ジョン・クリーズとは? わかりやすく解説

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ジョン・クリーズ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/11/24 13:11 UTC 版)

ジョン・クリーズ
John Cleese
2014年撮影
本名 John Marwood Cleese
生年月日 (1939-10-27) 1939年10月27日(85歳)
出生地 イングランドサマセット州ウェストン=スーパー=メア
国籍 イギリス
身長 196 cm
職業 俳優
コメディアン
脚本家
プロデューサー
ジャンル 映画
テレビ番組
活動期間 1961年 - 現在
配偶者 コニー・ブース(1968年 - 1978年)
バーバラ・トレンサム(1981年 - 1990年)
アリス・フェイ・アイケルバーガー(1992年 - 2008年)
ジェニファー・ウェイド(2012 - 現在)
著名な家族 シンシア英語版(娘)
カミラ(娘)
公式サイト TheJohnCleese.com
主な作品
映画
モンティ・パイソン・アンド・ナウ
モンティ・パイソン・アンド・ホーリー・グレイル
ライフ・オブ・ブライアン
バンデットQ
人生狂騒曲
ワンダとダイヤと優しい奴ら
エリック・ザ・バイキング/バルハラへの航海
相続王座決定戦
007』シリーズ
ハリー・ポッター』シリーズ
シュレック』シリーズ
テレビ
空飛ぶモンティ・パイソン
フォルティ・タワーズ
受賞
英国アカデミー賞
主演男優賞
1988年『ワンダとダイヤと優しい奴ら
エミー賞
ゲスト男優賞(コメディシリーズ部門)
1987年『チアーズ
その他の賞
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ジョン・クリーズJohn Cleese1939年10月27日 - )は、イギリスコメディアン、喜劇俳優。イギリスを代表するコメディー・グループ「モンティ・パイソン」のメンバー。

来歴

生い立ち

イングランドサマセット州ウェストン=スーパー=メアにて、すでに40歳をこえた両親の一人息子として生まれる。12歳のころにすでに182cmの長身であったクリーズは、学校では常にからかいの対象であり、「人を笑わせる」ことはそれから身を護り自分が孤立するのを回避するための手段であったという。クリフトン・カレッジを卒業後、2年間教員として働いて学費をため、ケンブリッジ大学のダウニング・カレッジに入学。法学を専攻するかたわら、大学のコメディ・グループ(ケンブリッジ・フットライツ・レヴュー)に積極的に参加、「ケンブリッジ・サーカス」のウエスト・エンド公演の成功などに多大な貢献をしていた。グレアム・チャップマンとはそこで出会っている。大学卒業後は弁護士事務所への内定を断り、BBCラジオの娯楽番組部に就職、コメディー番組の脚本に携わる。『ザ・フロスト・レポート』などの番組に参加後、『アット・ラスト・ザ・1948・ショー』や『How to Irritate People』、ラジオ番組『I'm Sorry, I'll Read That Again』等ではメインライター及び演者として活躍、知名度を上げていった。

その後他の5人のメンバーと共にコメディー・グループ『モンティ・パイソン』を結成、1969年放送開始の空飛ぶモンティ・パイソンは大人気番組となった。[1]

モンティ・パイソン

モンティ・パイソンの一員としてテレビシリーズ『空飛ぶモンティ・パイソン』に出演し、グレアム・チャップマンとコンビでスケッチを執筆、大いに人気を博す。代表的な出演スケッチに「バカ歩き省」「死んだオウム」「アホウドリ売り」「チーズ・ショップ」「デニス・ムーア」などがある。演技としては激しくコミカルな怒りの表現や、正反対に無表情で理屈っぽいものが多い。また、ヒトラーの物まねも名物ネタで、何度も演じている。大学では法学を専攻していたことから、弁護士会計士の登場する作品も多数ある。

テレビシリーズの第4シリーズには参加しなかったが、シリーズ終了後に制作された映画には参加、数々のクセのある役で出演した。

パイソン後

彼はグループ内でも代表的な存在だったが、『空飛ぶモンティ・パイソン』の第3シリーズ後、その活動に喜劇表現の限界を感じて(テリー・ジョーンズとの確執とも言われる)降板。一本(30分)の脚本を書くのに2か月を費やしたというBBCのテレビシリーズ『フォルティ・タワーズ』で、実際の妻であったコニー・ブース(現在は離婚)と共に演出・主演し、再び人気を誇った。

また、脚本・主演を担当し、マイケル・ペイリンも出演し、ほぼ同じスタッフで制作したコメディ映画『ワンダとダイヤと優しい奴ら』『危険な動物たち』も、クリーズのキャラクターが生きたヒット作となった。

