『機動戦士ガンダム』についてとは? わかりやすく解説

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『機動戦士ガンダム』について

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/28 03:26 UTC 版)

大河原邦男」の記事における「『機動戦士ガンダム』について」の解説

大河原代表作であり、1980年バンダイからプラモデル発売される全国的に品切れ続出し社会現象にまでなった。 大河原依頼が来たのは、『ガンダム』の作画監督安彦良和が、デザインSF考証にうるさいスタジオぬえから別のスタジオ変えようしたため当時メカデザイン専門にやっていたのがぬえの他は大河原所属するメカマンけだったことと、安彦がエンターテインメント性を考えた場合タツノコプロ出身者良いではないか考えたのが理由だった。初め途中参加だった大河原には作品イメージ十分に伝わっていなかったため、安彦がロバート・A・ハインラインSF小説宇宙の戦士』に掲載されスタジオぬえ宮武一貴デザイン装甲強化服パワードスーツ」の挿絵をもとに、後に「ガンキャノン」となるラフデザイン画を描いて見せた。しかし、そのデザインでは主役ロボにはならない却下されたので、代わりに大河原宇宙服モチーフにしたロボットデザインしたが、これも主役向きでないということ却下された。そこで大河原は、新たに"侍"をモチーフにしたロボット提案した監督富野由悠季の「それまで円柱角柱のロボットデザインから抜け出したい」という要望考慮して腕や足に人間筋肉のような要素入れながらも、当時主流だった巨大ヒーローとしてのスーパーロボット流れのままにデザインしたため、顔には人間のような口が付いており、安彦から「18メートルあるものに口があるのはおかしいだろう」というクレーム来てマスク付けられた。そしてそのデザインを安彦がクリンナップし、配色決めたものが「ガンダム」の決定稿となった。またスポンサーから主人公側には3体のロボット必要だと言われ大河原が安彦のラフをクリンナップした「ガンキャノン」と新たにデザインしたガンタンク」もラインナップ加えられた。 一方商品になる予定無かった敵のジオン側のメカは、主役負けない、むしろそれを食うようなものを作ろうという反骨精神のもと、自由にデザインしたという。その当時敵メカ商品化前提としておらず、デザイン対す制約少なかった。また富野も「モノアイ単眼)」にだけはこだわっていたが、それ以外基本的に自由にデザインさせてくれたという。 「ザク」のデザインは、防毒マスクオンワード樫山時代にたくさん描いた背広デザイン参考にしている。また動力パイプむき出しなのは兵器としてウィークポイントだが、あるのとないのとでは頭に残るイメージ強さがまるで違ってしまうので、あえてそういうデザインにしている。大河原は「ザクができてはじめ連邦軍ジオン軍合わせた作品全体デザインコンセプト完成した思っている」と発言している。 ザク続いてグフドムデザインすると、それまで何も言ってこなかった富野次々にラフデザインを描いてよこすようになったアイデアを出すたびに富野から2倍の量の案が返ってくるので、そのやりとり当時4作品同時に抱えていた大河原には物理的に時間無くなってしまい、途中から富野の案のままデザインするようになった主役側の地球連邦軍敵方ジオン公国モビルスーツそれぞれ前者連合国軍アメリカ後者ドイツ軍という自分なり分け方をしている。特に意識していたわけではなく太平洋戦争余韻感じている世代なので、自然とうなってしまったのだという。同世代富野や安彦など当時クリエーター全員当てはまることで、安彦が描くジオン軍キャラクタードイツ兵っぽかったのもそのせいだという。 ガンプラブーム以前ガンダム含めてロボットアニメ立体物商品といえば超合金」などのダイカストモデルだったので、STマーク玩具安全基準)を通過するための条件がかなり厳しかった。そのため、デザイン段階から尖っている部分全部省かなくてはならず、強度的にも子供落としたときのことまで考えなければならなかった。

※この「『機動戦士ガンダム』について」の解説は、「大河原邦男」の解説の一部です。
「『機動戦士ガンダム』について」を含む「大河原邦男」の記事については、「大河原邦男」の概要を参照ください。

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