バラク・オバマに関して
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/09 01:09 UTC 版)
「ワシントン・タイムズ」の記事における「バラク・オバマに関して」の解説
「バラク・オバマの宗教陰謀論」も参照 2007年、タイムズ紙の提携ニュース誌『インサイト・オン・ザ・ニュース(英語版)』は、大統領候補ヒラリー・クリントン上院議員の選挙スタッフの誰かが、オバマ候補が「インドネシアのマドラサ(イスラム教の神学校)で少なくとも4年間過ごした」という報告書をインサイト誌の記者に漏らしたという記事を掲載した。同誌の編集者のジェフ・クナー(英語版)は、クリントン陣営の関係者から、「対抗馬のバラク・オバマ上院議員が、6歳のときにインドネシアのイスラム宗教学校で短期間過ごした事実を隠蔽しているということを告発する準備している」と聞いたと主張した。クリントン上院議員はこの疑惑を否定した。『ニューヨーク・タイムズ』紙の取材を受けたクナーは、情報源とされる人物の名前を明かさなかった。インサイト誌の記事は、まず保守系トークラジオ番組やFOXニュースが報じ、その後、『ニューヨーク・タイムズ』などの主要新聞が報じた。 オバマは、幼少期の4年間、インドネシアに在住していたが、小学校1年生から3年生のある時期までの2年半強はローマ・カトリックのセント・フランシス・アシジ・スクールに通い、3年生のある時点でメンテング第1公立小学校に転校して、1年弱在籍した。CNNのジョン・ヴォース(英語版)記者は、メンテング第1公立小学校を取材し、生徒は週に2時間、自分の信仰する宗教の授業を受けていると報じた。同校の副校長のハーディ・プリヨノはヴォースに対し「ここは公立の学校です。我々は宗教を重視していません。日常生活では、我々は宗教を尊重するようにしていますが、優遇はしていません」と語った。また、『シカゴ・トリビューン』紙は、この学校について「教師がミニスカートを履き、全ての生徒にクリスマスを祝うことが奨励されるような先進的な学校」と評した。AP通信のネドラ・ピックラー(英語版)のインタビューによると、オバマが転校する以前から、同校ではあらゆる宗教の生徒を受け入れていた。同校の副校長のアクマド・ソリチンは、ピクラーに対し、「疑惑は全く根拠のないものです。確かに、当校の生徒のほとんどはイスラム教徒ですが、キリスト教徒もいます。ここでは誰でも歓迎します。ここは公立学校なのです」と語った。 2008年、タイムズ紙は、オバマ大統領はケニア生まれで、「ジハード主義者の票」を求めているとする誤情報が載ったフランク・ガフニーのコラムを掲載した。ガフニーは2009年と2010年にも、オバマ大統領がイスラム教徒であるという誤情報を広める記事を掲載している。 2009年のコラム「カイロで活躍する『内なるイスラム教徒』」の中で、プルーデンは、「[オバマは]アメリカで生まれた文化、歴史、伝統、慣習法、文学を本能的に理解していない最初の大統領である。43人の前任者に大きく刻まれた遺伝子の痕跡が、オバマ大統領のDNAにはない」と書いた。2009年の別のコラムでプルーデンは、「[オバマは]ケニア人の父親に種付けされ、第三世界の男性に惹かれる母親のもとに生まれた」ため、アメリカとは何であるかについての「生まれつきの本能や血の衝動」がないと書いている。プルーデンのコラムは論争を生み、タイムズ紙はコラムの編集の担当をデイヴィッド・マスティオ副編集長に交代させた。 2016年、タイムズ紙は、2013年のオバマとプロゴルファーのタイガー・ウッズのゴルフ旅行に360万ドルの連邦資金が使われたと主張した。この旅行の様子は、アメリカのニュースメディアが大々的に報じていた。ファクトチェックサイトのスノープスは、この記事を「ほぼ虚偽」と評価した。これは、タイムズ紙が推定した費用に大統領の公務としての出張とフロリダでの短期休暇の両方の費用が含まれていたためである。タイムズ紙のWebサイトの当該の記事には、タイムズ紙の他の無関係な記事へのハイパーリンクが含まれていた。それらのリンクの外観は、報道の裏付けや実証のために使用されることのある引用リンクと容易に区別ができなかった。この記事には、2013年2月15日から2月18日までのオバマ大統領の活動の詳細が記載されている、2013年の旅行の支出に関する監査院(英語版)の報告書へのリンクが含まれていなかった。
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