ウォーター・フロントとは? わかりやすく解説

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ウオーターフロント【waterfront】

読み方:うおーたーふろんと

海・川・湖などに面する水際地帯

ウオーターフロントの画像
東京湾のウォーターフロント

ウォーターフロント

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/07/30 13:35 UTC 版)

ウォーターフロント英語: waterfront)は、文字通りには「河岸・海岸通の土地・水辺」といった意味となるが、今日メディアに多用されている用途では、過密化する都市の新たな開発区域としての港湾・臨海部を指して使用される。

ウォーターフロント開発の先駆とされるアメリカ・ボルチモアのインナーハーバー地区英語版

歴史

日本において港湾部が注目されはじめたのは、神戸市ポートアイランド1981年)とされる。埋立地のほかにも、既存の港湾周辺では、コンテナ化など物流形態の変化による空き倉庫の増加や、工場の撤退などの状況があって荒廃が進んだため新たな開発で再生が期待されるようになったものである。

世界的な先駆は、アメリカ合衆国ボルチモアとされる。1960年代後半から30年に亘る計画の元に着手され、ショッピングセンターや大型水族館が整備されるにいたり、湾岸部が市民や観光客に開放されて賑わいを取り戻した。

日本におけるウォーターフロントブーム

神戸ハーバーランドMOSAIC(手前)とメリケンパーク
青森ベイブリッジ(右奥)とアスパム(左前)が佇む青森ウォーターフロントの夜景

サンフランシスコフィッシャーマンズワーフボストン水族館などのウォーターフロント開発の成功事例を参考に1980年代より日本でも導入された。

はじまりとなったのは、1981年に竣工した神戸市の当時世界最大であった人工島ポートアイランドである。これに、倉庫街や貨物駅といった古い港湾施設の再開発によって誕生した神戸ハーバーランドの二つの事業に対し、今後の都市開発に先人的な役割を果したとして日本都市計画学会石川賞がそれぞれに授与されている。神戸市ではその後も六甲アイランドHAT神戸マリンピア神戸などウォーターフロント開発が活発に行われた。

首都圏では、東京佃島天王洲臨海副都心お台場有明)・汐留葛西横浜市横浜みなとみらい21千葉市幕張新都心などの再開発が行われた。本来、これらの地域は工業・港湾用地として造成されたものだったが、石油危機以降の重厚長大産業の衰退や港湾施設の移転に伴い商業・住宅用地に計画変更された。芝浦の空き倉庫を改造したディスコレストランライブハウス浦安市東京ディズニーリゾートなども人気を集めた開発の一つである。

大阪では、天保山ハーバービレッジや南港の咲洲USJといった港湾地区以外に、河川を活用した湊町リバープレイス道頓堀川沿いの「とんぼりリバーウォーク」などの開発がみられる。中之島周辺では、阪大病院跡地を開発した水都・OSAKA αプロジェクトも展開している。大阪近郊では堺市堺浜シーサイドステージも知られる。

その他の日本でのウォーターフロント開発の例として、青森市青森ウォーターフロント釧路市フィッシャーマンズワーフMOO小樽市ぱるて築港名古屋市ガーデン埠頭金城埠頭敦賀市金ヶ崎緑地高松市サンポート高松北九州市門司港レトロ地区、福岡市シーサイドももち長崎市長崎水辺の森公園佐世保市ポートルネッサンス21鹿児島市ドルフィンポートなどが挙げられる。

ギャラリー

日本

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海外

関連項目


ウォーターフロント

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/09 14:20 UTC 版)

パースアンボイ (ニュージャージー州)」の記事における「ウォーターフロント」の解説

市内には歴史あるウォーターフロントがあり、近年かなりの再開発が行われてきた。ここは最初に開拓が行われた場所であり、によって囲まれ歴史ある海洋文化残っていることでは、州内でも数少ない場所の1つである。見どころとしてはパースアンボイ・フェリー桟橋小さな博物館2つ画廊1つヨットクラブ1つおよびマリーナがある。マリーナ近くには小さな野外音楽堂のある公園がある。夏の日曜の午後には、この音楽堂湾岸コンサートがある。水際には赤煉瓦遊歩道があり、風格のあるビクトリア様式家屋が並ぶ。その幾つかは湾を見下ろすの上にあり、街路樹並び手入れ行き届いた芝生がある。数多いシーフード・レストランもある。土地は2ブロック離れる急に立ち上がる。このことで町の他の部分切り離され、ウォーターフロントは静かな漁村のように見える。ウォーターフロントの興味ある地点として、セントピーターズ聖公会教会領主邸宅がある。その邸宅元総督の家屋であり、現在は博物館幾つかの事務所収容している。カーニー・コテージにも博物館入っている。さらに町のこの部分は昔、ユダヤ人繁栄した町であり、イェシーバ(学校)、シナゴーグ教会)、コーシャー肉屋パン屋があった。しかし今日ではシナゴーグ2つ残っているだけであり、通常の礼拝では55歳上の人数人参列するだけである。「港傍の上陸」と呼ばれるプロジェクトでは、2,100戸の住宅屋根付き駐車場床面積15万平フィート (14,000 m2) の小売りスペースコミュニティセンター大衆向けレクリエーション施設考えられている。開発者チャールズ・クシュナー証拠改竄脱税違法な選挙献金有罪とされ2年刑務所入っていた。パースアンボイ市長のウィルダ・ディアズはクシュナー会見した後、規模縮小した開発設計概念了承し当初約束されていた持ち家住宅変わり手頃価格借家建てることを認めた

※この「ウォーターフロント」の解説は、「パースアンボイ (ニュージャージー州)」の解説の一部です。
「ウォーターフロント」を含む「パースアンボイ (ニュージャージー州)」の記事については、「パースアンボイ (ニュージャージー州)」の概要を参照ください。

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