クルードさんちのはじめての冒険とは? わかりやすく解説

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クルードさんちのはじめての冒険

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/06/24 06:33 UTC 版)

クルードさんちのはじめての冒険
The Croods
監督 カーク・デミッコ英語版
クリス・サンダース
脚本 カーク・デミッコ
クリス・サンダース
原案 ジョン・クリーズ[1]
カーク・デミッコ
クリス・サンダース
製作 クリスティン・ベルソン
ジェーン・ハートウェル
ナレーター エマ・ストーン
出演者 ニコラス・ケイジ
エマ・ストーン
ライアン・レイノルズ
キャサリン・キーナー
クラーク・デューク
クロリス・リーチマン
音楽 アラン・シルヴェストリ[2]
編集 ダレン・T・ホルムズ英語版
製作会社 ドリームワークス・アニメーション
配給 20世紀フォックス映画
公開 2013年2月15日BIFF
2013年3月22日
上映時間 98分[3]
製作国 アメリカ合衆国
言語 英語
製作費 $135,000,000[4]
興行収入 $587,204,668[4]
次作 クルードさんちのあたらしい冒険
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クルードさんちのはじめての冒険』(The Croods)は、ドリームワークス・アニメーション製作、20世紀フォックス配給による2013年の3Dコンピュータアニメーション映画である。声の出演はニコラス・ケイジエマ・ストーンライアン・レイノルズキャサリン・キーナークラーク・デューククロリス・リーチマンらである。

監督・脚本はカーク・デミッコ英語版クリス・サンダース、プロデューサーはクリスティン・ベルソンとジェーン・ハートウェルが務めた[5]。2013年2月15日に第63回ベルリン国際映画祭でプレミア上映された後[6]、同年3月22日にアメリカ合衆国で封切られた[7]。ドリームワークス・アニメーションがパラマウント映画との配給契約を終了し、新たに契約した20世紀フォックスが配給する初の作品である[8]

製作費1億3500万ドルに対して世界興行収入は5億8700万ドルを超えた[4]。シリーズ化が決まり、続編やテレビアニメが企画中である[9]

日本では劇場未公開[3]だったが、2013年11月20日にDVDとブルーレイの販売、レンタルが開始された。

ストーリー

先史時代の真っ只中で、ほとんどの場合洞窟の中に隠れて、生きているグルーグ(ニコラス・ケージ)、妻のウガ(キャサリン・キーナー)、おばあちゃん(クロリス・リーチマン)、男の子のサンク(クラーク・デューク)、小さな女の子 激しいサンディ(ランディ・トム)と若いイープ(エマ・ストーン)。 彼らは、外の世界を恐れている父親が率いる家族、クルードです。 10代のイープが若いガイ(ライアン・レイノルズ)と出会うことになるので、大きな変化だけが起こりそうです。彼は信じられないほどの新しい世界を提示します。今、一緒に、彼らは大きな課題に直面し、新しくて楽しい時代に適応します。

キャスト

※括弧内は日本語吹替

クルード家の父親。家族思い。頭は固いが「時には臆病も必要」と語る哲学的な面もある。
クルード家の娘の一人。10代。じっとしているのが苦手で好奇心旺盛で外の世界に興味がある。
イープが出会った男性。腕力はあまりないが頭はよい。
グラグの妻。
クルード家の息子。
クルード家の祖母。
猿に似た生物。
クルード家の少女。

製作

2005年に『Crood Awakening』というタイトルで企画が発表され[12]、当時ドリームワークス・アニメーションと5本分の契約していたアードマン・アニメーションズがストップモーション映画として製作する予定であった[13]ジョン・クリーズカーク・デミッコ英語版ロアルド・ダールの物語『いじわる夫婦が消えちゃった!』を基とした作品のために働いていた[14]。ドリームワークスは脚本のコピーを入手し、彼らを同社に招いた[15]。彼らは慌てる2人の穴居人、発明家、ラッダイトといったアイデアを採用し[15]、脚本の最初のいくつかの草案を執筆した[16]。2007年位アードマンとの契約が切れ、映画の権利はドリームワークスに戻った[17]

