デジタルネイティブとは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > デジタル大辞泉 > デジタルネイティブの意味・解説 

デジタル‐ネイティブ【digital native】

読み方:でじたるねいてぃぶ

生まれたとき、または物心がつく頃にはインターネットパソコンなどが普及していた環境育った世代日本における商用インターネット1990年代半ばより普及したため、おおむねこれ以降生まれた世代を指す。


デジタルネイティブ

デジタルネイティブとは? デジタルネイティブ(digital native)とは、生まれたときからインターネット空気水のように、あたりまえの環境として存在していた世代いいます世界初商用インターネットスタートしたのが1987年日本では92年で、これ以降生まれた若年層該当します幼い頃からITに慣れ親しんでいる彼らに対して人生途中からITに触れた世代を「デジタルイミグラント(digital immigrant移民)」と呼びます

デジタルネイティブ

別名:デジタルネイティブ世代
【英】digital native generation, digital native

デジタルネイティブとは、生まれた時からPC携帯電話インターネットなどの技術存在しており、それらに慣れ親しみながら育った世代のことである。

デジタルネイティブの「ネイティブ」(native)は「生まれつき」や「自国の」という意味を持つ英語である。生まれつき身近に存在するITに対す認識それまで世代とは異なり社会産業在り方にも変化変革もたらすだろうと指摘されている。

デジタルネイティブに対して生まれた時点ではITが存在普及しておらず、人生半ばからIT関連知識技術身につける世代は、「デジタルイミグラント」と呼ばれる。「イミグラント」(immigrant)は「移民」「移住者」といった意味である。

産業・技術のほかの用語一覧
情報と社会:  TRAPRO  デファクトスタンダード  デフォルト  デジタルネイティブ  電子政府  デジタルジレンマ  ドッグイヤー

デジタルネイティブ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/05/31 02:49 UTC 版)

アメリカ合衆国世代
*=諸説あり, ?=世代の期間が定まっていない,
^=シュトラウス=ハウ世代理論

○○世代 期間
^清教徒世代英語版 1588 - 1617
清教徒の目覚め英語版 1621 - 1649
^en:Cavalier Generation
^en:Glorious Generation
^en:Enlightenment Generation
^en:Awakening Generation
1618 - 1648
1648 - 1673
1674 - 1700
1701 - 1723
第一次大覚醒 1727 - 1746
^en:Liberty Generation
^en:Republican Generation
^en:Compromise Generation
1724 - 1741
1742 - 1766
1767 - 1791
第二次大覚醒 1790 - 1844
en:Transcendentalist Generation
^en:Transcendental Generation
^en:Gilded Generation
^en:Progressive Generation
1789 - 1819
1792 - 1821
1822 - 1842
1843 - 1859
第三次大覚醒 1886 - 1908
^Missionary Generation(英語)
失われた世代
戦間期世代英語版
最も偉大な世代の人々英語版
^G.I.世代英語版
1860 - 1882
*1883 - 1900
1901 - 1913
*1901 - 1927
1901 - 1927
ジャズ・エイジ 1918 - 1929
ビート・ジェネレーション
沈黙の世代英語版
ベビーブーマー
ジョーンズ世代英語版
1914 - 1929
*1928 - 1945
*1946 - 1964
1954 - 1965
意識革命英語版 1964 - 1984
X世代
^13世代
MTV世代英語版
ブーメラン世代英語版
*1965 - 1980
1961 - 1981
1974 - 1985
1977 - 1986
文化戦争 1980s - present
デジタルネイティブ
ミレニアルズ(Y世代)
Z世代
^ニュー・サイレント・ジェネレーション
α世代
β世代
*1976 - present
*1980 - 1995
*1996 - 2010 ?
*1990 - 2009 ?
*2013 - 2028 ?
*2025 - 2039 ?
アメリカ合衆国および西洋世界などにおける主な世代区分
(世代の範囲はピュー研究所[1]などの区切りに基づく)

デジタルネイティブ (digital native) とは、学生時代からインターネットパソコンのある生活環境の中で育ってきた世代であり、1970年代後半生まれを黎明として3区分に分類される。2001年に提唱され、2010年代に入ってからバズワード化した。この世代の定義には統計的な根拠が曖昧であり、グレゴリオ暦が10の倍数になっている年で区切っただけの簡便な定義については議論がある。所謂ネット世代(ネットジェネレーション)を含む概念である。