最近ではコメディ作品以外の映画、ドラマ出演も多く、『ハリー・ポッター』や『地球が静止する日』などで、脇役ながらも健在ぶりを見せており、比較的マイペースに仕事をしている。アクション映画『007』シリーズにも出演しており、『007/ワールド・イズ・ノット・イナフ』ではR役、『007/ダイ・アナザー・デイ』ではQ役を演じている。また、アニメ映画での声の出演も多く、『シュレック』シリーズや『くまのプーさん』などで活躍している。

私生活

私生活ではコニー・ブースをはじめ、ライブで知り合った女優バーバラ・トレンサム(次女のカミラが生まれている)、精神分析医のアリス・フェイ・アイケルバーガーという3人のアメリカ人との結婚、離婚を繰り返したのち、2012年には31歳年下のジェニファー・ウェイドと結婚した。コニー・ブースとの間に生まれた長女シンシア英語版は『メン・イン・ブラック』などで知られる脚本家エド・ソロモンと結婚している。

また、自由民主党の熱心な支持者として知られている。

主な出演作品

1989年、アカデミー賞授賞式にて。

テレビ

  • ザ・フロスト・レポート The Frost Report(1966年)
  • アット・ラスト・ザ・1948・ショー At Last the 1948 Show(1967年) - DVD題「モンティ・パイソン・レアリティーズ アット・ラスト・ザ・1948・ショウ」
  • ハウ・トゥー・イリテイト・ピープル How to Irritate People(1968年)
  • 空飛ぶモンティ・パイソン Monty Python's Flying Circus(1969年 - 1974年)
  • フォルティ・タワーズ Fawlty Towers(1975年 - 1979年)
  • マペット・ショー The Muppet Show(1977年にゲスト出演)
  • チアーズ Cheers(1987年、第116話「Simon Says」にゲスト出演、同年に「コメディシリーズにおける最も優れたゲスト俳優」としてエミー賞を受賞する)

映画

ゲーム

  • PAYDAY2 Aldstone(2016年) - 声の出演 デザインのモデル[2]
  • RAID: World War II Control(2017年)[3]

主な受賞とノミネート

部門 作品名 結果
アカデミー賞 1988年 脚本賞 『ワンダとダイヤと優しい奴ら』 ノミネート
英国アカデミー賞 1988年 主演男優賞 『ワンダとダイヤと優しい奴ら』 受賞
オリジナル脚本賞 『ワンダとダイヤと優しい奴ら』 ノミネート
ゴールデングローブ賞 1988年 主演男優賞 ミュージカル・コメディ部門 『ワンダとダイヤと優しい奴ら』 ノミネート
英国アカデミー賞テレビ部門 1970年 エンターテインメント・パフォーマンス賞 『空飛ぶモンティ・パイソン』 ノミネート
1971年 エンターテインメント・パフォーマンス賞 『空飛ぶモンティ・パイソン』 ノミネート
1976年 エンターテインメント・パフォーマンス賞 『フォルティ・タワーズ』 ノミネート
1980年 エンターテインメント・パフォーマンス賞 『フォルティ・タワーズ』 受賞
エミー賞 1987年 ゲスト男優賞 コメディ部門 『チアーズ』 受賞
1998年 ゲスト男優賞 コメディ部門 3rd Rock from the Sun ノミネート
2002年 作品賞 ノンフィクション特番部門 The Human Face ノミネート
2004年 ゲスト男優賞 コメディ部門 ふたりは友達? ウィル&グレイス ノミネート

脚注

  1. ^ John Cleese | Biography, Movies, Monty Python, & Facts | Britannica” (英語). www.britannica.com (2024年10月23日). 2024年11月24日閲覧。
  2. ^ (日本語) PAYDAY 2: Hoxton's Housewarming Party Trailer, https://www.youtube.com/watch?v=wBMAYV5oUFU 2021年3月30日閲覧。 
  3. ^ (日本語) RAID: World War II - A Message From Control, https://www.youtube.com/watch?v=TpeB9opFMqI 2021年3月30日閲覧。 

関連項目

翻訳された著書

  • モンティ・パイソンができるまで―ジョン・クリーズ自伝― 安原和見(翻訳) 早川書房 – 2016

外部リンク


ジョン・クリーズ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/06 05:42 UTC 版)

モンティ・パイソン」の記事における「ジョン・クリーズ」の解説

ケンブリッジ大学卒で、大学卒業後に小学校での教員経験もある。「フットライツ」でチャップマン出会いコンビ組んだ

※この「ジョン・クリーズ」の解説は、「モンティ・パイソン」の解説の一部です。
「ジョン・クリーズ」を含む「モンティ・パイソン」の記事については、「モンティ・パイソン」の概要を参照ください。

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