エアロセンスとは? わかりやすく解説

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エアロセンス

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/10/13 00:17 UTC 版)

エアロセンス株式会社
Aerosense Inc.
種類 株式会社
本社所在地 日本
114-0012
東京都北区田端新町1-1-14
東京フェライトビル
設立 2015年8月3日
業種 情報・通信業
法人番号 2010001169641
事業内容 自律型無人航空機によるセンシング等とクラウドによるデータの処理・管理を組み合わせた産業用ソリューションの開発・製造・販売
代表者 代表取締役社長 佐部浩太郎
資本金 1億円
主要株主 ソニー株式会社
外部リンク https://aerosense.co.jp/
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エアロセンス株式会社: Aerosense, Inc.)は、東京都北区に本社を置くドローンメーカーである。自律型無人航空機(ドローン)によるセンシング等とクラウドによるデータの処理・ 管理を組み合わせた産業用ソリューション開発製造販売を行っている。

概要

2015年8月にソニーおよびZMPの共同出資により設立された。ソニーグループのグループ企業である。現在の主要株主は上記2社のほか、住友商事がいる。

代表取締役社長の佐部浩太郎は、ソニーでエンターテインメントロボットの開発に携わり、AIBOの商品化、QRIOの開発を経験した。ロボット知能の基礎研究を経て、顔画像認識を始めとするAV/IT商品群のインテリジェント化をリードしてきた。その後、ドローンのソリューション事業化に挑むべく、2015年にエアロセンスを設立(代表取締役社長就任は2019年)。

「Work Cool with AI Robots ~人ができないことをロボットと一緒に~」をスローガンとして掲げ、測量をはじめ、点検物流監視放送における様々な分野においてドローン産業の発展に尽力している。

2018年に「エアロボマーカー」がグッドデザイン賞を受賞。2020年に、ジャパンドローン展において、垂直離着型固定翼機(VTOL:Vertical Take-off and Landing Aircraft)「エアロボウイング(AS-VT01)」が、「Best of Japan Drone Award 2020 製品・技術部門 最優秀賞」を受賞。

沿革

  • 2015年8月 - ソニーとZMPの合弁会社・エアロセンス株式会社を設立
  • 2016年
    • 3月 - 自社開発ドローン「エアロボ」で法人向けソリューションの提供開始
    • 10月 -「エアロボ測量」システムのレンタルサービスを開始
  • 2017年
    • 3月 - 第2回「電子情報技術産業協会(JEITA)ベンチャー賞」を受賞
    • 7月 - ドローン用対空標識兼GNSS受信機「エアロボマーカー」の販売開始
    • 9月 - 産業用ドローン向けクラウドサービス「エアロボクラウド」をリリース
  • 2018年
    • 1月 - 産業用ドローン「AEROBO(エアロボ)」のロゴデザインを発表
    • 5月 -「AEROBO」の販売開始
    • 6月 -「エアロボマーカー」がNETIS(国交省の新技術情報提供システム)登録完了
    • 7月 - 有線給電ドローン「エアロボオンエア」による空撮サービス提供開始
    • 10月 -「エアロボマーカー」が2018年度グッドデザイン賞を受賞。「エアロボマーカー」と「エアロボクラウド」で基準点測量に対応
  • 2019年
    • 1月 -「エアロボ」の大型機(AS-MC03-T)の販売開始
    • 2月 -「エアロボクラウド」が電算プログラム検定を取得し、公共測量に対応
    • 3月 -「エアロボオンエア」(有線給電ドローンシステム)の販売開始
    • 10月 - 佐部浩太郎(旧取締役CTO)が代表取締役社長に就任
    • 11月 - エアロボマーカー用モバイルアプリ「マーカーナビ」の提供開始
    • 12月 - 測量業登録完了。国土地理院が「エアロボマーカー」と「エアロボクラウド」を基本測量機と認定
  • 2020年
    • 2月 - 住友商事株式会社と資本業務提携を開始
    • 3月 -「エアロボオンエア」の全面リニューアル版、AS-MC02-W2販売開始
    • 4月 - 北海道当別町にて、農水省の「スマート農業実証プロジェクト」を開始
    • 8月 - 固定翼産業用ドローン、「エアロボウィング」(AS-VT01)の販売開始
    • 9月 -「エアロボウィング」がジャパンドローン展において「Best of Japan Drone Award 2020 製品・技術部門 最優秀賞」を受賞
  • 2022年
  • 2023年
    • 5月 - 事業拡張のため本社を移転
    • 11月 - Herelink HD Transmissionの操作端末を採用した「新型エアロボPPK」の受注を開始
  • 2024年6月 - 垂直離着陸型固定翼ドローン(VTOL)「エアロボウイング」が第二種型式認証を取得

製品

国産ドローン(UAV・VTOL)
  • エアロボウイング(AS-VT01K)- VTOL:自動飛行・垂直離着陸型 固定翼高速ドローン。第5回ジャパンドローン展において、「Best of Japan Drone Award 2020 製品・技術部門 最優秀賞」を受賞[1]。2024年6月にVTOL型ドローンとして国内初となる第二種型式認証を取得
  • エアロボウイング(AS-VT02K)- VTOL:防塵・防水性能、運搬性が向上したVTOL型ドローン。防塵・防水性と運搬性能をさらに強化。第二種型式認証取得予定
  • エアロボPPK(AS-MC03-PPKHL)- 2周波GNSS受信機を搭載した、後処理キネマティック測量対応機。Herelink HD Transmissionを採用し、従来機種と比べて長距離の通信性能を実現
  • エアロボ(AS-MC03)- 写真測量専用ドローン[2]
  • エアロボオンエア(AS-MC03-W2)- 有線ドローン。4K映像を空から低遅延伝送する帯域ドローン[3]
その他製品・サービス
  • エアロボマーカー - 測量機器。GNSS衛星電波受信機内蔵の対空標識。ドローン写真測量における対空標識として利用されている。2018年にグッドデザイン賞を受賞[4]
  • エアロボクラウド - ウェブブラウザだけで使えるドローン業務のためのデータ処理サービス。 データ管理、高速なデータ処理、そしてAIによる自動化により、測量や点検等のドローン業務の効率化をサポート[5]。エアロボマーカーを利用することで、マーカーのエアロボマーカーログをアップロードするだけで空撮画像からマーカーを自動検出しGPSマーカーの座標とマッチングすることができる。
  • 受託開発 - エアロセンスの技術力・開発力を活かし、ドローン技術を用いた様々なソリューションの開発を行っている[6]

所属団体

  • 一般社団法人 日本測量機器工業会(JSIMA)
  • 一般社団法人 日本産業用無人航空機工業会(JUAV)
  • 一般財団法人 日本無人機運行管理コンソーシアム(JUTM)
  • 一般社団法人 JBRC(小型充電式電池のリサイクル)
  • 国土交通省 i-Construction推進コンソーシアム

脚注・出典

  1. ^ AEROBO wing:VTOL”. エアロセンス株式会社. 2021年3月2日閲覧。
  2. ^ 写真測量専用 国産ドローン”. エアロセンス株式会社. 2021年3月2日閲覧。
  3. ^ AEROBO onAir:有線”. エアロセンス株式会社. 2021年3月2日閲覧。
  4. ^ AEROBOマーカー:GNSS機”. エアロセンス株式会社. 2021年3月2日閲覧。
  5. ^ エアロボクラウド”. aerobocloud.com. 2021年3月2日閲覧。
  6. ^ 受託開発”. エアロセンス株式会社. 2021年3月2日閲覧。

外部リンク




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