名称の由来

これはマーク・プレンスキー (Marc Prensky) が2001年に出版された著書"Digital Natives, Digital Immigrants"内で定義した呼称であり、生まれながらに情報通信技術(IT)に親しんでいる世代デジタルネイティブ (Digital Natives) 、IT普及以前に生まれてITを身につけようとしている世代をデジタルイミグラント (Digital Immigrants) と呼んだ[2]

範囲

情報社会心理学を専門とする橋元良明らは、日本におけるデジタルネイティブを、1972年1981年生まれの世代(76世代)、1982年1991年生まれの世代(86世代)、1992年2001年生まれの世代(96世代)に区分し、各世代は大きく異なる特徴を持っていると主張する[3]。76世代はパソコンによるインターネット利用が中心で、携帯電話を補完的に利用している世代であり、技術的な側面に興味を持ち、インターネット黎明期に積極的に関わった。86世代は携帯電話によるインターネット利用が中心の世代であり、使い勝手の面で不十分な点を認めつつも、先人が作り上げたある程度使いやすいデジタル環境を享受した。96世代は、技術的知識を要求されることなく使える日本の先進的なモバイルブロードバンド環境を背景に、スマートフォン(スマホ)を始めとした様々な携帯通信機器を利用して動画コンテンツを視聴するとともに、クラウド環境での集合知(衆合知)を活用する世代であり、「ネオ・デジタルネイティブ」とも呼ばれる。

物心ついた頃から学生時代にかけて携帯電話やホームページ、インターネットによる検索サービスに触れてきた世代を「デジタル・ネイティブ第1世代」、ブログSNS動画共有サイトのようなソーシャルメディアクラウドコンピューティングを使いこなし青年期を過ごした世代を「デジタル・ネイティブ第2世代」と分類する意見[4]もある。

特徴

この世代には「現実の出会いとネットでの出会いを区別しない」「相手の年齢や所属・肩書にこだわらない」「情報は無料と考える」[5]「オリジナルとコピーの区分の消滅」「チェーンメールに代表されるインターネットミーム拡散力」[6]などの特徴があると指摘され、インターネットオークションなどでは購入にも売却にも積極的な層である[7]

また、スマートフォンの長時間の使用や依存度が高いが、ソーシャルメディア上での初対面の人とのコミュニケーションにデメリットを感じる傾向にある[8][9]

文字や文書を読通するよりは、動画を視聴することを好む世代であり、子育てや勉学等に活用しているケースが散見される。

批判

デジタルネイティブという概念に対して、いくつかの批判的考察が発表されている。教育学者であるウーロンゴン大学のベネットらは、「The ‘digital natives’ debate: A critical review of the evidence(デジタルネイティブの議論:論拠の批判的検討)」と題した論文において、デジタルネイティブ世代が持つとされる特徴は十分に論証されていないか、脆弱な論拠のみが示されており、世代間の差異を強調しすぎる傾向があると指摘している[10][11]

ソーシャルメディア研究者のダナ・ボイド英語版は、デジタルネイティブという概念は若者達が直面する問題を理解する妨げとなっていると指摘している[12][13]

2ちゃんねる開設者で実業家の西村博之は、2021年現在のデジタルネイティブは「スマホネイティブ」なだけであり、パソコン離れしていることを危険視している。西村曰く、スマホは消費者としては便利だが、クリエイティブな分野に向かないために搾取される立場にしかなれないと主張している[14]

