『怪物編』
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怪物 (P4)/和犬の雑種 声 - コング桑田 奥羽軍の最初の強敵。ある製薬会社の遺伝子操作により、異形の化け物と化した犬(正体が明らかになる前に登場したシルエットはライオンにしか見えない)。アニメでの名前は彼の実験に使われた研究所の棟に由来。5年間の投薬と生体実験の生き地獄を味わい、研究所の警備犬だったジェロムとは立場の違いを越えた友情があったが、植え付けられた遺伝子により、精神が崩壊、正気を失ってしまう。研究所の人間を殺して逃走し、奥羽へ逃れ、かつて赤カブトの住処だった牙城を占領する。奥羽の麓で人間を襲ったことから、銀の仲間達の仕業と見た人間による犬狩りが始まり、その結果楽園が崩壊する。生き残った奥羽の戦士達と研究所から追跡してきたジェロム達と死闘を繰り広げる。戦闘能力は非常に高く、落石を軽々と吹き飛ばし、巨体に似合わず大型バイクに余裕で追い付き、ジェロムの突進を余裕で避けるなどスピードにも優れる。ウィード達との初戦では影虎と剣をあっさり退け、そして二匹の十数匹の部下を一瞬で殺害した。唯一の弱点は、左胸の胸元から脇腹にかけての皮膚のない部分と鼻先と耳など顔の部分の防御力が低いことである。牙城での戦いでスミスの特攻により落石に潰されるも、すぐさま蘇生し落石を吹き飛ばして復活する。落石のダメージにより戦闘力が減退したもののウィード達を苦しめ、殺し屋軍団の特攻攻撃「四本の矢」を受けて胸に傷を負い、ジェロムに心臓付近の動脈を引きずり出された挙句に大輔に村田銃を凌ぐ威力のハンティングボウを至近距離から胸に撃たれても耐えうる耐久力を見せた。最後は剣、影虎、ウィードと共に崖から落下し滝壺に落ち、自然の力を借りたウィードにより下にあった丸木の枝の串刺しにされ壮絶な最期を遂げた。死骸は大輔と秀俊に回収され、解剖の結果、腸から行方不明になった人間の毛髪が検出されたことで奥羽の犬たちの疑いは晴れた。「P4」というのは原作ではジェロムが侮辱するために言っただけであり、書籍や商品化の際の名称は全て「怪物」で統一されており、アニメ以外では名称はP4ではなく「怪物」が正しい。元の犬種は和犬の雑種だが、チベタン・マスティフにとてもよく似ている。 ホイラー/ガスコンサントンジョワ 声 - 赤城進 ジェロムの部下で当初は15匹いた殺し屋軍団の副将。奥羽軍を「てめェら野良」と称したり、ジョンと同様に口は悪いが性根は真っ直ぐで崖から落ちそうになったメルやスミスを助けるなどの優しさを見せた。奥羽軍を認めた後は「おめェらと一緒に死ねるなら本望」とまで言うなど怪物との戦いに意欲を燃やす。最後は「四本の矢」としてロッカに続いて怪物の胸の傷口に噛みつきそのまま強引に引き剥がされて死亡する。前作のヘンリー三世と同種で姿はほぼ同じだが血縁関係は不明。名前の由来は全員、格闘技・プロレス関係から。コミック4巻の78ページでは名前がホイスになっている。 ロバート/アメリカンハウンドドッグの雑種 声 -下崎紘史 ジェロムの部下の一匹。ジェロムになにか言い残すことはないかと聞かれた際に、「オレはあんたの部下だぜ、未練があったらここにはいねえよ」と言い残して「四本の矢」の最初の矢として怪物に特攻し胸に食らいつくが頭部を噛まれそのまま噛み殺されて絶命。 ロッカ/ドーベルマン ジェロム部下で寡黙なドーベルマン。無口で任務を忠実にこなす。二本目の矢としてロバートに続き怪物の胸に食らい付き、「まだ逝くなよロバート、逝くときゃみんな一緒だぜ」と言い残して怪物に腰を噛まれそのまま地面に叩きつけられ首を折られて死亡する。 ノース/北海道犬の雑種 声 -植木誠 ジェロムの部下。ウィードの牙城への道案内役を担当。ウィードを「こんな奴が実戦で役に立つとは思えん」とジェロムやホイラーと違いウィードを全く信用しておらず、牙城内でもウィードに小言と過少評価を繰り返すが、生き残るための技術も教えて込む。道案内を終え戻ろうとするが自ら牙城内の身動きできない狭い場所に入り込むという醜態を晒し、突如、頭だけ出して現れた怪物(実は怪物の股下だった)により首を刎ねられあえない最期を遂げる。実際に実戦で役に立たなかったのはウィードではなく自分であり、案内役のみで怪物に止めを刺す作戦にも加えられなかったことからジェロムにもそこまで期待されていなかった模様。
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