【パイソン4】(ぱいそんよん)
イスラエルのラファエル社が開発した、第4世代短射程空対空ミサイル。
前作のパイソン3を大幅改良させたもので、1980年代~1990年代初期に開発開始、1990年代中期にはイスラエル軍へ実戦配備された。
性能的には誘導面で改良型全方位シーカーを搭載しているため、今までのパイソンシリーズに有ったオールアスペクト発射能力に加え、前方目標に対しては左右60度までロックオンが可能で、さらにエルビト社製のヘルメット・マウンテッド・サイトを付けることにより、そのドッグファイト能力は格段に向上する。
信管にはアクティブ・レーザー近接信管と着発信管の2つを搭載しており、アクティブ・レーザー近接信管が故障で作動しなくても着発信管で敵機を撃墜することが出来る。
また、射程の方はAIM-9L/Mやパイソン3以上と言われ、詳しい距離は不明だが15km以上という不特定情報が最も多い。
現在ではイスラエル軍のF-15「バズ」/F-15I「ラーム」・F-16「バラク/バラキート」・F-4E「クルナス2000」等の機体に搭載が確認されているが、他に南アフリカ共和国空軍のチーターやグリペン(南アフリカ共和国空軍向け)等の機体にも搭載出来るようである。
後にラファエル社は、2003年3月に最新型のパイソン5を発表した。
スペックデータ
パイソン4
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/09 07:08 UTC 版)
「パイソン (ミサイル)」の記事における「パイソン4」の解説
1990年代より配備開始。前部に4枚ずつ2組のカナードを持ち、後部に4枚の安定翼を持つ。センサーは赤外線と紫外線のデュアル・バンドに対応し、対妨害能力を向上、HMSによるヘルメット・サイト照準にも対応する。撃墜率を上げるためレーザー信管と着発信管の2つの近接信管を搭載している。
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