【パイソン3】(ぱいそんさん)
イスラエルのラファエル社が開発した、第3世代短射程空対空ミサイル。
パイソンとはギリシア神話の蛇神、ピュトンの英語読み。
初めは「シャフリル2(AIM-9Bの改良型)の後継型」と言う事からシャフリル3と呼ばれていたが、後にパイソン3と改名された。
開発時期は1971年前半で1981年には試作型が完成し、1982年のレバノン侵攻で限定的に実戦使用された。
その後、1983~1985年にかけてイスラエル軍に実戦配備された。
パイソン3は誘導面を特に強化しており、赤外線誘導装置には前作のシャフリル2には無いオールアスペクト発射能力持っている。
さらに、推進装置も改良され射程が15kmと長くなった。
なお、飛行制御はシャフリル2と同じ可動式先尾翼で行う。
一般公開は1981年に行われたパリ航空ショーで、その性能の高さから当時の軍事専門家を驚かせた。
輸出の方は、中国が霹靂8として1983年からライセンス生産をしている。
現在ではパイソン4、さらには最新型のパイソン5の登場により徐々に退役すると思われる。
パイソン3のカタログスペック
パイソン3
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/09 07:08 UTC 版)
「パイソン (ミサイル)」の記事における「パイソン3」の解説
パイソン3は、シャフリル2よりも射程が延長され、全方位能力を有するようになった。前部に4枚のカナードを持ち、後部に4枚の安定翼を持つ。1982年のレバノン侵攻で実戦使用もなされている。中国でもパイソン3をライセンス生産し、PL-8として制式化されている。射程は15km。
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