アポロ8号
名称:アポロ8号(Apollo 8)
小分類:アポロ計画
打ち上げ国名・機関:アメリカ/アメリカ航空宇宙局(NASA)
打ち上げ年月日:1968年12月21日
帰還年月日:1968年12月27日
打ち上げロケット:サターンV
宇宙飛行士:フランク・ボーマン/ジェームズ・A・ラベル/ウィリアム・A・アンダース
飛行時間:147時間42分
国際標識番号:1968118A
宇宙開発でアメリカと競争していたソ連が、1968年9月に無人宇宙船ゾンドを打ち上げて月を経由する飛行をさせました。それが有人宇宙船で月周回飛行をするためのリハーサルだと思ったアメリカは、ソ連に先を越されないよう、予定を早めてアポロ8号に月周回飛行をさせることを決めました。
打ち上げに使われたのはサターンVロケットです。人間を月へ運ぶために開発された大型ロケットで、初めてのテスト飛行でした。
1968年12月21日午前7時21分、時速3万900km近いスピードで地球を飛び立ったアポロ8号は、69時間15分後、クリスマス・イヴの日に人類で初めて月をまわる軌道に乗りました。月からおよそ271kmの上空です。そして3周目からは月上空約96kmの軌道まで降り、全部で10周の月周回飛行を成功させました。
1.宇宙船はどんな形をして、どのような性能を持っているの?
アポロ宇宙船は司令船と機械船から構成されています。司令船は円錐形をした居住カプセルで、全長3.23m、底辺の直径3.91mです。円筒形の機械船は司令船に酸素や電力を供給したり、推進ロケットの役割をする部分で、全長7.37m、直径3.91mです。
2.ロケットはどんな形をして、どのような性能を持っているの?
サターンVロケットは3段式の液体燃料ロケットで、宇宙船をふくめた全長が111m、重量は2941tです。第1段には推力694tのエンジンが5基、第2段には推力93tのエンジンが5基、第3段には推力93トンのエンジンが1基ついています。
3.打ち上げや飛行の順序はどうなっているの?
打ち上げから2分30秒ほどで第1段は燃料が燃えつきて切り離されます。第2段は約6分30秒で燃えつきて切り離されます。第3段はアポロ宇宙船を地球軌道に乗せ、再び点火して月へと向かわせてから切り離されさます。月軌道を離れて地球へ帰るときには機械船のロケット・エンジンが使われます。
5.宇宙でどんな活動をし、どのような成果をおさめたの?
人類初の月周回飛行を10周行ない、また将来の月着陸計画にそなえて着陸候補地5カ所を決定し、数百枚におよぶ月面写真を撮りました。
※参考文献:アランシェパード,ディーク・スレイント著/ムーンショット(集英社)、竹内均・監修/Newton Collction II 宇宙開発(教育社)、野田昌宏・編著/NASA これがアメリカ航空宇宙局だ(CBS・ソニー出版)、Newton別冊 月のミステリー(教育社)
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