アリアンツアレーナとは? わかりやすく解説

アリアンツ・アレーナ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/07/26 09:38 UTC 版)

フースバル・アレーナ・ミュンヘン
Fußball Arena München
アリアンツ・アレーナ
Allianz Arena


UEFA

施設情報
所在地 ドイツ ミュンヘン
位置 北緯37度23分2.63秒 西経5度58分13.80秒 / 北緯37.3840639度 西経5.9705000度 / 37.3840639; -5.9705000座標: 北緯37度23分2.63秒 西経5度58分13.80秒 / 北緯37.3840639度 西経5.9705000度 / 37.3840639; -5.9705000
起工 2002年10月21日
開場 2005年5月30日
所有者 Allianz Arena München Stadion GmbH
運用者 同上
グラウンド 天然芝
ピッチサイズ 105m × 68m
建設費 3億4,000万ユーロ
設計者 ヘルツォーク&ド・ムーロン
アラップスポーツ
建設者 オーヴ・アラップ・アンド・パートナーズ
ウェブサイト allianz-arena.com
使用チーム、大会
FCバイエルン・ミュンヘン (2005年-)
TSV1860ミュンヘン (2005年-2017年)
サッカードイツ代表 (2005年-)
2006 FIFAワールドカップ
UEFAチャンピオンズリーグ 2011-12 決勝
UEFA EURO 2020
UEFA EURO 2024
UEFAチャンピオンズリーグ 2024-25 決勝
収容人員
75,024 (国内大会)
70,000 (国際大会)
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アリアンツ・アレーナ: Allianz Arena)は、ドイツミュンヘンにあるサッカー専用スタジアムである。FCバイエルン・ミュンヘンのホームスタジアムとして使用されている。UEFA主催大会ではフースバル・アレーナ・ミュンヘンFußball Arena München)として知られる。

概要

スイスの建築家ユニットであるヘルツォーク&ド・ムーロンの作品[1]。ドイツ最大の保険会社であるアリアンツ命名権を保有している。

こけら落としは2005年5月30日に行われたTSV 1860ミュンヘン1.FCニュルンベルク親善試合であり、3-2で1860ミュンヘンが勝利した2。

2006年ドイツW杯の試合会場となり、2004-05シーズンまでオリンピアシュタディオンをホームスタジアムとしていたドイツ・サッカー・ブンデスリーガバイエルン・ミュンヘンのホームスタジアムとして使用されている。2017年7月までは1860ミュンヘンのホームスタジアムとしても使用されていた[2]UEFAチャンピオンズリーグ 2011-12の決勝戦が開催された。

2005年5月30日、1860ミュンヘン対ニュルンベルクの親善試合で開場、翌日にはドイツW杯を1年後に控えた記念試合としてバイエルン・ミュンヘン対ドイツ代表の試合が開催された。 約370億円を投じて完成したアリアンツ・アレーナの繭のような外観は半透明の特殊フィルムETFE(AGC製)で覆われておりスタジアム内から景色を眺めることができ、試合開催日はクラブカラーであるバイエルン・ミュンヘンの赤、1860ミュンヘンの青、ドイツ代表戦などでは白にそれぞれ発光する。また、ライティングのブロックは菱形で、白と青に光らせることによりバイエルン州旗を表すこともできる。

2025年にはUEFAチャンピオンズリーグ 2024-25の決勝戦として使用される予定。

最寄駅は地下鉄U6線の「フレットマニング(Fröttmaning)」駅。立地としてはアウトバーン9号線(ミュンヘン~ライプチヒ~ベルリン線)と99号線(ミュンヘン環状線)のジャンクションのすぐ南西にあり、アウトバーンを運転中にアリアンツ・アレーナのあまりの美しさに見惚れてしまうドライバーが多く、事故が多発しているという。

