チャイルドマン教室
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「魔術士オーフェン」の記事における「チャイルドマン教室」の解説
フォルテ・パッキンガム 声 - 松田健一郎 (ドラマCD) / 前野智昭(2020年版テレビアニメ) チャイルドマン教室の教室長兼教師補。アザリー、レティシャと同期で、非常識な面子が集まるチャイルドマン教室の中では比較的常識派。キリランシェロ、ハーティア、コミクロンらにとっても頼れる先輩だった。 チャイルドマンからは「チャイルドマン・ネットワーク(魔術を利用した情報網)」の管理技術を学ぶ。『はぐれ旅』では「牙の塔」の内部抗争に関わり、アザリーと共謀してオーフェンを利用し対抗勢力を一網打尽にするなど策士的な面を見せた。冷徹な人間に見えるが、キリランシェロへの同盟反逆罪適用を回避するため尽力したり、こっそりと学生時代のハーティアの恋の手伝いをしたり、塔に残ろうとしたマジクを諭すなど優しい一面もある。オーフェンは、外面に反して内面の冷静さに欠けることが欠点と評したが、マジクに対して「牙の塔に入るならチャイルドマン教室のフォルテ・パッキンガムを師に選べ」と指示しており、オーフェンの信頼は厚かった模様。 後日談ではレティシャと結婚し(入籍はしていない)、オーフェンのキエサルヒマ大陸への帰還時のメッセージを受け取り、息子をオーフェンの許へ送り込む。 ユイス、エルス、イト、エグム、エド、コルゴン、スウェーデンボリー キリランシェロの先輩でアザリーらの後輩。任務ごとに別の名前を使い、それらを付け足していった結果長い名前になった(『はぐれ旅』作中でさらにいくつか付け足されている)。教室では主に「コルゴン」と呼ばれる。 チャイルドマンからはキリランシェロと同じく「殺す技術」を学ぶが、コルゴンの場合は非公式であり彼に近しい者しか知らない。魔術士としての能力はアザリーをして完璧と言わしめるほどだが、剣や銃器を使いこなし魔術を行使することは少ない。「魔術士でありながら魔術士ではない」とオーフェンは評した。なお、魔術発動のための呪文はオーフェンと同じである。 他人の都合を斟酌しないエゴイストであり、「迷惑来訪者(ナイト・ノッカー)」の二つ名を持つ。作者によれば「単なる天然」。寡黙で何を考えているのか分からないところがあるが、オーフェンやアザリー、レティシャらを「家族」と呼び、自分の問題に巻き込むことを嫌うなど人間らしい情緒を持ち合わせている。同期のコミクロンとはなぜか気が合ったようで、彼がいなくなった後は牙の塔を出奔した模様。在籍中も長期に渡り姿を消すことがたびたびあり、放浪癖があると言われていた。 物語終盤にオーフェンと対立し、さらに後日談ではその件から来る怨恨と、未だ残っていた貴族連盟との縁故からか、「魔王」暗殺指令を受けてオーフェンの許へ向かう。一騎討ちは相打ちとなったが、その後校長となったオーフェンの下で騎士団の隊長を務めている。 コミクロン 声 - 安田陸矢(2020年版テレビアニメ) キリランシェロの先輩でコルゴンと同期。「プレオーフェン」および『はぐれ旅』第1巻に登場する。常に白衣を着用し、男だが長い髪を2本のお下げに結っている。人の話を聞かない傾向があり、性格的には作者曰くボルカンにそっくりである。レティシャに想いを寄せている。 医療技術(治癒魔術)に長けているほか、「人造人間」と称する良く分からない機械(傍から見るとガラクタの塊)を作り出し、実験台としてキリランシェロと人造人間を戦わせるなど騒動もしばしば起こす。『はぐれ旅』では、とある理由からチャイルドマン教室のメンバー中最も不遇とされる。 ハーティア 声 - 置鮎龍太郎(テレビアニメ)、野田順子(少年期・テレビアニメ) / 坂泰斗(2020年版テレビアニメ) オーフェンの同期。20歳。身長165㎝。体重56㎏。赤毛とそばかすが特徴で、「プレオーフェン」では女好きの一面を持つ。ひょんなことから入手した天人の遺産を身にまとうことで戦闘能力が向上し、飛行することも可能となる。「夢魔の貴族(ナイトメアブラッド)・ブラックタイガー」と名乗ったところドーチンにエビの名前と指摘され、以後「エビ男」と呼ばれてしまう。 チャイルドマンからは「チャイルドマン・ネットワーク」の管理の補佐(「ゴースト」の排除)のため、「行動と感情を切り離す」技術を学ぶ。高い能力を持つがオーフェン出奔後に成績が急降下し、なんとか大陸魔術士同盟トトカンタ支部で仕事を得る。オーフェンの行動によって人生が変わった人間の一人であり、オーフェンに対して複雑な感情を持つ。 オーフェンはハーティアを「自己顕示欲の強いところがあり、決して補佐では収まらないことが欠点」と評したが、後日談では聖域の解体に伴う混乱のなか子飼いの勢力を纏めあげ魔術士同盟に一大派閥を組織し、オーフェンの見識の正しさを証明することとなった。周囲からは混乱を利用してのし上がった悪人と蔑まれているようだが、オーフェンや牙の塔で派閥を組織するフォルテからはそうは思われてはいないようである。なお、『無謀編』には登場しない。 アニメ版では「エビ男」としてコミカルな面が強調された。アニメ版のブラックタイガーは子ども向け絵本の中のキャラクターという設定のため、ハーティアの「エビ男」は憧れから来る単なるコスプレとされており、天人の遺産とは全く関係が無い。
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