アイリスの花言葉
アイリス花言葉の由来
#ギリシア神話に由来する説アイリスの花の名前はギリシア神話のイリスに由来しているため、アイリスの花言葉はギリシア神話に由来するものが多い。全能の神ゼウスの妻であるヘラは、侍女のイリスを可愛がっていた。しかし、イリスは浮気癖のあるゼウスから幾度も求愛され困っており、ヘラに遠くへ行かせてほしいと願い出た。ヘラは願いを聞き入れ、イリスの首に7色の首飾りをかけ、頭に神の酒を3滴ふりかけ虹の女神に変貌させた。ふりかけた酒の滴は、地上に落ちて美しいアイリスの花になったとされている。
虹の女神となったイリスが虹を渡り天上と地上の間でメッセージを届ける役目を担っていたことが、「吉報」や「良き便り」などの花言葉の由来となったとの説がある。また、イリスは愛の神であるエロスの母であることから、「恋のメッセージ」という花言葉がつけられたとされている。そのほかにも、「知恵」という花言葉は、イリスが虹の女神になり神の叡智を手に入れたことが由来との説がある。
#古代エジプトに由来する説
古代エジプトでは、アイリスの3枚の花弁は「信仰・知恵・勇気」を象徴する王家のシンボルとされていた。征服者の象徴としても認識されていたようで、トトメス3世がエジプトを帝国の拠点と定めた時にアイリスの花を掲げたという逸話もある。紀元前1500年頃のファラオの墓やスフィンクスの額にも「信仰・知恵・勇気」の象徴としてアイリスが描かれていることから、「信じる心」や「知恵」という花言葉がつけられたという説がある。
#中世ヨーロッパに由来する説
中世ヨーロッパではアイリスの3枚の花弁は三位一体の神の象徴とされ、「信頼・知恵・騎士道精神」を体現する神聖なものとされていた。また、アイリスの葉が剣の形状に似ていることから、騎士道精神のシンボルにもなっていた。フランス王家や貴族の紋章にもアイリスの花のモチーフが数多く使用されており、王侯貴族の権威は神から授かったと示す意味合いもあったとされる。そのため、「知恵」というアイリスの花言葉は、中世ヨーロッパの精神に由来するという説がある。
#アイリスの花の色からつけられた説
アイリスの花は雨上がりに虹のような七色の光を放つことから、やまない雨はないという「希望」を人々に与えている。また、アイリスは過酷な環境でも美しい花を咲かせるため、明るい未来を連想させる「希望」という花言葉がつけられたとされている。
#アイリスの佇まいからつけられた説
アイリスが天に向かって真っすぐに伸びる凛とした佇まいは、ひたむきさを象徴しているとして「信じる心」という花言葉の由来になったという説がある。
アイリスの英語の花言葉
アイリスの英語の花言葉は「message(伝言、メッセージ)」、「hope(希望)」、「faith(信頼)」、「friendship(友情)」、「wisdom(知恵、賢さ)」である。アイリスは英語では「Iris」となり、虹の女神イリスの名がそのままつけられている。そのため、アイリスの英語の花言葉は全てギリシア神話に由来している。「faith(信頼)」や「friendship(友情)」という花言葉は、全能の神ゼウスからの度重なる求愛になびかなかったイリスに対するヘラの「faith(信頼)」や、イリスとヘラの「friendship(友情)」によって生まれたとされている。また、イリスが神々のメッセージを伝達する虹の女神であることから、「message(伝言、メッセージ)」や「hope(希望)」、「wisdom(知恵、賢さ)」という花言葉がつけられた説がある。
アイリス色別の花言葉の解説
#青色のアイリスの花言葉:「大きな志」、「信念」、「強い希望」青色はアイリスの代表的なカラーであるため、青色のアイリスの花言葉は虹の女神イリスにまつわるものとなっている。女神イリスは天上と地上を行き来するメッセンジャーの役割を担い、志や信念、希望などを伝令していたためこのような花言葉がつけられた。また、青色は心を落ち着かせる色とされているため、信念や希望、志を持ち頑張っている人を応援する意味も込められている。そのため、青色のアイリスは就職祝や栄転祝など、新しい未来へ向かってはばたく人にプレゼントするのに適している。
#紫色のアイリスの花言葉:「雄弁」「知恵」
紫色は古来から神聖な色とされてきたため、ヨーロッパでは神の色として聖職者の衣装に用いられてきた。日本においても、紫色は高貴な色として皇族・貴族の衣装に用いられていた。そのため、紫色のアイリスの花言葉は相手に感銘を与える「雄弁」さや、豊かな「知識」など、神の叡智を連想させるものになっている。
#白色のアイリスの花言葉:「純粋」、「思いやり」
白色は純粋・可憐なイメージを持つ色であるため、白色のアイリスは「純潔」や「思いやり」という花言葉がつけられている。また、「あなたを大切にします」というニュアンスも含まれているため、白色のアイリスはプロポーズや愛の告白の際にプレゼントするのに適している。
アイリス本数別の花言葉の解説
アイリスには本数別の花言葉はない。アイリスの怖い花言葉
黄色のアイリスの花言葉:「復讐」黄色はビタミンカラーであり、一般的にポジティブなイメージが強い色と認識されている。しかし、そんなイメージとは裏腹に黄色のアイリスの花言葉は「復讐」という怖い意味がある。東洋において黄色は金運や幸運を呼び込むラッキーカラーとして好まれておりインテリアにも取り入れられることが多いが、ヨーロッパでは裏切り者の色と捉えられている。聖書においてイエスを裏切ったユダが黄色い服を着用していたことから、忌み嫌われるようになったのではないかとの説がある。
ヨーロッパ各地では、異端者が黄色い服を着せられ処刑されたり、罪人の家のドアを黄色く塗ったりした歴史もある。宗教画や中世ヨーロッパの絵画においても、裏切り者や嫌われ者は黄色い服を着て描かれている。そのため、黄色のアイリスにもネガティブな花言葉がつけられたことが予想される。「復讐」という花言葉で相手を驚かせないためにも、アイリスの花をプレゼントする際には黄色以外の色を選ぶのが賢明である。
※ 花言葉の内容は諸説あります。
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