 中学時代は1人も友達がおらず孤独な生活を送っていたため、その寂しさと他者からの嘲笑に対する恐れを紛らわせるために、特サ枠の生徒たちを常に笑顔で見下すようになり、自分のプライドに固執していた。しかし、ツバメの想いに応え、一度はボイコットした文化祭に参加し、「誰かの顔を伺うのではなく皆で心から笑顔で過ごしたい」と南たちに打ち明け、8人の中で最初にプラチナ枠から脱退する。南の策略でツバメの彗との秘密が暴露された際には、夏樹と共にツバメの追放を反対していた。 須堂 夏樹(すどう なつき) 演 - 間宮祥太朗 プラチナ8のもう一人のリーダー格で、バスケ部のエース。また成績優秀でもあるため、女子生徒からも人気が非常に高い。誕生日は8月31日。 内心では、プラチナ8の保護者たちが学校教育に干渉してくることを苦々しく思っているが、長らく父・友忠からは威圧されており、言い出すことができなかった。しかし、友忠のツバメたちに対する傲岸不遜な態度に失望して、プラチナ8メンバーの中で真っ先に、友忠らプラチナ8の保護者達の身勝手さと今までの自分たちの非礼を土下座で謝罪し、美森に次いでプラチナ枠より脱退する。南の策略でツバメの彗との秘密が暴露された際には、美森と共にツバメの追放を反対した。 髪の先をヘアゴムで止めた長髪が特徴だが、第8話で金時の命令により髪を切ってしまった。 日向 タクト(ひなた タクト) 演 - 白洲迅 バスケ部部員で、草介とは中学校時代からの友人。プラチナ8でも口先が非常に上手く明朗な性格だが、家庭での問題などもあって時に粗暴な一面を見せる。 私生活で父・司から部活のことなどで度々嫌味を言われており、長らく圧力を掛けられていた経緯から、学校での某量的な態度の原因となっていた。しかし、ツバメのスピーチで心を動かされた。 葉月 エミリー(はづき エミリー) 演 - 吉倉あおい 帰国子女で、物事をはっきり言う性格。 好意を寄せていた壺井とのスキャンダルが学園内に知れ渡り、生徒たちから反感を買ってしまう。同時に南たちからも一時期距離を置かれ、プラチナ8からも追放される。騒動の早期解決を図る理事長の申し入れで、パリ校に転入せざるを得なくなるが、ツバメのスピーチによって救われ転入は取り消しになり、プラチナ8にも復帰する。 伊吹 玲奈(いぶき れな) 演 - 飯豊まりえ 常に自身の外見を気にする日和見主義者。 母・雅美から転校を言い渡された際には自らの意思で反発し、親たちの身勝手な振る舞いを夏樹、陸、波留と共に謝罪したが、南の策略でツバメのスピーチが彗の手によるものだったと暴露された際には、残りのプラチナ枠の生徒と共にツバメの追放運動に加担するも、最後にはツバメの真摯な態度で心を動かされ、これまでとは違って本心からツバメに力を貸すようになった。 大倉 陸(おおくら りく) 演 - 成田凌 頭脳明晰で、プラチナ8のブレーン的存在。常に落ち着いた性格で、泰然自若とした雰囲気を醸し出している。 父・龍平からは将来弁護士になるよう言われているが、本心では両親から進路を押し付けられることを良く思っておらず、将来は小説家になりたがっている。 繊細で鋭敏な感覚の持ち主であり、ツバメの言動に対して最も早く疑問を呈していたが、後にツバメの真摯な態度に心を動かされ、最後には既に離脱していた美森や夏樹、他のプラチナ8のメンバーと共にツバメの手助けをするようになる。 第8話では、自筆の小説でコンクール入りを果たすが、これを良く思わない金時からは誉田の計らいだったことを告げられ、自棄を起こして原稿を燃やしてボヤ騒ぎを起こしてしまい、停学処分を受ける。しかし、ツバメたちの尽力で処分は撤回され、以降は金時から真摯な応援を受けるようになった。 千崎 波留(せんざき はる) 演 - 伊藤健太郎(健太郎名義) 文武に優れているが、常に傍若無人な振る舞いをする。タクトとは同じバスケ部だが、ある一件からプレーに対する意欲をなくしている。 その傍若無人な振る舞いは元々父・裕二の性格や言動の受け売りであり、第6話にてツバメたちプラチナ8以外の生徒に対する侮蔑的態度に失望し、これまでの振る舞いを反省してツバメたちに謝罪した。
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