「FM東京」事件とは? わかりやすく解説

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「FM東京」事件

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/29 06:50 UTC 版)

ザ・タイマーズ」の記事における「「FM東京」事件」の解説

タイマーズデビューシングルデイドリーム・ビリーバー発売直後1989年平成元年10月13日フジテレビ音楽番組「ヒットスタジオR&N」に出演した予定曲目は「タイマーズテーマ」→「偽善者」→「デイドリーム・ビリーバー」→「イモ」→「タイマーズテーマ(エンディングバージョン)」の順であったが、1曲目歌い終えて画面に2曲目の「偽善者」のテロップ出た所で、バンド未発表曲を突然演奏し始めた。この曲はロックンロール調の軽快テンポながら、歌詞では「FM東京」と連呼し、「おまんこ野郎」「なんでもかんでも放送禁止」「腐ったラジオ」「最低のラジオ」「政治家の手先」「こそこそすんじゃねぇ」と過激な言葉交えてFM東京罵倒また、最後にネット局FM仙台(現・Date fm)をも罵倒している。 曲中には司会古舘伊知郎GWINKOが突然の事態困惑する表情や、永井真理子伊東たけしなど出演者驚き笑う様子映された。曲が終わると、メンバー何事もなかったかのように、3曲目の「デイ・ドリーム・ビリーバー以降予定曲を演奏演奏終了後古舘は「放送不適切発言あったよでございますお詫びして訂正させて頂きます」とカメラ向かって述べ、「2曲目リハーサルとはそっくり差し替えてくれましたですね~」とメンバー達に言い罵倒ソング演奏番組事前に知らなかった旨を述べた。 この曲は、ZERRY友人山口冨士夫との共作ZERRY作詞担当したティアドロップスの曲「谷間のうた」が、FM東京FM仙台放送禁止にされたことと、タイマーズの「土木作業員ブルース」が放送禁止放送自粛にされたことに対す抗議であった。後に、メンバーTOPPIこと三宅は「番組に出るときに『ボス(注:ZERRY(忌野清志郎))、何かやらかしますか?』って言ったんです」と語りPAHこと杉山章二丸は「前日ボスの所に行って山口冨士夫さんのラジオ問題があって頭にきた、と。それで誰も入れない4人だけの所で話し合ってスタッフすら誰も知らない状態で決行したということで」と語っている。また、東芝EMI宣伝担当だった高橋 Rock Me Babyは「あれをやる前に北海道フェスであの曲(「FM東京」)をやっていますので」と述べている。 放送後には、この行為新聞掲載される などメディアで話題となった。この放送生放送だったが、地方局録画放送ではノーカット放送した地域もあれば、タイマーズ出演部分のみ過去放送分に差し替えるなどすることで対応した地方局もあった。FM東京タイマーズのこの行為への報復措置として、@media screen{.mw-parser-output .fix-domain{border-bottom:dashed 1px}}同じ東芝EMI所属する松任谷由実発売直前アルバムであったLOVE WARS』の曲を一切放送しないということ東芝EMI通知[要出典]、またフジテレビタイマーズに対して3年間の出入り禁止措置をとった。CSフジテレビTWOでの通常再放送では、該当部分カットして放送されていたが、2009年忌野追悼番組では自主規制音該当箇所消去した上で放送された。 後にZERRY忌野)はこの行為について「実はテレビ局大喜びだったんですよ。怒られるかなと思ったけど、プロデューサーとかニコニコしてました。苦情殺到して反響があったって…」と述べている。PAH杉山)は2014年に「演奏終わった後はどんな気持ちだったか」という質問受けた際「いや、意外と自然というか。そんなに大きな問題だと思ってなかったかなあ。後で映像見ましたけど、特別な感情無かったですね。」と語っている が、2017年初出インタビューでは「ドラム叩きながら、現場わたわたしているのを見ているのは楽しかったですね。不謹慎ですけどドラム叩きながら笑いそうになったんです。(中略)うわあ、みんな動いている、えらいことになるかもしれないぞと(笑)」と述べている。TOPPI三宅)も「最高でした(笑)演奏しながら、テレビカメラ向こうにいろんな人が走り回ってるのが見えた。あんな光景見たことなかったです。」と振り返っている。 司会務めた古舘伊知郎は、ZERRY忌野)が死去した直後文藝春秋週刊文春』のインタビューで「今でも鮮明に覚えているのは、リハーサルからガンガン過激な歌を歌っているわけですよ。ある曲でずーっと『フルタチイチロー』と連呼しているわけですよ。様子がおかしいぞ、と。リハーサルからイヤ予感がして楽屋訪ねたんです。『気持はわかるけど、なんとか放送コード範囲内でやってほしい』とお願いした」、「忌野は『古舘サンが言うから気をつける。だけどやりたいことはやるんで許してほしい』と曖昧なままで終わってしまった」、「結局差し替えられて、半分ムカつきもしたが、アッパレというのもあった。終わってから(忌野が)謝ってきたが『古舘さんだから安心してできた』なんていうから、怒っている方がバカみたいになった。」と当時のことを回想している。 10月11日リリースシングルデイ・ドリーム・ビリーバー」はエースコックスーパーカップCMソング起用されたが、直後ライブにてクライアントであるエースコック誹謗する楽曲披露している。この楽曲上述の「FM東京の曲」の歌詞違いであった大晦日の「R&R BAND STAND(ロックンロール・バンドスタンド)」には始末書持参出演。このライヴNHKによって生中継され、「FM東京の歌」の歌詞変えた「バンドスタンドの歌」や「明星即席ラーメン」が放送されたが、ZERRYが「グラッチェグラッチェと言い終わるといきなり中継会場からスタジオ切り替えられた。

※この「「FM東京」事件」の解説は、「ザ・タイマーズ」の解説の一部です。
「「FM東京」事件」を含む「ザ・タイマーズ」の記事については、「ザ・タイマーズ」の概要を参照ください。

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