ゴールデンソーンのインタビューとは? わかりやすく解説

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ゴールデンソーンのインタビュー

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/17 00:45 UTC 版)

カール・デーニッツ」の記事における「ゴールデンソーンのインタビュー」の解説

ニュルンベルク裁判の際に精神医学者レオン・ゴールデンソーンから受けたインタビューの中でデーニッツは、自身ヒトラー後継者になったことについて「ヒトラーが私を選んだのは、海軍軍人として評判高く分別のある男でないと、きちんとした和平結べないと思ったからに違いない。私は喜んで引き受けた。当然ではないか当時ヒトラーユダヤ人絶滅計画のことなど知らなかったニュルンベルク来て初め知ったのだ」「崩壊しつつある国家の指導者地位引き受けることは犯罪なのかね。ドイツ天敵であるロシア武器人員奪われるのを防ぐのが犯罪だというのかね。我々が降伏しなければならないのは分かっていたし、その相手ロシアではなく英米であってほしいと思っていた。」と述べている。 ニュルンベルク裁判については「そもそも外国法廷がどうして主権有する他国政府を裁けるのだ。我々が戦争勝っていたらルーズベルトモーゲンソーチャーチルイーデンらを裁くことができたというのか。我々にはできなかっただろうし、そうしようとも思わなかっただろう。いかなる裁判が行われるにせよ、それは当の国家とそこに設けられ法廷による物でなければならない」と批判している。 ヒトラーについては「彼のいうことはいつも筋が通っているように思えたし、彼の要求ドイツのためを思ってのことと感じられた。今にして思えば彼はユダヤ人近隣諸国に対してあまりにも配慮欠けていた。」「彼は極めて頭脳明晰だった。私はドクター・ギルバートから受けた知能テスト数字を9まで記憶できたが、ヒトラー驚くべき記憶力発揮し読んだことのある物はなんでも思い出せたのだ」と述べている。ゲーリングについては「この裁判に関する限りゲーリング行いに悪いところなど思い当たらないこれまでいかなる嫌疑証明できてはいないではないか。私はゲーリング言ったことがある国家社会主義問題点はそれが分裂した家だったことであり、ドイツ隣人の事を考えずコミュニティ生きてこうとしたのだ、と。ゲーリングは私に同意していた。だから、ゲーリングでさえも検察世界人々信じませようとしているほどには悪い人間ではないのだ」と述べている。 同インタビューの中で自分ユダヤ人に対して偏見はないと主張したその実例としてデーニッツは、1934年デーニッツの艦がスペインの港停泊した際にドイツ領事反対押し切ってスペイン北部銅山所有するユダヤ人を艦の午餐会招いたことと、またヒトラー海軍士官学校責任者将校ユダヤ系であるとして罷免要求してきたときに拒否したことをあげている。ユダヤ人迫害知っていたかという質問に対しては「知っていたとも言えるし、知らなかったともいえる。1938年ユダヤ人襲撃ユダヤ人課され罰金については、何かで読んで知っていた。だがUボート海軍問題手いっぱいユダヤ人のことを気にかけてはいられなかった」「私にやましいところはない。残虐行為犯罪行為には加担していない。祖国のためにヒトラー戦争遂行には手を貸したが、だからといって私がユダヤ人絶滅の手助けをしたという批判晒されるのはおかしい。それはまったくのでたらめだ」と答えている。 強制収容所については知っていたことを認めたが、「当時収容されていたのは1万2000人の政敵けだった。いまアメリカ占領下のドイツだけで50万人ドイツ人収容所入れられている。それを考えたことはあるか。」「(強制収容所は)ある程度正当だと言える1933年ヒトラー共産主義者収容所放り込んでなければ内戦勃発し流血惨事になっていただろう。共産主義者合法的に選ばれ政府に対して反乱を起こすドイツにおける内乱の危機1932年最高潮達していた。この時に共産主義国家社会主義かの選択迫られたのだ。そしてヒンデンブルク保守派ヒトラー選んだ。私もそうだったもう一度共産主義国家社会主義を選ぶことになっても、私はまた同じ選択をするだろう。有害思想持ち主収容所入れたことによりドイツは血を流さずにすんだのだ。内乱になった方がよかったとでもいうのか」と述べている。 ソ連共産主義については嫌悪感隠さずロシア世界最悪犯罪国家だし、共産主義は最も邪悪な思想だ。連中が私を共同謀議加担したかどで告発するなどお笑い草だ。ロシア人はいつも陰謀企てているではないかロシアは我々と戦争になる前、デンマーク少々ポーランド欲しと言ってきた。それが今では政治的な陰謀企てたと言って私を告発している。」と批判している。

※この「ゴールデンソーンのインタビュー」の解説は、「カール・デーニッツ」の解説の一部です。
「ゴールデンソーンのインタビュー」を含む「カール・デーニッツ」の記事については、「カール・デーニッツ」の概要を参照ください。

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