ニュルンベルク裁判出廷時でのレオン・ゴールデンソーンのインタビューに答えて
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/17 01:22 UTC 版)
「ヨーゼフ・ディートリヒ」の記事における「ニュルンベルク裁判出廷時でのレオン・ゴールデンソーンのインタビューに答えて」の解説
(ユダヤ人虐殺について)「考えうる限り最大の愚行だ。ユダヤ人にいてほしくないならそう言えば良かったのだ。そうすれば彼らは出て行けたはずだ。私自身は反ユダヤ主義者であったことは一度もない。子供の頃、私はユダヤ人の家の隣で暮らしていたのだが、そのことを知りもしなかった。」「1943年にギリシャにいた妻からの手紙でユダヤ人が駆り集められていることを知った。ヒムラーの所へ行ってそのことを訊くと、真実ではないと言われた。ユダヤ人はあまり働かないから集めて働かせるなどと言っていた。しかし実際にはその時にはユダヤ人はもう生きていなかったわけだ。私は戦後までそうしたことは知らなかった。」 (ユリウス・シュトライヒャーが発行していた『シュテュルマー』について)「読んだこともない」(アルフレート・ローゼンベルクの『二十世紀の神話』について)「全く理解できなかった。難しすぎて」。 (ヒトラーについて)「私的な会話を交わすほどヒトラーと親しくなることは誰にもできなかった」「彼は厳格な父親のような存在だった」「暗殺未遂事件の後、彼はどんどん衰弱して病んでいた。なんらかの傷を負っていたはずであり、20年にわたる緊張にも蝕まれたのだろう。どんな強靭な人間でもそんなことは耐えられない。(略)我々は状態が分からないほど愚かではなかったが、どうすることもできなかったのだ」。
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