パイソン77マグナム
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/15 22:55 UTC 版)
「コブラ (架空の人物)」の記事における「パイソン77マグナム」の解説
コブラは他に、クリスタル・ボーイなどサイコガンの通用しない相手に対して、鉛固体弾丸をマグナム実包で撃ち出す、19世紀の頃からの原理が用いられた回転式拳銃「パイソン77マグナム」を使用している。ボーイからは「博物館入りのシロモノ」呼ばわりされたが、光線銃や連射型熱線銃が肌に合わないコブラは、この銃に絶大な信頼を置いている。 初期はデザインが一定していなかったが、後にコルト・パイソンと同一のデザインとなる。コブラ曰く「バケモノじみた大きさとズシリとした重さがオレの命を守ってくれる保証」とのこと。並外れた腕力を持つコブラだからこそ扱える代物であり、普通の人間が撃っても反動で腕が吹っ飛ぶと言われている。 装弾数6発、作動方式ダブルアクション、銃口初速2000m/s。 500mからの距離から撃っても厚さ100センチのメタライト(特殊合金)を撃ち抜くという小型のミサイル並みの威力を持つ。直撃せずとも衝撃波のみで周囲のものが破壊でき、さらには水中でも撃つことができる(「神の瞳」編。実銃自体、火薬に酸化剤が含まれるため撃発に酸素は必須ではなく、水中どころか宇宙空間でも発射出来る。薬莢は密閉空間のため、酸化剤がないと燃焼ができない)。コブラの弁によれば電子制御装置が組み込まれており、コブラと彼以外の識別が行われるためコブラ以外は引き金を引いても撃発できない。 サイコガンが使用するのに義手を外す必要があるのに比べて、こちらはホルスターから取り出すだけで撃てるため、早撃ちに関してはこちらの方が有利だが、リボルバー式拳銃の宿命として装弾数6発という弱点を抱えている。「シドの女神」編、「神の瞳」編ではそれを敵から指摘された。 拳銃ならではのサイズを生かし、警戒する相手に向けてこっそり物陰で構えるのに適している。「刺青の女」編、「六人の勇士」編、「地獄の十字軍」編がその例。いずれの場合も相手に気づかれたのか、発砲には至らず。 「シドの女神」編では、マゼラン博士の研究所内での射撃訓練でコブラは0.1秒で6発全部を撃ち、銃声が1発分しか聞こえないという早撃ち(しかも、3つの標的の中心に2発ずつ命中)を披露し、「地獄の十字軍」編では手にした銃の重さだけで弾丸が抜かれていることを見抜いた。 「神の瞳」編では、新しいサイコガンを手に入れる前に訪れた金星のマダム・ドローレの館での戦いでこの銃により窮地を切り抜けたが、「ザ・サイコガン」編序盤でのハンマーボルト・ジョーとの戦闘中に破壊された。しかし、その後の「ブルーローズ」編で新しい77マグナムが登場しており、サイコガンほど希少な銃ではないようである。 先述の通り、電子制御装置が組み組まれているので普通の拳銃よりも若干複雑な構造であるが、それでもサイコガンに比べれば単純な構造であり、「マジックドール」編終盤ではサイコガンとは対照的に、「複雑な物ほど影響を受けやすい」マハドーマ星の魔力の影響を受けづらく、結果としてメガ・カーンとの戦いの最中サイコガンが義手共々本物の左腕と化して窮地に陥ったコブラが逆転の切り札として用いた。 旧TV版のエンディングにも登場している。サイコガンのように商品化はされていない。 このほか、先述のマイト・シガーや小型の火炎放射器として使うこともできるライターがある。ワイヤーを武器として使用することもあり、「神の瞳」編では相手にワイヤーを打ち込み、そのまま教会のキリスト像に磔にしたことがある。
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