2007年3月、クリス・サンダースが本作を監督するためにドリームワークスに入り、脚本を書き直した[18]。2008年9月、サンダースが『ヒックとドラゴン』に参加するために『Croods』を保留することが報じられ[19]、公開予定は当初から1年遅れの2012年3月に延期された[20]。2009年5月、タイトルは『The Croods』に確定し、新たに共同監督としてカーク・デミッコ英語版が加わった[21]。2011年3月、別の理由により公開予定日はさらに1年遅れの2013年3月1日に延期され[22]、最終的に3月22日となった[23]

公開

2013年2月15日、第63回ベルリン国際映画祭のコンペティション部門外でプレミア上映された[6]。2013年3月22日にアメリカ合衆国で封切られた[7]ハンガリーブダペストシネマ・シティ英語版劇場で4DX形式で上映された[24]。中国ではオリエンタル・ドリームワークス英語版が配給した初の作品として公開された[25]

評価

批評家の反応

Rotten Tomatoesでは129件の批評家レビューで支持率は69%となった[26]Metacriticでは30件のレビューで加重平均値は55/100となった[27]

USAトゥデイ』のクラウディア・プイグは4つ星満点中2つ星を与え、「適切に選択された声優たちと視覚的に見事なアニメーションの冒険が、精彩を欠いたユーモアと蛇行している物語によって妨げられている」と評した[28]

興行収入

アメリカ合衆国とカナダでは累計で1億8716万8425ドル、その他の国々で4億0003万6243ドル、全世界で5億8720万4668ドルを売り上げた[4]2013年の映画で11位、2013年のアニメ映画で4位(1位は『アナと雪の女王』)、ドリームワークス・アニメーションのオリジナル映画(続編でない映画)では『カンフー・パンダ』に次いで2位である[29]。2014年1月の時点で世界興行収入は歴代映画で89位[30]、歴代アニメで21位となった。

アメリカ合衆国とカナダでは初日に1160万ドルを売り上げた[31]。公開初週末には4046劇場で4360万ドルを売り上げて1位となった。これはドリームワークス・アニメーションの前作『ガーディアンズ 伝説の勇者たち』を上回る成績であるが[32]、同スタジオのオリジナル映画『メガマインド』、『ヒックとドラゴン』を下回った[33]

北アメリカ以外では初週末で6240万ドルを売り上げて1位となった[34]。54カ国で初登場1位となった[9]

サウンドトラック

映画音楽アラン・シルヴェストリが作曲し、2013年3月15日にレラティビティ・ミュージック・グループよりデジタル発売[35]、3月26日にソニー・クラシカル・レコーズ英語版よりCD発売された。サウンドトラックにはアウル・シティーによるオリジナル曲「Shine Your Way」も収録される[36]