様々な工夫がなされているスタジアムだが、二つのクラブがホームとしているため芝生の育成と手入れが追いつかないこと、互いにクラブカラーが違うことから無機質な灰色の座席とスタジアムツアーと分けて改札されているミュージアムの問題、そしてバイエルンのホームとしては小規模である一方1860ミュンヘンが使用するには広すぎるといった諸問題を抱えていたが、2017年7月12日付で1860ミュンヘンが当スタジアムの使用契約を解除したため[3]、2018-19シーズンからは座席にバイエルン・ミュンヘン独自の塗装が施されるなどしている。

2022年11月13日には、ドイツでは初開催となるNFLの公式戦シアトル・シーホークスタンパベイ・バッカニアーズ戦が行われた[4]

開催された主な大会・イベント

2006 FIFAワールドカップでは、ベルリン・オリンピアシュタディオンに次ぐ規模のスタジアムとして開幕戦を含めたグループステージから決勝トーナメントの合計6試合を開催し、いずれも満員での開催となった。なお、大会期間中はFIFAクリーンスタジアムという規則のため、フースバル・アレーナ・ミュンヘンというスタジアム名が使用された[5]

日付 ホームチーム 結果 アウェーチーム ラウンド
2006年6月9日 ドイツ 4-2 コスタリカ グループA
2006年6月14日 チュニジア 2-2 サウジアラビア グループH
2006年6月18日 ブラジル 2-0 オーストラリア グループF
2006年6月21日 コートジボワール 3-2 セルビア・モンテネグロ グループC
2006年6月24日 ドイツ 2-0 スウェーデン ラウンド16
2006年7月5日 ポルトガル 0-1 フランス 準決勝

新型コロナウイルス感染症の影響により開催された全ての試合は上限14,500人という制限された観客の下、行われた[6]

日付 ホームチーム 結果 アウェーチーム ラウンド
2021年6月15日 フランス 1-0 ドイツ グループF
2021年6月19日 ポルトガル 2-4 ドイツ
2021年6月23日 ドイツ 2-2 ハンガリー
2021年7月2日 ベルギー 1-2 イタリア 準々決勝
  • UEFA EURO 2024
  • 開幕戦を含めて6試合が行われる。なお、前大会のUEFA EURO 2020でも使用されていたため、欧州選手権初の連続開催となった。
  • その他
日付 ホームチーム 結果 アウェーチーム ラウンド
2012年5月19日 FCバイエルン・ミュンヘン 1-1
(3-4 pen.)
チェルシーFC UEFAチャンピオンズリーグ 2011-12 決勝
日付 1st チーム 結果 2nd チーム ラウンド
2025年6月1日 パリ・サンジェルマンFC 5-0 インテルナツィオナーレ・ミラノ UEFAチャンピオンズリーグ 2024-25 決勝

ギャラリー

2005年に撮影されたパノラマ

関連項目

脚注

  1. ^ MdN編集部『一度見たら忘れない奇跡の建物 異彩を放つ世界の名建築100』エムディエヌコーポレーション、2017年、109頁。ISBN 978-4-8443-6644-7 
  2. ^ TSV 1860ミュンヘンとのアレーナ使用契約を解約FCバイエルン・ミュンヘン 2017年7月12日(7月13日閲覧)
  3. ^ Mietvertrag mit TSV 1860 München aufgelöst” (ドイツ語) (2017年6月12日). 2023年3月31日閲覧。
  4. ^ “ミュンヘンで歴史を刻んだNFL”. NFL JAPAN. (2022年11月18日). https://nfljapan.com/headlines/82798 2022年11月18日閲覧。 
  5. ^ Schriftzug „Allianz Arena“ im „Feriendomizil“ in der Prinzregentenstraße” (ドイツ語) (2012年6月2日). 2023年3月31日閲覧。
  6. ^ München bleibt Co-Gastgeber der Europameisterschaft” (ドイツ語) (2021年6月24日). 2023年3月31日閲覧。

外部リンク

先代
ウェンブリー・スタジアム
ロンドン
UEFAチャンピオンズリーグ
決勝戦会場

2012
次代
ウェンブリー・スタジアム
(ロンドン)




固有名詞の分類


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