サイコ・ガンダムMk-IV G-ドアーズ
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「サイコガンダム」の記事における「サイコ・ガンダムMk-IV G-ドアーズ」の解説
宇宙世紀0092年を舞台とする漫画『機動戦士ムーンガンダム』の物語冒頭に登場。同作の主役機であるムーンガンダムの原型となった機体のひとつ。メカニックデザインは形部一平。 サイコ・ガンダムMk-IVの3号機。ガンダムMk-II(強奪前)やジム・クゥエルと同じ配色のティターンズカラーと、各部の装甲の隙間からのぞく緑色の発光ユニットが特徴。従来のサイコ・ガンダム系列のような大型火器や変形機構をもたない標準サイズのMSとして設計されており、重火力の系列機と連携することで真価を発揮する。 のちのサザビーやνガンダムなどに搭載されるサイコフレームのコンセプトモデルであり、後発機体のようにフレームを内装するのではなく、ファンネル自体にフレームを組み込んだ16枚の「サイコプレート」を外装することにより、機体を大型化することなくフレーム素材の搭載量を増やしている。これは、開発当時にはまだサイコプレートを小型化し操縦席に組み込む技術が確立されていないためである。一方でサイコプレートは単なる武装ではなく、機体本体の操作系に作用して反応速度を上げる役割も兼ねている。「G-ドアーズ」は扉状に見えるサイコプレートの形状からつけられた3号機の名称で、サイコフレームの効率的な運用を模索していたMk-IVの1号機や2号機も存在するとされる。 武装としてのサイコプレートは、サイコ・ガンダムMk-IIのレフレクター・ビットを発展させた装備で、射撃機能を排した代わりにサイコフレームの硬度を活かした直接打撃や防御シールドとしての機能をもつ。通常は16枚を連結した一枚板の状態でバックパックのアーム2本に懸架され、パイロットの工夫次第で多彩な合体パターンや運用法を生み出すことができる。それ以外の武装は、頭部左右のバルカン砲2門、短銃身に改造されたフォア・グリップ付きのビーム・ライフルのほか、バックパック上部に収納されたビーム・サーベル2基。 機体はミスター・エンキドゥなる人物の支援のもとで完成したとされているが、実際にはグリプス戦役を経て連邦軍を追われたティターンズ残党にシャア・アズナブルが偽名を用いてサイコフレームのアイデアを提供し、設計させたというのが真相である。当時のネオ・ジオンにはサイコフレームを独自に開発する能力がなかったため、利用した後に裏切って始末することを前提として、強化人間の運用ノウハウを持つティターンズ残党に開発や実証をおこなわせた。 完成した機体はサイド1宙域に存在するティターンズ残党の拠点に秘匿されていたが、宇宙世紀0091年、シャアによる匿名の通報を受けた連邦軍外郭部隊「ロンド・ベル」との戦いで、アムロ・レイの搭乗するリック・ディジェに撃破される。しかし、通報者であるシャアの正体や真意まではロンド・ベルに知らされていなかったため、サイコプレートは単なる残骸として見逃されてしまう。1年後の宇宙世紀0092年、残存した頭部と8枚のサイコプレートが辺境コロニー「ムーン・ムーン」に漂着し、ネオ・ジオン軍のサイコミュ搭載MS「バルギル」の補修パーツとして再利用された結果、バルギルは「ムーンガンダム」として生まれ変わる。
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