脚注

  1. ^ Defining generations: Where Millennials end and Generation Z begins - Pew Research Center (January 17, 2019)
  2. ^ 木村 2012, p. 41.
  3. ^ 木村 2012, pp. 42–44.
  4. ^ 2009年12月9日付け読売新聞 佐藤尚之による
  5. ^ デジタルネイティブは日本でも生まれるのか?[リンク切れ]
  6. ^ 木村 2012, pp. 54–57.
  7. ^ デジタル・ネイティブ層は「どんどん買ってどんどん売る」
  8. ^ デジタルネイティブの増加と子どものスマホ依存問題”. ascii×アスキークラウド (2014年5月8日). 2016年1月14日閲覧。
  9. ^ デジタルネイティブ世代、スマホに熱中するもSNS利用は意外と慎重?”. Internet Watch (2015年1月9日). 2016年1月14日閲覧。
  10. ^ 木村 2012, pp. 45–48.
  11. ^ The ‘digital natives’ debate: A critical review of the evidence doi:10.1111/j.1467-8535.2007.00793.x
  12. ^ 「デジタルネイティブ」は幻想だとダナ・ボイドはいう”. ハフィントンポスト (2014年6月23日). 2016年1月14日閲覧。
  13. ^ It's Complicated - danah boyd
  14. ^ 【論破王】ひろゆきが「スマホ脳はヤバイ」と語るワケ”. ダイヤモンド・オンライン (2021年5月31日). 2022年5月1日閲覧。

参考文献

関連項目


デジタルネイティブ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/04 03:02 UTC 版)

ゆとり世代」の記事における「デジタルネイティブ」の解説

詳細は「デジタルネイティブ」および「日本における携帯電話」を参照 1995年PHS登場し1996年ポケットベル隆盛迎え2000年前後になると携帯電話インターネット普及しメールをはじめSNS利用したコミュニケーションツール発展したこのような変化の中、学生時代からインターネットのある生活環境の中で育ってきた世代デジタルネイティブ世代呼び橋元良明らは、パソコンインターネット活用した76世代携帯電話活用した86世代クラウド環境での集合知活用する96世代(ネオ・デジタルネイティブ)に分類している。

※この「デジタルネイティブ」の解説は、「ゆとり世代」の解説の一部です。
「デジタルネイティブ」を含む「ゆとり世代」の記事については、「ゆとり世代」の概要を参照ください。

ウィキペディア小見出し辞書の「デジタルネイティブ」の項目はプログラムで機械的に意味や本文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ

「デジタルネイティブ」の例文・使い方・用例・文例

Weblio日本語例文用例辞書はプログラムで機械的に例文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「デジタルネイティブ」の関連用語

デジタルネイティブのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



デジタルネイティブのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
デジタル大辞泉デジタル大辞泉
(C)Shogakukan Inc.
株式会社 小学館
日本の人事部日本の人事部
Copyright © 2004- 2024 i.Q. Co., Ltd. All Rights Reserved.
IT用語辞典バイナリIT用語辞典バイナリ
Copyright © 2005-2024 Weblio 辞書 IT用語辞典バイナリさくいん。 この記事は、IT用語辞典バイナリの【デジタルネイティブ】の記事を利用しております。
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのデジタルネイティブ (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。
ウィキペディアウィキペディア
Text is available under GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblio辞書に掲載されている「ウィキペディア小見出し辞書」の記事は、Wikipediaのゆとり世代 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。
Tanaka Corpusのコンテンツは、特に明示されている場合を除いて、次のライセンスに従います:
 Creative Commons Attribution (CC-BY) 2.0 France.
この対訳データはCreative Commons Attribution 3.0 Unportedでライセンスされています。
浜島書店 Catch a Wave
Copyright © 1995-2024 Hamajima Shoten, Publishers. All rights reserved.
株式会社ベネッセコーポレーション株式会社ベネッセコーポレーション
Copyright © Benesse Holdings, Inc. All rights reserved.
研究社研究社
Copyright (c) 1995-2024 Kenkyusha Co., Ltd. All rights reserved.
日本語WordNet日本語WordNet
日本語ワードネット1.1版 (C) 情報通信研究機構, 2009-2010 License All rights reserved.
WordNet 3.0 Copyright 2006 by Princeton University. All rights reserved. License
日外アソシエーツ株式会社日外アソシエーツ株式会社
Copyright (C) 1994- Nichigai Associates, Inc., All rights reserved.
「斎藤和英大辞典」斎藤秀三郎著、日外アソシエーツ辞書編集部編
EDRDGEDRDG
This page uses the JMdict dictionary files. These files are the property of the Electronic Dictionary Research and Development Group, and are used in conformance with the Group's licence.

©2024 GRAS Group, Inc.RSS