スラー共和国
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/22 07:00 UTC 版)
「ハーメルンのバイオリン弾きの登場人物」の記事における「スラー共和国」の解説
東の大国で人馬騎兵や鉄巨兵などのゴーレムを作り出す程の独自の機械文明を持った人類最強の軍事国家。スフォルツェンドとは友好関係にあり、スフォルツェンドが「パンドラの箱の鍵」を守護しているように「パンドラの箱」を守護している。5人の王子と王女はスラー聖鬼軍(せいきぐん)と呼ばれ、体に施した兵器装備(いわゆるサイボーグ化)によって高い戦闘力を有する。サイザーに鍵を奪われたことから箱が魔族に見つかるのは時間の問題であることを察したホルンからスラーのことを知らされたハーメルたちはスラーに向かうも、一足遅く、サイザーによって滅ぼされ、コラール山に保管されていた「パンドラの箱」はサイザーの裏切りがあったとはいえ魔族の手に渡ってしまう。後に聖鬼軍はオル・ゴールの死霊となって、サイザーに逆襲している。 アニメ版では終盤の「箱」をめぐる攻防の舞台となる。十数年前の式典の際サイザーの襲撃を受けて、ホルンの妹である王妃アルトが死亡、国としても滅亡したが、その後王家や残存兵が大陸全体を浮遊要塞に改造し再起の機会を伺っていた。また、シターンや聖鬼軍もその際深手を負い、体をサイボーグ化しているという設定。 シターン 声:西村知道 スラーの国王。病に侵されており、吐血するなど余命いくばくもなかった。名前の由来は撥弦楽器の一種である「シターン」から。 「パンドラの箱」を魔族に渡さぬよう徹底抗戦するが、息子らを失った後にサイザーの真意を知り、「パンドラの箱」の在り処を教えた後、サイザーに自分を切るよう告げて死亡。 アニメでは妻アルトを殺したサイザーへの復讐のみを目的としており、そのために戦死した我が子たちをサイボーグ蘇生させ、復讐の道具として利用した。真実を知った後も親子の絆を貫いたコキュウの姿を見て改心するが、直後にギータに切り捨てられて死亡し、自身の体内に隠していたパンドラの箱を奪われる。 アルト アニメオリジナルキャラクター。スラーの王妃。 ホルンの妹でフルートとリュートの叔母。10年前にサイザーに殺害されるも、その際にサイザーを抱きしめたことから、サイザーに母の温もりを感じさせた。 コキュウ 声:有馬克明 スラー共和国の第1王子。全身が刃でできており、動きは変幻自在のようである。名前の由来は擦弦楽器の一種である「胡弓」から。 サイザー戦では兄弟全員の捨て身の戦法でサイザーを追い詰めるも、サイザーが取り出してみせた「パンドラの箱の鍵」のせいで躊躇した隙を突かれ敗北。辛うじて息のあったコキュウもワルキューレに串刺しにされて最期を迎えた。 テレビアニメ版における聖鬼軍は母・アルトがホルンの妹であることから、リュート・フルート兄妹とは従兄妹の間柄。サイザー戦において、サイザーからシターンが実の子である自分たちを復讐のための道具と見なしていたことを知らされ、戦意を喪失したところを反撃されてコキュウ以外の聖鬼軍は戦死。虫の息となったコキュウはサイザーの攻撃からシターンを庇って戦死するが、親子の絆を信じるコキュウの姿はシターンを改心させた。 ガイタ 声:三木眞一郎 スラー共和国の第2王子。コキュウ同様スラー聖鬼軍の一員。名前の由来はスペインガリシア地方のバグパイプの一種「ガイタ」から。 1万度の超高熱の炎に変化できる能力で、必殺技が「猛鼓火炎輪アタック」。サイザー戦ではコキュウと共に捨て身の一撃を放とうとするが、サイザーの反撃により戦死。 ゴーン 声:梁田清之 スラー共和国の第3王子。コキュウ同様スラー聖鬼軍の一員。名の「ゴーン」は管楽器の一種。 パワー自慢の巨漢で、全身で鉄巨兵の発射するミサイル300発分を発射することができる。サイザー戦では全弾発射した直後、サイザーによって自身のミサイル群に投げ飛ばされて爆死。聖鬼軍最初の戦死者となった。 リラ 声:麻丘夏未 スラー共和国の第1王女。コキュウ同様スラー聖鬼軍の一員で紅一点。名前の由来は弦楽器の一種「リラ」から。 体が特殊ゴムでできており、サイザーの鎌でも簡単には切れない。サイザー戦ではショウと共にサイザーを拘束するが、サイザーの反撃により戦死。過去編によると、リュートに好意を抱いていた。 ショウ 声:みうらうらら スラー共和国の第4王子。コキュウ同様スラー聖鬼軍の一員。名前の由来は管楽器の一種「笙」から。 体が特殊な硬質金属糸を何万本も重ね合わせてできているため、斬られたくらいでは死なない。サイザー戦ではリラと共にサイザーを拘束するが、サイザーの反撃により戦死。
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