参考文献

  1. ^ Felperin, Leslie (2013年2月15日). “The Croods”. Variety. https://variety.com/2013/film/reviews/the-croods-1117949263/ 2013年3月8日閲覧。 
  2. ^ “Alan Silvestri to Score Dreamworks Animation's 'The Croods'”. FilmMusicReporter.com. (2012年5月8日). http://filmmusicreporter.com/2012/05/08/alan-silvestri-to-score-dreamworks-animations-the-croods/ 2012年8月17日閲覧。 
  3. ^ a b THE CROODS (U)”. British Board of Film Classification (2013年2月19日). 2013年2月19日閲覧。
  4. ^ a b c d The Croods (2013)”. Box Office Mojo. Amazon.com. 2013年9月26日閲覧。
  5. ^ "DreamWorks Animation Announces Feature Film Release Slate Through 2014". DreadWorksAnimation.com (Press release). DreamWorks Animation SKG, Inc. 8 March 2011. 2011年3月8日閲覧
  6. ^ a b The Croods”. Berlinale. 2013年2月10日閲覧。
  7. ^ a b “DreamWorks Animation Shifts 'The Croods'”. Deadline.com. (2011年4月4日). https://deadline.com/2011/04/dreamworks-animation-shifts-the-croods-120038/ 2011年4月6日閲覧。 
  8. ^ Finke, Nikki (2012年8月20日). “EXCLUSIVE: DreamWorks Animation To Fox For New 5-Year Distribution Deal; UPDATE: Paying Fees Of 8% Theatrical And 6% Digital”. Deadline.com. https://deadline.com/2012/08/exclusive-dreamworks-animation-to-fox-321701/ 2012年8月21日閲覧。 
  9. ^ a b “DreamWorks Animation SKG Management Discusses Q1 2013 Results - Earnings Call Transcript”. Seeking Alpha. (2013年4月30日). https://seekingalpha.com/article/1387061-dreamworks-animation-skg-management-discusses-q1-2013-results-earnings-call-transcript?part=single 2013年5月1日閲覧. "So I think you can anticipate there'll be a TV show, there will be ways that we will be able to integrate that into our location-based entertainment." 
  10. ^ a b c d e f g Breznican, Anthony (2012年8月31日). “FIRST LOOK: Emma Stone as cavegirl in DreamWorks Animation's 'The Croods' -- EXCLUSIVE”. Entertainment Weekly. https://ew.com/article/2012/08/31/first-look-the-croods/ 2012年9月1日閲覧。 
  11. ^ Rooney, David (2013年2月15日). “The Croods: Berlin Review”. The Hollywood Reporter. https://www.hollywoodreporter.com/review/croods-berlin-review-421866 2013年2月17日閲覧。 
  12. ^ “DreamWorks and Aardman Are in for a 'Crood Awakening'”. DreamWorks Animation. (2005年5月12日). http://ir.dreamworksanimation.com/releasedetail.cfm?ReleaseID=539109 2012年3月10日閲覧。 
  13. ^ “'Wallace & Grommit' bring clay to Cannes”. MSNBC. Associated Press. (2005年5月12日). http://today.msnbc.msn.com/id/7832249/ns/today-entertainment/t/wallace-grommit-bring-clay-cannes 2012年3月10日閲覧。 
  14. ^ Brodesser, Claude (2003年2月4日). “‘Twits’ pic pleases Cleese”. Variety. https://variety.com/2003/film/news/twits-pic-pleases-cleese-1117880020/ 2013年3月29日閲覧。 
  15. ^ a b Behrens, Web (2013年3月29日). “The Croods directors Chris Sanders and Kirk De Micco | Interview”. Time Out Chicago Kids. http://timeoutchicagokids.com/things-to-do/hipsqueak-blog/257426/the-croods-directors-chris-sanders-and-kirk-de-micco-interview 2013年3月21日閲覧。 
  16. ^ “Kirk DeMicco: Monkey Business”. Total Sci-Fi Online. (2008年7月15日). https://totalscifionline.com/interviews/2236-kirk-demicco-monkey-business 2012年1月21日閲覧。 
  17. ^ Fritz, Ben (2007年1月30日). “Aardman, DWA end partnership”. Variety. https://variety.com/2007/film/markets-festivals/aardman-dwa-end-partnership-1117958381/ 2010年11月18日閲覧。 
  18. ^ Fritz, Ben (2007年3月27日). “Sanders joins DreamWorks”. Variety. https://variety.com/2007/digital/markets-festivals/sanders-joins-dreamworks-1117961927/ 2012年3月5日閲覧。 
  19. ^ Amidi, Amid (2008年9月25日). “UPDATE: Chris Sanders Still Crood and Directing Dragon”. Cartoon Brew. https://www.cartoonbrew.com/feature-film/sanders-off-crood-film-onto-dragon.html 2012年3月5日閲覧。 
  20. ^ Horn, John (2010年3月12日). “'How to Train Your Dragon' was fire-tested during whirlwind production”. Los Angeles Times. http://herocomplex.latimes.com/2010/03/12/how-to-train-your-dragon-was-tested-by-fire-during-production 2012年3月5日閲覧。 
  21. ^ “DreamWorks Animation Announces Plans to Release Five Feature Films Every Two Years”. DreamWorks Animation. (2009年5月28日). http://ir.dreamworksanimation.com/releasedetail.cfm?ReleaseID=540593 2012年3月5日閲覧。 
  22. ^ “DreamWorks Animation Announces Feature Film Release Slate Through 2014”. DreamWorks Animation. (2011年3月8日). http://ir.dreamworksanimation.com/releasedetail.cfm?ReleaseID=555383 2012年3月5日閲覧。 
  23. ^ “DreamWorks Animation Shifts 'The Croods'”. Deadline.com. (2011年4月4日). https://deadline.com/2011/04/dreamworks-animation-shifts-the-croods-120038/ 2012年3月5日閲覧。 
  24. ^ Ádám, Straub (2013年3月14日). “4DX: Hátba rúg a szék az első magyar élménymoziban”. https://www.origo.hu/techbazis/20130313-4dx-hatba-rugnak-es-lekopnek-az-elso-magyar-elmenymoziban.html 2013年4月11日閲覧。 
  25. ^ “DreamWorks Animation SKG Management Discusses Q1 2013 Results - Earnings Call Transcript”. Seeking Alpha. (2013年4月30日). https://seekingalpha.com/article/1387061-dreamworks-animation-skg-management-discusses-q1-2013-results-earnings-call-transcript?part=single 2013年5月1日閲覧。 
  26. ^ The Croods (2013)”. Rotten Tomatoes. Flixster. 2013年9月26日閲覧。
  27. ^ The Croods Reviews”. Metacritic. CBS Interactive. 2013年9月26日閲覧。
  28. ^ Puig, Claudia (2013年3月21日). “'The Croods' hunts down humor, gathers great talent”. USA Today. 2013年3月22日閲覧。
  29. ^ “DreamWorks Animation SKG Management Discusses Q2 2013 Results - Earnings Call Transcript”. Seeking Alpha. (2013年7月31日). https://seekingalpha.com/article/1591842-dreamworks-animation-skg-management-discusses-q2-2013-results-earnings-call-transcript 2013年8月3日閲覧。 
  30. ^ All Time Worldwide Box Office Grosses
  31. ^ Subers, Ray (2013年3月23日). “Friday Report: 'Croods,' 'Olympus' Excel, 'Admission' Fails”. Box Office Mojo (IMDB). https://www.boxofficemojo.com/article/ed2692613124/ 2013年4月5日閲覧。 
  32. ^ Subers, Ray (2013年3月24日). “Weekend Report: 'Croods' Crushes, 'Olympus' Surprises”. Box Office Mojo (IMDB). https://www.boxofficemojo.com/article/ed2944271364/ 2013年4月5日閲覧。 
  33. ^ Weekend Box Office Results for March 22-24, 2013”. Box Office Mojo. IMDB (2013年3月25日). 2013年3月25日閲覧。
  34. ^ Subers, Ray (2013年3月26日). “Around-the-World Roundup: 'Croods' Opens to $62.4 Million Overseas”. Box Office Mojo. https://www.boxofficemojo.com/article/ed2927494148/ 2013年5月4日閲覧。 
  35. ^ The Croods (Music from the Motion Picture)”. Amazon. 2013年2月28日閲覧。
  36. ^ [filmmusicreporter.com/2013/02/20/the-croods-soundtrack-announced/ “‘The Croods’ Soundtrack Announced”]. Film Music Reporter. (2013年2月20日). filmmusicreporter.com/2013/02/20/the-croods-soundtrack-announced/ 2013年2月28日閲覧。 
  37. ^ The Croods (Music from the Motion Picture)”. iTunes. 2013年9月12日閲覧。

