ダドリーとその知人たち
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「X Day」の記事における「ダドリーとその知人たち」の解説
ダドリー ダドリー・デヴィット・トレヴァー。人当たりはよく、誰とでも友達になれる。有能なコンピュータ技術者(プログラマ)であり、20代前半から分散型のプロダクト・ポートフォリオ (en:Portfolio) のプログラム作成や、世論調査・統計調査に基づく選挙対策等に従事してきた。しかし、その選挙対策で議員に裏切られて自暴自棄になって事故を起こし、女性(ラズ)に溺れ、ラズが麻薬関係で死亡すると麻薬の売人に薬漬けにされてジャンキー(麻薬中毒者)となった。その状態になっているところをルドルフに監禁され、強制的に中毒から復帰させられる。その後電力会社でコンピュータ技師として働いていたが、農家を営んできた父ピーターが払いきれぬ借金を背負ったことを知り、電力会社を辞めて実家に戻る(『Die Energie』の時間がこの付近)。 ピーターの借金を返済するため、ポートフォリオがその一部として組んでいるO・U鉱山の株を買い、その翌週O・U鉱山に(出所不明な)鉱石を見せて鉱脈の存在を示唆し(この鉱石を持ち込む日が「D Day」:10月25日)、インサイダー取引によってO・U鉱山関係者が自社株を買いあさった後に売り抜けるという詐欺紛いの方法で荒稼ぎを行う。その間、“策に溺れぬように、何か気晴らしを”求めて訪れた兄クリントの家でアデールと再会し、ニュートに出会う。 ルドルフ ルドルフ・ロッシュ。ダドリーの学生時代からの友人であり、勤務先の電力会社の同僚でもあった。ダドリーの荷物がロストバゲージになったため彼の服を持ってクリントの家を訪れ、ニュートらと出会う。ニュートとのとりとめのない会話から、その内容がモーニングライト作戦(1978年1月24日に生じた原子炉搭載のソ連の人工衛星「コスモス954」墜落による放射性物質探索)のことを示していると洞察する。自宅に戻った後、アデールがダドリーを頼って家出してきたのを知り、隣家のロザリンに預ける。 ロザリン ロザリン・ブラッシュ。ルドルフの隣人で看護婦。アデールが家出してきた際に預かり、料理などを教える。アデールの弟スコットの事故とダドリーが銃で撃たれたことを知った際には後者をアデールに隠し、アデールに随行してクリントの家に飛行機で向った。 ラズ ダドリーが自暴自棄になって事故を起こした後に入院した先で出会った看護婦。成り行きで同棲を始めたが、夜勤の連続に耐えるため麻薬に手を染める。ダドリーが“オレの身辺で問題を起こすのが煩わしくて”麻薬を止めるように彼女の家から出て行った後、純度の高すぎる麻薬を打った為ダドリーのアパートの前で雪の中で死亡。 ボブ ダドリーのO・U鉱山への陰謀の片棒。「念願の自分の店」をもつために加担した。「D Day」に“鉱石をO・U鉱山の所有地で掘り出した男:ロナルド・レーガン”(実際にはダドリー(鉱石を実際に掘り出した場所は作中では伏せられている))の代理としてO・U鉱山に乗り込み、交渉担当として働く。翌週の金曜までの交渉期限に良回答が得られなかったため決裂。その後、株価操作のための陰謀だったと気づいたO・U鉱山関係者に暴力を含んだ脅迫を受けるが、ダドリーの手助けで辛くも逃げおおせる。 メリンダ ダドリーの昔の知り合い。O・U鉱山への仕掛けの都合上、銀行のシステムに入る必要があったダドリーが銀行の注文室に居た彼女に声をかけコンピュータの手引書を見せてもらった。その後、そのことが彼女の(当時の)付き合っていた相手ディックに知れ、2人の仲を邪推されたため喧嘩。彼女はダドリーを頼りに彼の宿泊していたホテルを訪れ、関係を持ってしまう。そのことを問い質すが、悪びれもせず「殺していいよ」というダドリーに対し、利己的都合(部屋に入るところを目撃された)で断る。その後、ダドリーと同棲状態になり、ワイスの会社の情報を銀行から引き出すなどの協力はするが、自分が一番大事なのは変わらなかった。ルドルフがダドリーを探していることをしり、夜更けに出かけたダドリーを追うが、彼を狙うヒットマンと出会ってしまう。 ミスター・ウォーレン ダドリーにポートフォリオ、選挙対策などの仕事を回してきた手配師的な仕事を生業をしている。ダドリーに「トロイの木馬」や「落し戸」(バックドアのこと)のようなコンピュータ犯罪(クラッキング)の手法も教える。農場に戻るというダドリーに対して新たな仕事を提案し、契約書を渡す(契約書はロストバゲージのためダドリーの手元から離れた)。彼を追って近くの町まで説得に来るが、失敗。
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