【パイソン5】(ぱいそんご)
イスラエルのラファエル社が開発した、最新の第5世代短射程空対空ミサイル。
別名「ピュトン5」とも。
前作パイソン4の機体構造と推進装置を大幅に改良したもので、2003年3月にラファエル社が正式に発表した。
本機では従来のオールアスペクト発射能力に加え、新たに慣性誘導(デュアル・バンド対応の赤外線イメージ誘導)や発射後ロックオン能力(LOAL)を追加。
これにより射程が伸び目視外射程(BVR)戦闘が格段と向上した。
また、オフボアサイト能力についても100度のセンサー角を有し、その性能はAIM-9Xと同等と言う意見もある。
現在、イスラエル軍に実戦配備されている他、少数がサンプルとしてアメリカに輸出されており、ボーイング社のUCAV(無人戦闘機プログラム)に搭載される空対空兵器の候補に挙げられている。
カタログスペック
パイソン5
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/09 07:08 UTC 版)
「パイソン (ミサイル)」の記事における「パイソン5」の解説
2000年代より配備開始。前部に4枚ずつ2組のカナードを持ち、後部に4枚の安定翼を持つ。慣性航法装置を内蔵し、発射後ロックオン(LOAL)能力を備え、全方位能力のほか、自機後方象限を含む全方位への発射能力を有する。誘導方式はデュアル・バンドに対応した赤外線画像誘導。オフ・ボアサイト能力も優れており、センサー角は100°を有する。射程は20km。ボーイング社のUCAVに搭載される空対空兵器の候補に挙がっており、少数がサンプルとしてアメリカに輸出されている。また、SPYDER-MR用としてブースターを装備し射程を延ばしたパイソンMRと呼ばれるモデルがある。
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