チャート構成
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/14 13:54 UTC 版)
「Billboard Japan Hot 100」の記事における「チャート構成」の解説
楽曲の売上・配信数でランキングを作成するオリコンランキング とは異なり、多様な音楽の視聴スタイルを反映した複合チャートが特徴である。Billboard JAPANチャートは楽曲の「所有」と「接触」というコンセプトの元で作成されており、またビルボードジャパンでは「社会への浸透度を計る」ことをチャートの理念として掲げている。 2021年12月現在のJapan Hot 100チャート構成要素は次の8つである: CDセールス (Billboard Japan Top Singles Sales) - サウンドスキャンジャパンが提供する、リアルストア(実店舗)・コンビニ・Eコマース(電子商取引)全ての販売チャンネルの9割以上をカバーするパッケージ実売データを元にした、タイトル単位(初回盤等複数のバージョンがある場合はすべてを合算)の日本国内の推定売上枚数オリコンでは販売促進イベントへの対抗策として、複数買いのCDについて1人あたり3枚を上限とする集計方法が行われているが、Billboard Japanではルックアップのデータによって握手券商法の影響を取り除いた順位がわかるという理由で、CDの実売はそのままカウントしている(2019年現在)。 上記のとおり、Billboard Japanでは販促イベントに関係なく実売枚数を公表しているが、当チャートへは一定枚数を超えると係数処理を施して反映させている(チャートの比重と傾向で後述)。これは特典商法や複数種商法の常態化により実際の人気と剥離してしまうためである。 ラジオ・エアプレイ - プランテックが提供する、日本全国31局のAM・FMラジオ局における楽曲のオンエア回数にエリア別の人口と平均聴取率を加味したもの デジタル・ダウンロード(Billboard Japan Download Songs) - GfKジャパンが提供する、日本国内主要音楽ダウンロードサイト(iTunes・Amazon・mora・mu-mo・レコチョク)での販売実績と、Luminateが提供するその他音楽レーベルのiTunesでの販売実績による推計値(GfKジャパン集計分かiTunesによる推計値のいずれかが反映される)2020年3月16日付チャートより、デジタルのみでリリースされたシングルのうち、バンドル(作品をまとめて購入)についてはCDシングルと同様と見なし、表題曲やリード曲についてのみ単曲ダウンロード数を算出する。 ストリーミング(Billboard Japan Streaming Songs) - GfKジャパンが提供する、日本国内の主要なオンデマンド型音楽聴き放題サービス(Amazon Music(Unlimitedおよびプライム会員向け音楽ストリーミング)・Apple Music・AWA・KKBOX・LINE MUSIC・Rakuten Music・TOWER RECORDS MUSIC・Spotify)での再生回数と、プレイリスト型ストリーミングサービス(dヒッツ・うたパス)での再生数、Luminateが提供するYouTube Musicでの再生回数を合算。オンデマンド型とプレイリスト型では再生数に対する係数が異なる。また一部サービスにおけるデータに対し、無料ユーザーと有料アカウントに分けて集計し、それぞれに対し別の係数を用いポイント化しており、その合計ポイントで順位付けされているため、再生数と順位が異なる場合がある。 2022年4月20日以降に発表するチャートでは、一部サービスについて実再生回数ではなく市場シェアを鑑みた計算係数を採用、これによる楽曲の総再生回数を算出している。また同年5月11日以降に発表するチャートでは、再生回数が市場全体の平均バランスから大きく乖離した楽曲に対しHot 100で得られるポイントに対し個別に係数を設定する場合があり、ストリーミングの順位とHot 100に反映されるポイントの順位が異なる場合がある。これはLINE MUSIC等で施行されている、一定期間中にユーザーが規定の再生回数に達した際に特典を得られる、もしくは特典への応募が出来るキャンペーンでの、特定の業者に限定して突出した再生回数を記録している楽曲に対する抑制措置とみられている。 動画再生 - Luminateが提供する日本国内におけるYouTubeでの音楽動画再生回数と株式会社GYAOが提供するGYAO!での音楽動画再生回数を合算ストリーミングと動画再生については、一部サービスのデータを有料再生分と無料再生分で分け、それぞれ異なる係数を乗じた数値を算出している(有料会員による再生のほうが高く設定されている)。 ミュージック・ビデオはもちろんのこと、別バージョンやダンスパフォーマンス動画、THE FIRST TAKE等、アーティストによる音楽動画はすべて集計対象になっている。 2020年11月末まで、動画再生指標には二次創作としてのUGC(ユーザー生成コンテンツ)も含まれていたが、2020年12月以降はアーティストによる音楽動画のみが集計対象となり、UGC指標は新設チャート「Top User Generated Songs」に分離された。 Twitter - SNS・ネット上での楽曲動向をフォローする指標。NTTデータが提供する、アーティスト名と楽曲名のツイート回数の集計 ルックアップ - CDレンタルや個人間のCD貸し借りをフォローする指標。GracenoteによるCDDBの楽曲情報にアクセスし、パソコン上に実際にCDが読み込まれた回数の集計 カラオケ - エクシングの「JOYSOUND」及び第一興商の「DAM」で歌われた歌唱データを元に独自ポイントを付与したデータ 上記各指標(週間300位以内)をチャートポイント化し集計された、複合チャートであるJapan Hot 100はBillboard Japanの公式サイトで毎週水曜日の14時 (JST) 前後に更新され、米国Billboard公式サイトでは毎週木曜日に発表される。
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