『ウルトラセブン』に登場するペガッサ星人
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「ペガッサ星人」の記事における「『ウルトラセブン』に登場するペガッサ星人」の解説
『ウルトラセブン』第6話「ダーク・ゾーン」に登場。 宇宙有数の高度な科学技術を有しているが、故郷のペガッサ星が惑星の風化作用によって荒廃したことから故郷を見限り、宇宙空間に巨大な都市ペガッサシティ(劇中ではペガッサ市と呼称)を作り上げた。ペガッサシティは地球の8万倍もの密度を持つ物質で構成されており、自己動力で運行すると共に空気や水も含めてあらゆる物が地球人には想像できないほどの巨大な工場で人工的に作られている。 そんな折、動力系統が故障したペガッサシティと地球の衝突を防ぐため、地球の軌道を一時変更するように要求。軌道変更が不可能な場合、地球を破壊する任務を帯びた個体が秘かに地球を訪れていたが、事故で負傷し、ダーク・ゾーンと呼ばれる小型の暗黒空間をまとってアンヌの部屋に潜んでいた。当初は正体を明かそうとせず、影の状態でペガッサシティの素晴らしさを他人事のように語り、ダンやアンヌと意気投合するまでになるが、地球の軌道変更が不可能と知ると、正体を現して事前に用意していた爆弾で前述の任務に移行する。その際、アンヌにダンと共に地球から逃げるように警告するが、駆けつけたダンからペガッサシティが地球防衛軍によって破壊されたことを知らされ、絶望の末に地球人への復讐を図る。ウルトラセブンとの戦闘ではペガッサガンを発射するも回避され、アイスラッガーを額に受けて闇の中へ走り去り、その後の消息は不明。残された爆弾はセブンによって宇宙で爆破された。 巨大化能力や攻撃用の超能力の類は劇中では見せず、攻撃もペガッサガンで行う。また、アンヌにミネラルウォーターを貰った際にはダンとアンヌに「恥ずかしいので向こうを見てくれ」と促して瓶ごと飲み干すほか、フルハシ隊員に木製のハンガーを突き付けられた際にはへし折ってしまった。 スーツアクター:山本一 声:日笠潤一 デザインは成田亨によるもので、ゴドラ星人の応用としている。 ペガッサ星人が使用したペガッサガンは、第11話におけるワイルド星人戦でキリヤマ隊長が使用する。 各所で多用されている鏡台に向かうアンヌの後ろに立つスチールは特写用のものであり、劇中ではそのようなシーンはない。 「侵略の意図のない宇宙人と図らずも利害が対立する」「地球人が侵略者・加害者の立場になる」といった『ウルトラセブン』でしばしば見られる図式の最初のものである。 大伴昌司が構成を務めた怪獣図鑑では、目から「ペガッサ光線」という溶解光線を出し、「ひとっとびで、国会議事堂を飛びこえる力がある」と記述されている。 放送当時、朝日ソノラマのソノシートに収録された「3大星人の逆襲」は「ダーク・ゾーン」の後日談であり、生存していたペガッサ星人(声:千葉耕市)がゴドラ星人やワイアール星人と結託して復讐する物語である。セブンのアイスラッガーには耐えるが、エメリウム光線で倒される。なお、この音源はジェネオン エンタテインメントのDVD『ウルトラセブン1967』に復刻収録されている。 2022年にねとらぼが発表したアンケート「【ウルトラセブン】の「宇宙人・怪獣」人気ランキングTOP24!」では、第10位を獲得している。
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