ファインネル王国(人間)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/31 00:53 UTC 版)
「日帰りクエスト」の記事における「ファインネル王国(人間)」の解説
異世界でいう2年前に王城が突如ギオラムの襲撃を受け、君主―ドゥルーガー王や騎士団が殺害されて全面降伏して以降、ギオラムに一方的に搾取されている。一部の重臣と落ち延びたクルーガー王子が再起を呼び掛けるものの、ギオラムの圧倒的な力を前に為す術もなく陥落し、小国であったが故に近隣国の援助も見込めない王家に対して国民の目は冷たい。現在はクルーガー王子を筆頭とした王国首脳陣の生き残りがなんとかゲリラ軍を結集し、街々に潜伏して王国奪還のチャンスを伺っている。しかしギオラムを恐れて商隊が寄り付かず、塩や香辛料等の物資にも事欠く、恐怖と困窮が隣合わせの生活を国民は日々余儀なくされている。 クルーガー=ゼス=ファインネル王子 ファインネル王国の第二十五代王位継承者。ギオラムの急襲によって父王を始め多くの近親者を亡くしており、王としての即位も後回しで、領地奪還・王国復興の悲願を胸にギオラム占領軍と戦っている。 金髪碧眼の美青年で剣の腕も立つ生え抜きの王族という世間知らずの為、傲慢な物言いはある。が、ギオラムとエリによって辛酸を嘗めさせられた経験から、柔軟な思考や広い視野、忍耐・寛容さ・自分の知らなかった国民達の生活を知り、治世者として大きく成長していく。エリに対しても、当初は物見遊山の姿勢に大いに反発していたが、塩と香辛料の買い付けを頼んだのを期に訪問を許可。その知性や考え方に触れる内に少しずつ見方を変え、意識するようになってゆく。 エリに対する好意は周りからは「今まで周りにいなかったタイプだから」と思われていたが、本人は至って本気で、プロポーズのつもりで「こちらの世界(異世界)に来るつもりはないか」とエリに告白するがエリの性格を失念しており、ロッドウェルから「自分と結婚することで、“エリが国の王妃になる”という事実」を指摘されて深く悩むこととなる。 レックス / レキサンドラ ファインネル王国の魔道士。その気弱さからエリの召喚時に付け込まれ、すっかり尻に敷かれて面倒見役を押し付けられてしまう。王城陥落時に多くの臣下が戦死して人手不足なゲリラ軍であるとはいえ、青年ながら首脳部に加えられる程に、魔道士としても参謀としても優秀な逸材。だが生来小心者であった事に加えて王城での惨劇がトラウマとなってしまい、戦時やギオラムを前にすると硬直して動けなくなっていたが、エリの影響と白翼の塔での初戦を経て、少しずつ自分の臆病さを克服してゆく。しかし最初の刷り込みからかエリには終始逆らえない。誰に対しても敬語の低姿勢で、パニックするといつも逃げ腰。 腰まであるブルネットのウェーブヘアで、常にローブ姿。額にはエリと同じサークレットを常用している。 ロッドゥェル将軍 / テリウス=フォン=ロッドゥェル ファインネル王国古参の将軍。老体ながら剣術にも魔道にも長けた、クルーガーとレックスの師で、幕僚内では一目置かれている重鎮。策士ではあるが立場に反した気さくさ・柔軟さ・茶目っ気も備えた人物で、好々爺として時に皆をからかい、助言し、エリの影響力も敏感に察知している。戦時は、将軍職にありながら先頭に立って剣を揮い、強敵と切り結ぶ事に些細な喜びを感じる根っからの剣士。 バイザー親衛隊長 ファインネル王国の親衛隊長。エリは勿論、エリに感化されて羽目を外しがちになって来たクルーガーとレックス、マイペースなロッドゥェルのお目付け・説教役でとにかく口煩い壮年男性。初手からエリの無遠慮な物言いにも高圧的に対応した事で、エリ(更にエリを召喚した事でレックスにも)には顔を合わせれば嫌味を浴びせるようになる。実は美人に弱く、幻術で変身して人間の街に紛れ込んで来たラーディーに一目惚れするが、日頃の仕返しとばかりにエリとレックスが首脳陣に広めた事で周知と化しているので、何かと皆のからかいネタにされている。 がっしりとした長身の短髪に髭面で、如何にも無骨な叩き上げの軍人。クルーガーや王国の将来を真摯に案じる忠義の士だが、堅物過ぎるきらいがあり、当のクルーガーに鬱陶しがられる事もしばしば。
※この「ファインネル王国(人間)」の解説は、「日帰りクエスト」の解説の一部です。
「ファインネル王国(人間)」を含む「日帰りクエスト」の記事については、「日帰りクエスト」の概要を参照ください。
- ファインネル王国のページへのリンク