スラードの起源と産卵石
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/04/14 07:09 UTC 版)
第5版ではスラード誕生の起源についての記述がある。 太古の時代、メカヌス由来の機械めいた外見の種族、モドロン(英語版)たちの神、プリムス(Primus)はこの世界の混沌を食い止めるべく、強い秩序の力を持った巨石を創造し、リンボへと投じた。この巨石はリンボの混沌を和らげ、モドロンやギスゼライといった秩序の傾向が強い種族に居住の地を与えることに成功した。だが、その副作用として巨石の内部に蓄積された混沌のエネルギーは純化され、やがて混沌の怪物たるスラードを産み出した。スラードたちはたちまち勢力を拡大させ、モドロンたちをリンボから一掃してしまった。自らの創造物によって生まれた副産物について、プリムスは口を閉ざしている。 現在、プリムスが創造した巨石は“産卵石”(The Spawning Stone)と呼ばれ、スラードたちの守護するものである。産卵石からは絶えず混沌の潮流が流れ出ており、スラードたちはこの潮流を遡ることでリンボを漂流している産卵石へとたどりつける。 スラードたちは交尾期になると産卵石に集い、雌雄同体なので互いに受精し合い、受精卵を宿して去っていく。ただ、時折同族に卵を植え付けてしまうこともあり、それで死んだスラードは混沌の潮流に破壊されるまで放置される。 スラードの故郷といえる産卵石は常に石の守護者と呼ばれるデス・スラードによって守護されている。スラードたちが信じるところによれば、彼らはこのリンボで摂理を制御できるアナークの力を有した強大なスラードであり、守護者を倒すことによって同じようにアナークの力を有したデス・スラードになれるという。 膨大な混沌のエネルギー体である産卵石を奪おうと、かつてアビスからデーモンの先兵たるヴロッグの大群が襲撃してきたこともある。
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