外部リンク


クルードさんちのはじめての冒険(2013年)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/20 14:33 UTC 版)

クルードさんちのはじめての冒険 (シリーズ)」の記事における「クルードさんちのはじめての冒険(2013年)」の解説

詳細は「クルードさんちのはじめての冒険」を参照 『クルードさんちのはじめての冒険』(The Croods)は、ドリームワークス・アニメーション製作、20世紀フォックス配給による2013年3Dコンピュータアニメーション映画である。声の出演ニコラス・ケイジエマ・ストーンライアン・レイノルズキャサリン・キーナークラーク・デューククロリス・リーチマンらである。 監督・脚本はカーク・デミッコ(英語版)とクリス・サンダースプロデューサーはクリスティン・ベルソンとジェーン・ハートウェルが務めた2013年2月15日第63回ベルリン国際映画祭プレミア上映された後、同年3月22日アメリカ合衆国封切られた。ドリームワークス・アニメーションパラマウント映画との配給契約終了し新たに契約した20世紀フォックス配給する初の作品である。 製作費1億3500ドルに対して世界興行収入は5億8700ドル超えたシリーズ化決まり続編テレビアニメ企画中である。 日本では劇場未公開だったが、2013年11月20日DVDブルーレイ販売レンタル開始された。

※この「クルードさんちのはじめての冒険(2013年)」の解説は、「クルードさんちのはじめての冒険 (シリーズ)」の解説の一部です。
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