「河野談話」とは? わかりやすく解説

「河野談話」(慰安婦に関する談話)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/15 05:57 UTC 版)

河野洋平」の記事における「「河野談話」(慰安婦に関する談話)」の解説

慰安婦関係調査結果発表に関する河野内閣官房長官談話」も参照 1993年平成5年)、韓国盧泰愚大統領従軍慰安婦問題韓国挺身隊問題対策協議会らが主張する強制連行」の有無について真相究明求め日本政府は「強制連行」となる証拠発見できずに対応に苦慮していた。韓国へ外交的な配慮をするため、河野は「文書探す調査だけでは十分でないという部分ございますから、関係された方々お話お聞きをするということ考えております」と国会で答弁し7月26日から30日にかけて韓国太平洋戦争遺族会から紹介され16人の慰安婦に対して聞き取り調査行った宮澤喜一改造内閣官房長官として、それまで認めていなかった慰安婦強制性を認め謝罪する慰安婦関係調査結果発表に関する河野内閣官房長官談話」(「河野談話」)を発表した河野談話中で、「総じて本人たちの意思反して行われた」「募集移送管理等過程全体としてみれば甘言強圧という方法により強制があった」という趣旨発言行った が、事前に韓国政府談話内容調整していたことや慰安婦証言の裏付け調査をしていなかったことが明らかにされている。 1997年平林博内閣官房内閣外政審議室長が「従軍慰安婦に関する限り強制連行直接示すような政府資料というものは発見されませんでした」と国会で答弁しており、当時官房副長官であった石原信雄も、当時日本政府調査では、軍など日本当局慰安婦強制連行したという資料確認されなかったと述べている。 調査期間短かった理由については、第40回衆議院議員総選挙非自民党の連立政権発足されることが確実になったため、政権としての実績残したい焦りがあったためと指摘されている。(談話発表され翌日宮澤内閣総辞職している。) 2012年8月24日河野談話について、慰安婦の強制連行について証拠がないにも関わらず慰安婦強制性を認めたことについて、石原慎太郎は「訳分からず認めた河野洋平という馬鹿が日韓関係を駄目にした」、橋下徹は「証拠基づかない内容最悪だ日韓関係こじらせる最大元凶だ」と相次いで批判し松原仁国家公安委員会委員長安倍晋三元首相当時)も河野談話問題視する発言行っている また、野田佳彦元首相も、2011年参議院予算委員会河野談話について「強制連行したという事実を文書では確認できなかった」と発言している。河野は「『昔はどこの国でも(慰安婦は)いたんだよ』と発言するのは卑怯です。スピード違反捕まった人が、『ほかの人もやっているじゃないか』と自分の罪を認めず開き直る態度似ている。」と批判し、「河野談話以降日韓関係は非常に良好だったじゃないですか」と河野談話日韓関係改善させたと主張している。 河野談話証拠拠るものではなく河野個人的な政治信念に基づくものであることは、本人により認められている『朝鮮日報』(2012年8月30日付)の取材に対して「私は信念持って談話発表した」「(慰安婦の徴集命令裏付ける証拠資料がないとする批判には)処分されたと推定できる」と述べている。河野韓国太平洋戦争遺族会から紹介され16人の慰安婦からの証言非公開)を「証言被害者なければ語り得ない経験である」と判断したことが慰安婦の強制連行信じ根拠となった発言していた が、現在は、インドネシアオランダ人女性日本軍強制連行された白馬事件根拠としている。 慰安婦募集強制性(強制連行)について、河野は「紙の証拠がない」と証言しており、また、背後強大な圧倒的な権力持った者がいて、甘言、あるいはだまして女性を)連れていった」「これはもう結果として断ることができない本人意志反して連れて行かれということは言ってみれば強制だった」という見解述べている。

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