パイソンメンバーの反応
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「スパマロット」の記事における「パイソンメンバーの反応」の解説
「 「金儲けしてやったのに、恩知らずのくそったれたちは全く感謝しようともしない。『スパマロット』から100万ドルずつ懐に入るのは一体誰だって言うんだ?」 」 —エリック・アイドル 日本公演に当たって作品製作の経緯を聞かれたアイドルは、2000年頃から脚本を書き始め、数曲のデモテープと共に送ったところ、メンバーから快諾されたと答えている。しかしながら、完成した作品にはパイソン・メンバーから賛否両論が噴出した。 オーディオ・インタビューに答えたテリー・ギリアムは、作品について「ライト版パイソン」(英: Python-lite)と答えた。後にBBCニュースのインタビューに答えたギリアムは、「年金を助けて、パイソンズを生き存えさせているよ」と述べた。 ギリアムと原作映画を監督したテリー・ジョーンズは、2005年5月に率直な意見を表明し、「『スパマロット』は完全に的外れだ。雰囲気で充ち満ちている」「関心のあることをやるのが好きだ。自分の優先順位リストで、パイソンを復活させるのはあまり高くないところにある」と述べた。一方で、ブロードウェイ公演の直後に収録されたラジオインタビューで作品について問われた時には、「ああ、あれは物凄く良くて面白いと思う。あの作品を好きな観客を観るのは素晴らしいね。[中略]あれは本当の『パイソン』じゃない。大部分エリック[・アイドル]のものだ」と述べた。 2006年10月のインタビューでマイケル・ペイリンは、「みんな『スパマロット』がよくやっていることに大喜びしている。みんな受益者だからね!素晴らしいショーだよ。全員で書いたものじゃないから『パイソン』ではないけれど、誰一人として集まって『パイソン』の舞台を書こうとしなかったんだ。エリックは次第に堪忍袋の緒が切れて、『じゃあ、それなら自分でやろうじゃないか』と言ったんだ。彼はこっちに小片や曲やら全てを送ってきて、僕らは『ああ、これなら構わない、進めてくれ』と言った。結果はエリック含め全員が驚くほどの大ヒットで、今じゃみんな、幾分不十分だったけども協力したことを誇っているよ」と述べている。 2008年に『ラスヴェガス・レビュー・ジャーナル(英語版)』のインタビューを受けたジョン・クリーズは、次のように答えている。 「ああ、その通り。結局『スパマロット』は立派なものになった。凄まじい公演を繰り広げているよ。公演に足を運ばない人と楽しい夕べを過ごさない人は無視するね。あれは自分が観た中で1番ばかばかしいやつだし、エリックは素晴らしい仕事をしたと思う」 記事でも言及されているように、クリーズはミュージカル用に「神」の声を収録したが、結局アイドルがこれを使用しなかったため、一時期ふたりの関係が冷え込んだことが知られている。
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