ミレニアル世代
別表記:M世代、ミレニアルズ
英語:millennial
米国で、1980年代半ばから2003年の間に生まれた世代を指す語。いわゆるデジタルネイティブであり、社会のあり方を変容させる世代として注目されている。
「M世代」や「ミレニアルズ」という名称でも知られる。西暦を1000年単位で区切った「millennial」が由来。アメリカのピュー・リサーチ・センターによると、1981~1996年に生まれた人を指すと定義されているが、1980年代以降に生まれた人や2000年代に成人した人を指すこともある。
ミレニアル世代の大きな特徴としては、物心がついた頃にはパソコンや携帯電話が普及していたため、デジタル機器に慣れ親しんでいたことが挙げられる。そのため、SNSやインターネットでの発信に抵抗がなく、情報リテラシーが高いという傾向がある。買い物を行うときの傾向としては、幼少期よりインターネットが近くにあった影響で、オンラインショップを利用することも多いとされる。また、リーマン・ショックによる景気低迷時に10代を過ごしたため、上昇志向を持つ人が少なく、会社への帰属意識が低い人が多いという見方もある。一方で、身体に安全な食品を求める、健康促進の商品を購入するなど、健康志向が強い傾向もある。
また、アメリカや中国、アジアの新興国では最も人口の多い世代となるため、購買力や政治の面で強い影響力を持つ。アメリカでは、ミレニアム世代の女性向けニュースサイト「theSkimm」が立ち上げられた。
1980年代から2000年代初頭までに生まれた「Y世代」、ベビーブーマー世代を親に持つ「エコブーマー」、幼少期からデジタル機器に親しんだ世代の「デジタルネイティブ」と重なる。
ミレニアル‐せだい【ミレニアル世代】
ミレニアル世代
Y世代
(ミレニアル世代 から転送)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/04/20 04:11 UTC 版)
Y世代(ワイせだい)、ジェネレーションY(英: Generation Y)とは、アメリカ合衆国などにおいて概ね1980年代序盤から1990年代中盤までに生まれた世代のことである[2][3][4]。インターネット普及前の時代に生まれた最後の世代で、幼少期から青年期にIT革命を経験したデジタルネイティブの最初の世代でもある。X世代の次の世代であるため「Y」の名が付けられた。
- ^ Defining generations: Where Millennials end and Generation Z begins - Pew Research Center (January 17, 2019)
- ^ Generations Defined. Mark McCrindle
- ^ Carlson, Elwood (2008). The Lucky Few: Between the Greatest Generation and the Baby Boom. Springer. p. 29. ISBN 978-1402085406
- ^ “millennial”. OxfordDictionaries.com. 2019年3月23日閲覧。
- ^ 若者--新時代の到来を告げる「ミレニアルズ」(CNET Japan, 2006年1月12日)
- ^ a b 米国版さとり世代「ミレニアルズ」の破壊力(東洋経済オンライン, 2015年10月19日)
- ^ “ミレニアル世代 vs Z世代:押さえておくべき4つの違いと特徴”. Criteo. (2018年8月14日)
- ^ 日本特有の事情としては、彼らが比較的自由に使えるモバイル端末としてインターネット対応のフィーチャー・フォンが普及していたが、端末の能力やデータ通信回線速度の制約によって、当時の彼らの交流範囲は居住地域内でのメール等と、フィーチャーフォン向けに制約されたcHTML主体のインターネットに限定されることが多かった。
- ^ https://www.vogue.co.jp/change/article/words-matter-generation-left ジェネレーション・レフトはなぜ生まれたのか。【コトバから考える社会とこれから】 VOGUE JAPAN 2022年2月5日
- ^ (第34回)【変わる人事編】日本の教育に巣くった「ゆとり教育」の影響は10年続く | やさしくない就職塾 | 東洋経済オンライン | 社会をよくする経済ニュース
- ^ 【主張】シールズ解散 典型的な古い左翼…「真の勝利」まで戦い続けてはいかがか(2/2ページ) - 産経ニュース
- ^ 脱税事件起こした田中前理事長…日大生はなぜ動かない? 現役学生と全共闘世代が語るデモの「理想と現実」:東京新聞 TOKYO Web
- ^ https://www.tokyo-np.co.jp/article/157994/ 「ジェネレーション・レフト」 アメリカで、日本で、若い私たちが政治を変える 東京新聞 2022年2月11日
- ^ https://hodanren.doc-net.or.jp/news/iryounews/211205_itv_saito1.html 斎藤幸平氏インタビュー・後編 海外で広がるジェネレーション・レフト―日本での可能性は 全国保険医新聞 2021年12月5日号
- ^ https://mainichi.jp/articles/20220702/k00/00m/040/092000c 時に「対立」辞さず行動 ジェネレーション・レフト、強まる胎動 毎日新聞 2022年7月2日号
- ^ https://shueisha.online/culture/30403 欧米と逆行? なぜ日本の若者は選挙に行かず「左傾化」もしないのか 集英社オンライン 2022年7月7日
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